紫葉梢
140という定数内で文字をまとめる力
1000~3000文字程度の連載小説。 日記のような、実話のような、架空のような、恋愛のような、そうではないような備忘録のフィクション。 ちょっと覗いてもらえたら嬉しいです。 〈実在の地名や店名などが登場しますが、ストーリーとは関係ありません〉
思いついたことを なるべく正直に書く。
タイトルどおり。 月10日の苦行。
歌や詩のようなふわっとしたものを書いていたい
会社の体制に、今の業務に嫌気がさしすぎて、仕事を辞めようと思ったのが金曜日。 週末を迎えても、わたしの退職の気持ちは変わることはなかった。 しかし、辞める辞めると言っても、突然辞表を出してこれ以上チームの人数を減らせば、本当に保田さんを苦しめてしまうしセクションの他の方々にも迷惑になる。 それに、じゃあこれからどうやって稼いでいくのかなんて全くアテがない。 特技も資格もこれといってナシ。 家業を継ぐとか、誰かのツテで働けるような人脈もない。 今の時代なら、転職準備とし
《2022.8.18》 noteのつぶやきのページって、 下に写真が入った葉書に見える 毎日毎日 違う写真を1枚貼って、 僕からnote界へ送る葉書だと思ったら、 ちょっとだけ素敵じゃない? 海に流した小瓶のように 誰かのもとにたどりついて 拾ってもらえたら うれしいね
《2022.8.16》 凡庸な空でもいい 心を揺さぶる色艶やかな空も 落ち着いて無心に帰れる穏やかな空も どっちもわたしには必要なのだ 大切なのは、 そこに幸福感を見いだせること
《2022.8.15》 あなたに会えてうれしいのに あなたの顔を 視界の隅でずっと見てたのに 言葉を何も交わすことができなくて それが苦しくて 一人で勝手に 機嫌をどん底にしてました そんな一日の空の色は 温かくも どこか、寂しい
今年の目標 どうにか人生を改善しようよ
花の名前と花言葉を覚え、来年はお花屋さんでマイペースな労働をするためのつぶやき
《2022.8.14》 夏休み、というか、仕事の休みが終わってしまう。 仕事をやめたら、もう少し自由な暮らしが待っているはず。 来年の今頃、わたしは何をしてるだろう。 もっと何か書きたい。 断捨離して、 写真の勉強がしたい。 『こうしたかった』と思える日常を送っていたい。
《2022.8.12》 日記代わりに呟くことを最近すっかり忘れてた。 今、唐突に連載小説なんて書いてます。文字数1000~2000の気軽にゆるっと読めるものを目指したはずが、進むにつれ文字数も中身も重たくなる一方(苦笑) 主人公がわたしと同じ名前なのは、考えるのが面倒だったので。
ゆっくりちゃん担当のお客さんを、ミーティングルームから無事に送り出した。その途端、わたしは行動力も思考力もすべて失い、自分の席にたどりつくとまったく動けなくなってしまった。 モヌケノカラ、という言葉がぴったりで、自分の席で、ただただひたすらぼぉーー……っと呆けていた。 ………これが、体調が悪くても自分の大きな仕事を一つ達成したのであれば、無理をした甲斐があったと思えるんだろうけれど。 周囲では、同じセクションのメンバーが慌ただしく動いたり話したり、どこかの内線電話がひきり
その日は突然やってきた。 予測できていたとはいえ、それに対する充分な備えができるほど、わたしも彼も暇ではなかった。 わたしはわたしで自分のことすら回らず、彼は彼で、わたしと彼女を含めたセクションの色々な人の面倒をみているうえに、自分が担当の仕事も抱えていたのだから。 悪いのはすべて、人事異動を司る管理職達 ──────………。 「あの………すみません………」 5月も20日を過ぎたある朝。 わたしが出勤しデスクにバッグを置いて席に座ったとたん、ゆっくりちゃんがのろのろとや
長い仕事休みが明けた出勤日、しかもそれは月曜日。 朝から澱んだ重苦しい空気の通勤電車。その座席から、誰一人楽しそうには見えない車内をわたしは見回した。 この中に、昨夜は眠れないほど職場へ行くのが楽しみでたまらなかったという人はどれほどいるのだろう。 大人って、働くって、こんなものだろうか。 お金のためなら仕方ないことなんだろうか、みんな割り切っているのだろうか。 社会人として働き始めたのはもう20年近く前。それなのに、ここ1,2年で今さらながらそんな気持ちが強まってい
その後の連休の残り二日。 五月にしては少し肌寒く、銀色の糸のような時雨が鈍く光りながらしとしと降り続いた。 雨が苦手なわたしは、近所のお気に入りのカフェや雑貨屋さんに行くことすら億劫で、結局自分の部屋に引きこもって過ごすことに。 ベッドやラグの上でゴロゴロしながら、わたしの生涯の推し芸能人・とぴ君の最新ニュースや彼についての誰かのつぶやきをスマホで漁る。 そうしながら、どこか頭の片隅で、保田さんは今頃どうしているだろう?なんて考えていた。 寝ても覚めても考えている、とは
《2022.7.30》 自分らしく、が本当に通用してる人が、一体どれほどいるのだろう。 SNSで人気者になるには、どこの誰かわからない分『いい人である』必要がある。 その結果、みんなポジティブで「今日も頑張っていきましょうね!」みたいな発信だらけに見える。 悪いことではないけど。
《2022.7.29》 日記代わりのつぶやきすらできない。 でも、空の写真は撮り続けている。 飽きっぽいわたしだけど、思えば写真だけは20年近く撮っているし、若い頃からもっと真剣に取り組んでみたかったな…とはっきり感じるもの。 だから、退職したら素人ながら写真の勉強はしてみたい。
《2022.7.20》 『今日の帰り道の夕空が 不思議なくらい 綺麗でね』 と、 そんな然り気無い (さりげない)話を 聞いてくれる人が 同じ屋根の下にいる そんな結婚を 選んだ方がいいよ
《2022.7.18》 夢を叶えることのできる人は、 まず、目先のほんの小さなことを きちんと実行できる人だ 『思いついたら今すぐやる』でも、 『明日できることは明日やる』でも、 やりたいこと・やるべきことを とにかくちゃんと実現する その力が、やがて 夢を叶える力に繋がる
土日祝日、会社全体の休日、そして自分の有給休暇を合わせると今年は10連休になる。 4月1日の異動以来連日の激務で心底疲れきっていたわたしは、迷わず有休を取ることにした。 仕事は溜まっていたけれど、うんざりしながら連休の谷間に出勤したところで、仕事はたいしてはかどらないから停滞度合いは変わらない。 子供の頃のゴールデンウィークといえば、『浜松まつり』。 中学生になるまで、2年に一度は静岡の清水にある祖父母の家に家族で泊まり、そこからわたしの伯父が住んでいる同じ静岡の浜松の名物
母が骨折により入院している。 そして、無事に回復しある程度元どおりの一人暮らしができるかどうかの瀬戸際にいる。 書く時間がないので細かい医学的な話は書けないけれど、『心臓病で血液のサラサラ度合を適切に保つべくワーファリンという薬を服用しているところ、骨折の痛み止めや入院生活、病院の食事の内容により、そのサラサラ適正値を保つことが非常に難しくなってしまい、いつどこで数値が狂って身体に負担がかかってしまうか何とも言えず、最悪の場合は死に至る』という状況だ。 しかし、入院中の今の