#コラム
少しだけ、以前の仕事の話をしようか。
今日は、ひときわ寒い。
暦では、鏡開きの日だ。
そして、わたしの母の80歳の誕生日だ。
幼少の頃からずっと心臓の持病を抱えていた人としては、もう充分長生きした。
心臓が悪いんだから、おかあさんはきっと60歳くらいで死んでしまうんだ。
小学生の頃のわたしは、そんな漠然とした哀しみをたまに抱えていた。
ある時、父は健康そうに見えて意外と思ったより早く死んでしまい、母は細々と80歳くらいまで生きるの
夏果つ(なつはつ)の風鈴
梅雨明け宣言がされたかどうかがはっきりせずとも、陽射しが短時間で肌をじりじりと攻めてくるようになった頃、津軽びいどろの風鈴を買った。
以前から、どんなものでもいいから風鈴を欲しいと思っていた。
ささやかに、そして手軽に夏の風情のひとつを味わえるのが魅力だから。
そして、風鈴の涼やかな音色は邪気を払ってくれそうだから。
ネットでたまたま出会ったその風鈴は、びいどろの小ぶりなお椀型の外身の上の部分
心から、応援したい恋がある。
その恋は、幼子に初めて芽生えた、おとぎ話のようなものではなく。
人生という旅の終焉でようやく見つけた、運命的なものでもなく。
ただただ、一人の少年の人生をこれからも守り続けてほしい……
そんな切なる願いを込めたくなる恋なのだ。
*
少年は、毒親と言ってしまっても過言ではない父親と、同じく毒親と言われてもやむをない母親の間に生まれた。
その夫婦にとっての、一人息子である。
少
永遠とは、時を忘れるほどの没頭の中にあるひとときのこと
これは、Twitter上で出会った片柳神父のお言葉を、わたしなりに言い換えてみたもの。
『 永遠なんて、どこにもない 』
『 地球上の生物はもちろん、太陽すらいつかは燃え尽きる言われている 』
常々そんなことを思い、『 永遠 』とはなんだろう?と時おり考えていたわたしは、片柳神父のTwitterの投稿を見て激しく衝撃を受けた。
(なお、わたしはキリスト教信者ではありません。
ただ、神父のお言葉
わたしの理想の家族の形が叶うなら。
『これからの家族の形』というタグを見た。
正直なことを言います。
これからの家族の形なんて、それぞれの家族メンバーが合意し、子供がいるならその子達が恵まれているといえる形になるならば、各々好きにしたらいい、
という以上に深入りする気になれない。
どうしてこんなにわたしが投げやりなのかというと、これから結婚も出産もしないであろう歳のわたしには、正直関係のないお題だからだ。
わたしの母(70代