東京タワー

憂いある　澄み渡る青空は　涙で海色？

東京タワーみたいに円錐形に鋭く細くある一部のものだけがひかる

それはあなたの集めているもの

そこだけ突出して光を放ってる

地のすれに夜よりも少しくらい印象のもやが見えるよ

上に上がることはなく横のほうに広がっていこうとしてる

森みたいな緑は離れた一角にあって

そこには本を読んでるひとやお茶を蒸らしているひとがいる

横断歩道で信号待ちしているひとや車に乗ってるひとも運転しているひともいる

船から手をふるひともいる

わたしも手を振りかえす

ちょうど真ん中でふわふわとして全体をみてる

俯瞰でみてるとはこういうことなのかな

船にのりたいけれど

あの東京タワーみたいにひかるところになぜだか行かなきゃいけない気がしてる

うしろから肩をとんとされて

振り向いたら花を差し出された

きみもあそこに行きたい？ときいたら

森みたいな緑の方に帰ると言った

夜よりも少しくらい印象のもやの中にもたくさんのひとがいてたまに目があう

あの東京タワーみたいにひかるところになぜだか行かなきゃいけない気がしてる