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わたしの理想の家族の形が叶うなら。

『これからの家族の形』というタグを見た。

正直なことを言います。

これからの家族の形なんて、それぞれの家族メンバーが合意し、子供がいるならその子達が恵まれているといえる形になるならば、各々好きにしたらいい、
という以上に深入りする気になれない。

どうしてこんなにわたしが投げやりなのかというと、これから結婚も出産もしないであろう歳のわたしには、正直関係のないお題だからだ。

わたしの母(70代後半)、そして40代のわたしが若い頃に刷り込まれた『 常識的な家族の形 』とは、

『大人の男性は仕事をする。
女性は専業主婦、又は仕事をしていようがしてなかろうが家事育児を担う。
そして、夫婦には子供がいるのが当然で、家族は、少なくとも母親と子供は同居し母親が子供を見守るべきである。』

という、『これが当たり前』と決まりきった概念によるもの。


それが昨今崩れ去りつつあるのだから、それぞれ好きにしたらいいのでは、としか思わないのです。

けれど、せっかくなので、自分の奥底の本心に聞いてみて、わたしが本当にしあわせだと思える家族の形は何なのか、しっかり書いてみようと思う。

***


元来、外で慌ただしく働くのがわたしは嫌い。
気にいった街のマンションの居心地の良い部屋で暮らし、エッセイを書いたり、得意な外国語を極めて在宅で翻訳をしながら、食べるのには困らない稼ぎを生み出して穏やかに暮らす。
時には一人旅をして、風景写真を撮りまくりフォトエッセイも出せるくらいでいたい。

けれど、淋しがりやなので、ずっと一人で生きるのは不安定になると思う。
かといって、HSPだしマイペース大好きだし、子だくさんの賑やか家庭が楽しいかというと絶対に違う。

そう思いながら、心から実現したかった暮らしを頭に浮かべると、以下のような妄想になります。



───── 運命の人と言えるような、唯一無二の愛する旦那さんがいて。
旦那さんは平均すると月の半分は仕事の出張で不在、半分くらいは家にいる。
旦那さんが買ってくれた120平米くらいのマンションで暮らす。
家にいて、好きな人のために家事をする。ご飯を作る、洗濯をする。丁寧に、気持ちをこめて、……毎日毎日は無理かもしれないけど、時間がある時はできるだけ。
そして、家を心地良く保ちながら、旦那さんが家からお仕事に行く時は、『 行ってらっしゃい 』と見送って、帰ってきたら『 お帰りなさい 』と声をかける。
『 無事に帰ってきてね 』『 今日も貴方が無事でよかった 』そんな想いを言葉に込めながら。

子供は二人いて、彼らが学校に行っている間は翻訳の仕事や家事をこなしつつ、帰宅後は子供に接して、おやつを出してあげたり習い事の送り迎えをしたりして。当然、子供にも『 行ってらっしゃい 』『 お帰りなさい 』は必ず伝える。
言葉をかける時の想いは、もちろん旦那さんに対するものと全く同じ。
自分の仕事が佳境に入ったり体調が悪かったり2、3日旅に出たくなったら、1週間くらいは子供の面倒を不安なくてみてくれる自分の父母がいる。
そんな父母は、同じマンションに住んでいる。スープの冷めない距離ってやつ。
そして、旦那さんがオフの時は、CMに出てくるような笑顔溢れる家族時間を過ごす。



──── こんなふうに、家族4人で楽しい時間を持ちつつ、夫婦だけの時間も作り、自分時間も保てて、自由になるお金も細々とだけどそれなりにある。
そんな家族の形で生きるのが、わたしの幸せな生き方、だったと思う。


***


……… こんなありきたりな家族、別に『 これからの形 』『 これからの時代だから 』なんてものじゃなく、世界のどこかでとっくに簡単に実現している人がいるんだろうな。

わたしにはできなかったけどね。


形は、結局のところ価値観にすぎない。

あるスタイルを理想とする人もいれば、その形では家族の絆が自分にとっては感じられず淋しい、って人もいるだろう。
最初に書いたけれど、夫婦の合意と満足があるかにすぎないこと。
そして、その合意したスタイルを人から非難されない時代となったこと

どんな形か、と提言される形が重要、というよりも、こういうことを自由に言える時代、
『 今までの常識 』から外れても良く、理想を存分に実現していい時代なんだよね。



そんなことをあらためて思ったタグでした。


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