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コロナ渦不染日記 #85

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十二月二十六日(土)

 ○午前中は原稿をし、午後は岬に出かけて、イナバさんと、一日遅れのクリスマスプレゼントを物色する。イナバさんからは、「Grobal Work」のコートをいただいたので、おかえしにメガネをプレゼントした。


 ○結局、相棒の下品ラビットへのプレゼントは、これはというものが見つからなかったので、「映画パンフは宇宙だ」さんの制作による、東宝版『子連れ狼』全六作のパンフ、『子連れ狼わくわく大図鑑』を注文する。

 このことを告げると、下品ラビットがわくわくしていたので、ぼくもわくわくした。

 ○夜、ししジニーさんゆんぺすさんと、オンライン上映会。映画『アフリカン・カンフー・ナチス』を見る。

「死んだはずのアドルフ・ヒトラーが、おなじく死んだはずの東条英機と、黒人のゲーリングとともにガーナに渡り、カンフーと空手でガーナを支配した」
 という出だしからわかるように、悪ふざけB級アクション映画である。しかし、監督、出演者たち制作陣には、「悪ふざけB級アクション映画」を、真面目に作ろうという意思がある。そして、そのとおりのものができあがった。特に、アクションがしっかりしている。ドラマも、シンプルだが、勘所を外していないので、するりと飲みこめる。なんなら、「悪を生むのは、個人ではなく、その個人に悪を生む魔力を与えてしまう、『国家』や『集団』や『イデオロギー』といった、『虚』である」といったテーマも見えてくるような気がするくらいだ。
 日本で、この手の低予算映画を作ると、「『悪ふざけB級アクション』を作っている自分たち」を恥じるような、および腰の姿勢が見られて、なんとも興ざめすることがある。しかし、この映画はそうではない。ドキュメンタリ映像の監督である、セバスチャン・スタイン監督じしんによる、制作舞台裏ドキュメンタリを見ると、そのことがしっかりと伝わってくるのが、また胸をほっこりさせるのである。


 ○本日の、全国の新規感染者数は、三八八〇人(前週比+八九一人)。
 そのうち、東京は、九四九人(前週比+二一三人)。
 いよいよ感染拡大の勢いが増している。

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十二月二十七日(日)

 ○西野マルタ『五大湖フルバースト』を読む。

 昨夜見た、『アフリカン・カンフー・ナチス』とおなじく、「『悪ふざけB級アクション』を作っている自分たち」を恥じるような、および腰の姿勢などない、「面白い物語を語るぜ」という熱意に満ちた作品である。

 ○今年最後の毛刈りにゆく。担当の方が、いつの間にか店長になっていた。来年の毛刈り計画を話し、年末の挨拶をした。

 ○ふらっと立ち寄った古書店で、今年最後の古書店物色をしてしまった。

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 第二次世界大戦中、対独パルチザンに身を投じたポーランド人女性をあつかったドキュメンタリである、リンダ・アトキンソン『アンナ、線上に消えた青春』が、掘り出し物と感じた。


 ○本日の、全国の新規感染者数は、二九四六人(前週比+四五五人)。
 そのうち、東京は、七〇八人(前週比+一五二人)。
 前日よりはすくない人数になっているものの、先週に比べれば、格段に増加している。



→「#86 今年のうちに」



参考・引用文献



イラスト
「ダ鳥獣戯画」(https://chojugiga.com/


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