マガジンのカバー画像

コノハナサクヤ(連続note小説)

27
毎年、初夢でふしぎなメッセージを受けとる主人公、恋野 音(こいのおと)。始まりは「みなもとのよりとも けがわ」という夢岸に見た文字。謎を解き明かす為に神社巡りを開始。色んな試練を…
運営しているクリエイター

#詩の朗読

コノハナサクヤ 九

コノハナサクヤ 九

「地元(東京)なんだから私より詳しいでしょ、浅草」

「地元は世田谷だよ」

「三社祭って入れ墨のひと多いらしいけどなんで?」

「そういうひとのお祭りだからじゃない?」

「神様のお祭りでしょ」

「確かに」

いつもの黒の上下ジャージに穴の空いたランニングシューズを履きながら、今にも走り出しそうな相変わらずの人と新宿のサブウェイ前で話していた。

一人だと一生行かなそうなので、一緒に新しい靴を

もっとみる
かみさまの捨てた靴

かみさまの捨てた靴

かみさまは気が長い。

おそろしく長い。

千年でも二千年でもえがおで

「靴がもどるまでまつ」

そう言いました。

巷では「かみさまの捨てた靴」

そう呼ばれるその靴は

実はかみさまが天のお祭りの日に落としてしまった靴でした。

だれかが「かみさまの捨てた靴」と言い

そのままそう呼ばれるようになっていき

かみさまもそのことは知っていました。

その時落ちた場所は砂漠の果てでした。

ほん

もっとみる
金比羅神社 〇二

金比羅神社 〇二

ことしの父と母と金比羅神社初詣でのお写真。

めずらしいところを見たので

何かのメッセージなのかと考えていました。

ようやくわかりました。

「吸い取られる」「盗まれる」から気をつけなさい。という意味と受け取りました。

おみくじの内容はのせませんでしたが

ぶれるな。そんなふうなことが書いてありました。

じぶん以外あてにならない。とも。

一度限りの人生そんなときもありますよね。

今、嵐

もっとみる
地図

地図

人は生まれたときにそれぞれの地図(ホロスコープ )をもって生まれてくるらしいです。

パールの首飾り

山羊を三匹飼いながら

星のふるお家に住んで

誠実な友と

賢く勇敢な御守りに助けられてさいごは

魚になって海に帰る

鏡のなかのじぶんと一緒に

2019/07/17

東京タワー

東京タワー

憂いある 澄み渡る青空は 涙で海色?

東京タワーみたいに円錐形に鋭く細くある一部のものだけがひかる

それはあなたの集めているもの

そこだけ突出して光を放ってる

地のすれに夜よりも少しくらい印象のもやが見えるよ

上に上がることはなく横のほうに広がっていこうとしてる

森みたいな緑は離れた一角にあって

そこには本を読んでるひとやお茶を蒸らしているひとがいる

横断歩道で信号待ちしているひと

もっとみる
第八八番

第八八番

夜盗むから朝は違うことを書くといい。

まえに話していた長い小説のあとのほうに書くといい。

 

ちょうどあとのほうになるから。

時間がすこしだけ速く進んでる。

きみにいちばんあやまりたい。

御岩神社

御岩神社

葵の御紋が飛び込む

「この紋所が目に入らぬか…」あの有名なセリフがあたまのなかを駆け巡ります。

水戸藩初代のころより水戸藩の国峰とし、徳川光圀公(水戸黄門さま)など代々参拝をするところであったそうです。

「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」常陸國風土記

創建の時期は不明のようですが縄文時代の遺跡が発掘されているよう。

御祭神は

国之常立神 クニノトコタチノカミ

もっとみる
コノハナサクヤ 七

コノハナサクヤ 七

ートヨウケはアマテラスから「ひとりでは安らかに食事が出来ないのでトヨウケを近くに呼び寄せなさい」と丹波国より遷宮させたとされる。ー

豊受大神は天女であり酒造りが上手かったそうです。

人徳のある神様。そんなふうに書いています。

いつかみた稲荷と宇迦之御魂神(ウカノミカミノカミ)と豊受大神は同一であり

そして

さいきんみたものには天之御中主神(アメノミナカヌシ)と豊受大神は同一と書いてるもの

もっとみる
コノハナサクヤ 六

コノハナサクヤ 六

「僕だったら、味方として詰むかな。まあ敵でも味方でもないんだけど。まずは近距離にいかないと。通る場合と通らない場合どちらにしても僕たち一庶民は声をあげることはだいじ。内部のひとに届くかもしれないから。」

(※物語的には(詰む)という表現(言い間違い?)で良いのですがフォロー外の沢山の方から(アップの当日あたりから)遠回しなご指摘がありまだ先は長くなり解明の回が遅そうですので気長にご想像くださいま

もっとみる
コノハナサクヤ 五

コノハナサクヤ 五

どんなひとでもこどものころがあったはず。

そのやり方はだれから学んだのですか。

お父さまから学ばれたのですか。

お父さまは喜んでいますか。

そんなことをお伺いしたい。

本気なのか。

正気でしているのですかと。

あなたの背負っているものの重さを知っているのかと。

本気でふしぎにおもえてなりません。

それとも 

わたしがおもうよりももっとずっとかるいものなのでしょうか。

きのうの

もっとみる
コノハナサクヤ 四

コノハナサクヤ 四

考えごとや暗記するものがあるときは昔から散歩にでかける。無になれるから。見たもの聴いたものを無から全身で吸い上げる。

テスト以外は無理に覚えようとしない。ねごとで呟けるくらい深くに落としこむため。そういうものは何十年たっても忘れないから。

2017.0724のTwitterより

怖いはなしの季節だね👻
幽霊とかみたことないけどいるかもとおもったときがあって夜中トイレで起きて部屋にもどろ

もっとみる
温泉神社

温泉神社

午前中だとは予想してたけど、きょうのあさはすごく体調がわるかった。 (胃もたれ)

父からの電話「お昼なにか買ってくか?」

「おにぎり、軽いものでいいよ。」と伝えた。

お風呂に入って体調をととのえる。

そろそろかなというタイミングでチャイムが鳴る。

両親がお米やらマスクやらトイレットペーパーやらなにやら山のように持ってやって来てくれた。

地べたに置いたのか甥っこたちの甘いお菓子の痕跡か

もっとみる