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コロナ渦不染日記 目次

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ここはぼく、うさぎ小天狗の日記『コロナ渦不染日記』の目次です。

[前略]タイトルは『コロナ渦不染日記』とする。「ころなか・せんにっき」と読む。もちろん山田風太郎『戦中派不戦日記』にならっての命名である。
「コロナ」は「コロナ禍」の誤字でないことは明記しておこう。この日記で取り上げるのは、「新型コロナウィルスの流行」そのもの(「コロナ禍」)ではなく、「それを中心として渦を巻くごとき世の動き」(「コロナ渦」)である。したがって、「不染」も、「新型コロナウィルスに感染していない(感染しない)」ということを指すのでなく、「そうした世の動きに染まらずにいようとする」ことを指す。いずれぼくも新型コロナウィルスに感染する日が来るかもしれない。いずれ世の動きに染まり、「みんな」と一緒になる日が来るかもしれない。だが、前者は生物として不可抗力であるとしても、後者に対しては個人として抗っていきたい。自らの立ち位置を確保した上で、他者の動きに取り込まれることなくいることで、むしろ他者と協働できるのではないかと考える。そうしていきたいという願いがある。それを込めた命名である。「自分は感染などしないから、他人の愚かさとは無縁である」などという驕った気持ちでないことは、明記しておくべきなのが今の時代である。事実より主観が尊ばれる時代なのだ。だが、そういう「渦」に対しても、ぼくは「不染」でいたいのである。

——四月十八日の日記より。
太字強調は原文になし)

二〇二〇年

四月

・#1 その日(4/7)

・#2 最初の週末まで(4/8~12)

・#3 緊急事態宣言、全国拡大(4/13~17)

・#4 日記の名前とその由来(4/18,19)

・#5 どんな場所でも、どんな時でも、どんな状況でも(4/20~24)

・#6 目を開き、風を読め(4/25,26)

・#7 月やあらぬ 春や昔の春ならぬ(4/27~30)

五月

・#8 ゴールデンウィーク前半(5/1,2,3)

・#9 ゴールデンウィーク後半(5/4,5,6)

・#10 チーズは多めに入れる(5/7,8)

・#11 豚キムチの思い出(5/9,10)

・#12 この暗黒、そして花火(5/11~15)

・#13 幸福な週末(5/16,17)

・#14 『ゆたかさ』とはなにか(5/18~22)

・#15 緊急事態宣言下の都会(5/23,24)

・#16 この日(5/25)

・#17 浅薄。上滑り。いい加減。(5/26~29)

・#18 国民とはすなわち愚衆なり(5/30,31)

六月

・#19 アラートの日(6/1~5)

・#20 優雅なランチ(6/6,7)

・#21 蛇と熊(6/8~12)

・#22 週末小旅行(6/13,14)

・#23 動物大行進(6/15~19)

・#24 酒と肴と、特別定額給付金(6/20,21)

・#25 時計を買って(6/22~26)

・#26 レモンサワーでおっかける(6/27,28)

・#27 人権とは何か(6/29,30)

七月

・#28 100(7/1~3)

・#29 ディスコミュニケーション(7/4,5)

・#30 (7/6~10)

・#31 愛よ消えないで(7/11,12)

・#32 危機また危機(7/13~17)

・#33 呪いの渦(7/18,19)

・#34 「うぬ」(7/20~22)

・#35 海の日、山の日、その他の日(7/23~26)

・#36 遭遇(7/27~31)

八月

・#37 お風呂場のリタ・ヘイワース(8/1、2)

・#38 夏来にけらし(8/3~7)

・#39 夏休み前半(8/8~10)

・#40 夏休み中盤(8/11~13)

・#41 夏休み後半(8/14~16)

・#42 祈り(8/17~21)

・#43 魔術師さがし(8/22、23)

・#44 そっけないゆでたまご(8/24~28)

・#45 うさぎたち、西へ(8/29)

・#46 名古屋より(8/30)

・#47 八月の終わり(8/31)

九月

・#48 たかが愛(9/1~4)

・#49 百点満点チャーハン(9/5、6)

・#50 ニアミス(9/7~11)

・#51 トロもうまいが、ブリもうまい(9/12、13)

・#52 まずは自分でやってみる(9/14~18)

・#53 連休前半(9/19、20)

・#54 連休後半(9/21、22)

・#55 秋の日はつるべ落とし(9/23~25)

・#56 バラ色の日々(9/26、27)

・#57 キンモクセイ(9/28~30)

十月

・#58 意外な感染者(10/1、2)

・#59 十フィート棒(10/3、4)

・#60 言葉にできない気持ちを表すブサイクな笑顔(10/5~9)

・#61 夢二題(10/10、11)

・#62 二〇二〇年代のビルドゥングス・ロマン(10/12~16)

・#63 人間の証明(10/17、18)

・#64 新展開(10/19~23)

・#65 モノンクル(10/24、25)

・#66 普通の人びと(10/26~30)

・#67 月に寄す(10/31)

十一月

・#68 ZINE(11/1~3)

・#69 本質的に孤独(11/4~6)

・#70 そっけなさの滋味(11/7、8)

・#71 一日に一六六一人(11/9~13)

・#72 今年初の鍋(11/14、15)

・#73 第三波(11/16~20)

・#74 文学フリマ(11/21~23)

・#75 (奇妙なポーズをとる)(11/24~27)

・#76 ひさびさの再会(11/28、29)

・#77 蛙化現象(11/30)

十二月

・#78 個性という「呪い」(12/1~4)

・#79 感覚は欺かない(12/5、6)

・#80 大激変(12/7~11)

・#81 否応なく続いていく(12/12、13)

・#82 今年の食べ納め(12/14~18)

・#83 思い出のコロッケそば(12/19、20)

・#84 仕事納めとクリスマス(12/21~25)

・#85 わくわく(12/26、27)

・#86 今年のうちに(12/28~30)

・#87 運命の年暮るる(12/31)


二〇二一年

一月

・#88 元日(1/1)

・#89 三が日(1/2、3)

・#90 仕事始め(1/4~8)

・#91 成人式(1/9~11)

・#92 やつが来た(1/12~15)

・#93 ジン(1/16、17)

・#94 体調が悪いと、こうも気持ちがささくれるものか(1/18~22)

・#95 疲れがたまってしょうがない(1/23、24)

・#96 頭がスポンジ(1/25~29)

・#97 陰謀論(1/30、31)

二月

・#98 延長(2/1~5)

・#99 夢ならざるや幻ならざるや(2/6、7)

・#100 気配りのうれしい店(2/8~12)

・#101 同調圧力がきらい(2/13、14)

・#102 避けられない限界のなかで(2/15~19)

・#103 空に輝く(2/20、21)

・#104 進めるだけどこまでも進んでいく(2/22~26)

・#105 どんな苦難も乗り越えよう(2/27、28)

三月

・#106 ままならないことがおおい(3/1~5)

・#107 はじめてのひな祭り(3/6、7)

・#108 頭がばかになりかけている(3/8~12)

・#109 『エヴァンゲリオン』の先へ(3/13、14)

・#110 想像を絶した素晴らしい世界への旅(3/15~19)

・#111 孤独(3/20、21)

・#112 四十郎(3/22)

・#113 世界のたてる音を聞く(3/23~25)

・#114 ねじまがった状況(3/26~28)

・#115 命は花であるか、それとも木であるか(3/29~31)

四月

・#116 先行き不透明(4/1、2)

・#117 笑うしかないなら笑った方がいい(4/3、4)

・#118 未来への恩返し(4/5、6)

・#119 あの日(4/7)



イラスト
「ダ鳥獣戯画」(https://chojugiga.com/


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