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滋味飯のすゝめ

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#夏野菜

ナスビのタマネギみぞれ和え。夏と秋。

ナスビのタマネギみぞれ和え。夏と秋。

その場にある物で唐突に作った料理というのが思いがけずに定番になったりする。
今日のはそういう品だ。

揚げ焼きしたナスビを微塵切りの紫タマネギと柑橘、塩で和えたこの料理がどうもお気に入りでしてね、

南蛮漬けと揚げ浸しの間らへんとでも言うだろうか、シャキシャキ弾けるタマネギとトロッとしたなすび、柑橘の酸味と唐辛子の辛味、そして引き出されるタマネギの甘味。
なかなか良い料理だ。

・材料の目安写真で

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ゴマ豆乳冷やし担担麺のレシピ、とでも言うのだろうか。

ゴマ豆乳冷やし担担麺のレシピ、とでも言うのだろうか。

担担麺の定義をよく知らないのでなんとも言えないが、とりあえず「ゴマ豆乳冷やし担担麺」と呼ぶことにしよう。

最初は宴会で余ったうどんをどうにかするために作った賄い料理だった。
その時にたまたま余ってた豆乳を使い、挽き肉とラー油と豆板醤とでこさえた熱い汁麺だった(と思う)

その料理は個人的にも気に入ってて、家でも作るようになった。
それから数年、様々な改変を経て今では我が家の夏の一品になった。

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あゝ、あれは夏だったね。家飲み記録。

あゝ、あれは夏だったね。家飲み記録。

うちの家族は俺以外ほとんど酒を飲まない。
正月とか、親戚の集まりとか、そういう時に少し飲むくらいで普段は飲まない。
あ、焼きギョウザは別。あの時だけはビールを飲みます。
みんなで500の一缶とかだけどね。

そんな我が家ですが、この夏は何度も飲んだ。
熱すぎたし、やけにビールを貰ったのでね。

・そうやって始まった。夏の初めのある日、イワシを焼いた。
皮目をバリッと焼いて、半分は蒲焼き、もう半分に

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せせりポン酢で米を食う、下戸の大逆襲。

せせりポン酢で米を食う、下戸の大逆襲。

孤独のグルメのシーズン9が始まった。
『川崎のトンカツか~、しお田かな~、まさかな~』
とか思ってたら予想があたってて驚いている。

昔から見てるし、漫画も持ってるし、LINEスタンプもよく使う、ファンとしては知ってる店を紹介してくれるのは嬉しいもんだ。

孤独のグルメの主人公、井の頭五郎が下戸なのは視聴者には有名だろう。
かなりの頻度で酒が飲めいからこその葛藤が描かれている。

居酒屋に入るのに

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キャラメルかぼちゃチーズケーキの備忘録

キャラメルかぼちゃチーズケーキの備忘録

最近は高級チーズケーキが流行っているようだが、チーズケーキは家で作りやすいケーキの代表格だと思っている。

その中でも俺が好きなのはかぼちゃを入れた物だ。

かぼちゃ狂とでも言うくらいかぼちゃが好きな友人のおかげで、かぼちゃの目利きが上手くなったし大好きになった。

このnoteでかぼちゃの目利きやら愛を語ってるので気になる方はぜひ。

・チーズケーキとアレンジだからアレンジもしやすい。
もったい

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夏の副菜:ズッキーニのアンチョビレモン和え🍋

夏の副菜:ズッキーニのアンチョビレモン和え🍋

夏だ、ズッキーニが美味い季節だ。
祖父がはじめて作ったズッキーニは大根並のデカさだった記憶。
多分普通のサイズを知らなかったんだろうなぁ。

甘くてみずみずしくて、独特の食感なのが良いよね。
焼いて食べるのが好き。

今日は副菜にピッタリの簡単レシピ。
焼いて和えるだけで気の利いた一品になります。

・材料ズッキーニ(中):1本
オリーブオイル(焼き用、和え用):各小さじ1
レモン汁:大さじ1

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ピクニック日和は初夏を弁当に詰め込んで。

ピクニック日和は初夏を弁当に詰め込んで。

「ピクニックに行こう!」って小学生以降は聞かない誘い文句だ。
が、大人になってもピクニックってワクワクする。

最近はアレコレ大変だけど、かなり近しい友人と二人だし、ほとんど人がいない場所だしまぁ大丈夫だろう。
分からんけど、、、

・ピクニック日和ちょうど良い気温、穏やかな風、木漏れ日、ピクニックをするに相応しい日だ。
村上春樹の小説”カンガルー日和”を思い起こす、まさにピクニック日和だ。
(カ

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天丼は夏のうちに。

天丼は夏のうちに。

中学生の頃、午前授業の日が時々あった。

腹を空かし、急いで家に帰り
自分用の昼飯を作る。
家族の好みやカロリーなどを気にせずに
自分の為だけに作る特別な食事だ。

そんな中で、よく作ったのが天丼。

家族の為に作ると
量が多すぎて揚げたてが食えなかったり
具にこだわれなかったり
「天ぷらとご飯の方が好き」と言われたり……

そんなこんなで俺にとって
天丼は特別な料理なのだ。

と言っても中学生に

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ハリラスープは懐が広い。

ハリラスープは懐が広い。

モロッコの定番料理ハリラスープ

トマト、豆、スパイスが必須で、それに好きな野菜や米、肉やパスタなどを入れる、アレンジしやすい料理です。

日本でいう、味噌汁的なポジションにいるそう。

出汁がトマト
具が豆
味噌がトマトと塩
みたいな感じ。

ふっくらした豆、酸味を立たせたトマト、後を引くスパイスの香りがマッチした美味いスープです。

ミネストローネほど具を入れずに
できるのも良い。
ご飯やマカ

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茹でナスの基本と、冷やしなす。

茹でナスの基本と、冷やしなす。

夏野菜の代表格“ナス“
今回は茹でるという調理で美味しくしましょう。

基礎知識、茹で方、そして“冷やしなす“のレシピ、の三本仕立てになってます!

・ナスの色素について。コツをいくつか覚えておくと、色鮮やかに仕上がります。
ナスの色素は黒豆やブルーベリーなどにも含まれるアントシアニン色素の仲間です。
(ナスニンと言います)

アントシアニン色素は、pH、温度、金属などと反応しやすいので、そこに気

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苦労以上に美味しい冬瓜~下処理と基礎編~

苦労以上に美味しい冬瓜~下処理と基礎編~

下処理に手間がかかるし、売ってるサイズ大きすぎるし、なんかパッとしないし……と敬遠されがちな冬瓜。

実際大変なんですけど、それでも苦労以上の美味しさがあるので、毎夏たくさん拵えるんです。

出汁をよく吸う性質、あの独特の青臭さとみずみずしさ、熱々の煮物や餡掛け、キンキンにした冷やし煮物、、大好きなんです。

今日はそんな冬瓜の下処理の基礎やコツを。
次回は、冬瓜を煮る基本とコツ、特製鶏団子のレシ

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とろろたくで美味しく夏を乗りこなす。

とろろたくで美味しく夏を乗りこなす。

とろたく、まぐろのトロとタクアンを合わせた料理だ。

巻物として出されることが多く、濃厚な旨味と脂をもったマグロと、ゴリゴリした歯応えのタクアンの相性がよく、好まれる組み合わせだ。

実際はトロよりも中落ちを使う事が多いがそれも美味い。
角切りで合わせるのも好き。

今回は、そんなとろたくの話。

じゃなくって!
トロロとタクアンで作ったとろろたくの話。

まずは、写真を見てね。

山形のだしに似

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茄子の蒲焼きで鰻を感じる。

茄子の蒲焼きで鰻を感じる。

前回のnoteでチラッと書いた茄子の蒲焼きについて。
まだ『鰻の話-土用丑の前に-』を読んでない方はぜひご一読を。
要約すると↓

土用丑で有名な鰻は実は旬が違うし
絶滅しそうで密輸も多く、不透明な事が多いので、食べるなら信頼できる専門店が良いよね。
って話。

で、ラストにチラッと紹介した茄子の蒲焼きについて。
美味しいレシピをおすそ分けしますね。

・材料茄子1本
片栗粉大さじ1
ゴマ油大さじ

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肉は煮込んで、野菜は焼いて。

肉は煮込んで、野菜は焼いて。

久々にトマト煮込みを作った。
豚の肩肉と、羊の肋肉をよく焼いて、玉ねぎとニンニク、トマトと赤ワインでコトコト煮込んだ。

水煮大豆を具に足し、何種かのハーブとスパイスをいれ香りを足して、塩と蜂蜜で味を整え、バルサミコ酢を少したらして味の〆に。

焼いた夏野菜をたっぷり皿に盛り、煮込みをたっぷりかける。
さっぱり美味しく、なんだかオシャレに見えるわけだ。

元々は、野菜も煮込みに入れようかと思ってい

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