Mayumi_y.mua

元作家志望のヘアメイクアーティスト兼いろいろやるひと。多分マルチポテンシャライト。一点…

Mayumi_y.mua

元作家志望のヘアメイクアーティスト兼いろいろやるひと。多分マルチポテンシャライト。一点突破できる突き抜けた才能がない分、いろんなことを楽しんでます。

マガジン

  • 読書感想文

    本を読むとだいたい、Facebookにレビューというか感想というか…な雑文を書くので、ここにまとめておくことにしました。

記事一覧

揺れる

AIがものすごい勢いで進化しているらしい。 ここ最近、特に話題になっているのが、chatGTP。 キーワードを与えれば、ブログや小説などのコンテンツを、驚くべき早さで生成…

Mayumi_y.mua
1年前
6

卑弥呼の“ひ”

しばらくnoteを書いてなかったので、久しぶりに書いてみようと思います。 私はSNSを目的などで使い分けていて、noteに関しては“文章を書くこと”、“言語について”など…

Mayumi_y.mua
1年前
5

・・・んな訳ねーじゃん

めっちゃ久しぶりにnote書こうと思ったら、エディターが激変してて、驚いております。 忙しかったのもあるけど、私のnoteは“言葉”をテーマにしていて、言葉を巡って炎上…

Mayumi_y.mua
2年前
13

川の向こう側~「つみびと」を読んで~

単行本が上梓されてから、気になっていたこの本。 つみびと (中公文庫 や 65-3) https://www.amazon.co.jp/dp/4122071178/ref=cm_sw_r_apan_glt_i_FJXDXBGRFPS1X2TBZ6Y1

Mayumi_y.mua
2年前
10

手袋をさがしてみた話

月曜日と金曜日、百貨店の中の美容室で働いている。 月曜日の帰り道、自転車に乗ろうとすると、手袋がない! さほど寒い日ではなかったので、自転車で帰るには問題ない。 …

Mayumi_y.mua
2年前
4

荒地を拓くこと

人にはそれぞれ、適した場所がある。 私は例えるなら、荒地を開墾する係。 いわゆる0→1というやつだ。 とても農作物の育たなそうな荒地を、 草を引き、転がる石をどか…

Mayumi_y.mua
2年前
9

「書かずに生きられない」ことはさほど美しいことではない

先日見かけたこのtweet、及びリプ、引用RT。 何かが引っかかるな、なんだろう?と考えた結果、思い至ったところをタイトルに、少し書いてみようと思う。 書かず…

Mayumi_y.mua
2年前
3

おじさん構文について考える

いくつかのSNSをそれぞれのテーマでやっている。 noteのテーマは「ことば」。 という訳で、先日話題になった「おじさん構文」について、あれこれと考えを巡らせてみた。 …

Mayumi_y.mua
2年前
6

人は誰でも魔法使い☆

「毎朝トースト」という、 ただただ毎朝のトーストを上げるだけのInstagramアカウントを持っているため、 「今日のメインは何にしよう?」 「メインの食材を引き立てるには…

Mayumi_y.mua
3年前
12

粋〈すい〉ななぁ

今日の夕食は鱧の湯引き。 関西の夏の風物詩。 鱧を湯がき、梅肉だれにする梅をまな板の上で叩きながら、ふと浮かんだのが「粋〈すい〉ななぁ」と言葉。 現代の関西弁の「…

Mayumi_y.mua
3年前
5

名前がつかない苦しみ

昨日、病院の待合室の窓から景色を見下ろしながら、考えていた。 「あなたは○○病です」と言われるのと、またいつものように「特に異常はありません」と言われるのと、ど…

Mayumi_y.mua
3年前
11

才能に寄り添う

昔から、天才という言葉に弱い。 永遠に手に入らぬ憧れ、といった感じだ。 幸いにして、 「食べていける人が限られている」と言われた 「好きなことを仕事に」しているの…

Mayumi_y.mua
3年前
9

1989年~簡単に当事者にはなれないけれど~

久しぶりに明け方まで本を読んでしまった… 須賀しのぶ『革命前夜』 書店の入口に、やけに熱いPOPと共に平積みになっていたので(Amazonで検索すると、その手書…

Mayumi_y.mua
3年前
4

言葉はたゆたう

「正論」て、何なんでしょうね。 ええ、あの広告の話です。 レッドブルの広告が話題になった日から「何をそんなに怒ってるんだろう?」と考えていた。 私が思う「正論」…

Mayumi_y.mua
3年前
5

ついついレビューを書いてしまう

せっかくnote始めたし、何か書こう。 そう思いつつ、早3週間。 思いがけず、別の場所に長文を書いていて、自分で驚いてしまった。 それはFacebookでのブックレビュー。 以…

Mayumi_y.mua
3年前
4

物書きになりたかった

cakesが燃えてますね。 それに伴って、noteを離れるひとが増えているであろう今、何故か初めてのコンテンツを書いてみています。 何故なんでしょうね。 多分、今回の炎上…

Mayumi_y.mua
3年前
34
揺れる

揺れる

AIがものすごい勢いで進化しているらしい。
ここ最近、特に話題になっているのが、chatGTP。
キーワードを与えれば、ブログや小説などのコンテンツを、驚くべき早さで生成できるとのこと。
専門家じゃないしよくわかってないけど、感覚だけで言うなら「AIが書いた小説やエッセイを読みたいか、と言われると、特に読みたいと思わない」が、第一印象だった。

AIの文章と、人間が書いた文章は何が違うだろう。

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卑弥呼の“ひ”

卑弥呼の“ひ”

しばらくnoteを書いてなかったので、久しぶりに書いてみようと思います。

私はSNSを目的などで使い分けていて、noteに関しては“文章を書くこと”、“言語について”など、“言葉関係”をテーマにしています。
noteを書いている余裕がないのは、映画のヘアメイクをするはずが、いつの間にやら制作チーム、共同監督に入っていたからで、今回これを書いているのも、映画のPRの一環です。
とは言え、言語学的な

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・・・んな訳ねーじゃん

・・・んな訳ねーじゃん

めっちゃ久しぶりにnote書こうと思ったら、エディターが激変してて、驚いております。

忙しかったのもあるけど、私のnoteは“言葉”をテーマにしていて、言葉を巡って炎上騒ぎがあったときに、感想を書いたり考察することが多く、このところはそんなに「書こう」と思う事件が起きてなかった(書いてる場合じゃないことは多々あるけれど)ので、しばらく書いてなかった。

今回書こうと思ったのは「生娘をシャブ漬け」

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川の向こう側~「つみびと」を読んで~

川の向こう側~「つみびと」を読んで~

単行本が上梓されてから、気になっていたこの本。

つみびと (中公文庫 や 65-3) https://www.amazon.co.jp/dp/4122071178/ref=cm_sw_r_apan_glt_i_FJXDXBGRFPS1X2TBZ6Y1

ある日の仕事帰り、書店の入口で平積みになっていた文庫本を手に取り、覚悟を決めて購入した。

これはフィクションだけど、実際の事件から着想されてい

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手袋をさがしてみた話

手袋をさがしてみた話

月曜日と金曜日、百貨店の中の美容室で働いている。
月曜日の帰り道、自転車に乗ろうとすると、手袋がない!
さほど寒い日ではなかったので、自転車で帰るには問題ない。
しかし、その数日前に「この手袋、20年くらいは使ってるよな。でも、これ以上気に入るものはなさそうだから、仕方ないな。これからもよろしくね」と思ったばかりの、愛着たっぷりな手袋だった。
すぐに百貨店の店員通路の階段(美容室は7階にある)含め

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荒地を拓くこと

荒地を拓くこと

人にはそれぞれ、適した場所がある。

私は例えるなら、荒地を開墾する係。
いわゆる0→1というやつだ。

とても農作物の育たなそうな荒地を、
草を引き、転がる石をどかし、
土を耕し畝を作って、畑にしたい。

せっかく畑を作ったなら、そこで種を撒き、
作物を育てれば良さそうなものだが、
それは恐らく、向いてない。

だって、種を撒いても芽が出るまで
待たなきゃいけない。

芽が出てしまえばまだ、

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「書かずに生きられない」ことはさほど美しいことではない

「書かずに生きられない」ことはさほど美しいことではない

先日見かけたこのtweet、及びリプ、引用RT。

何かが引っかかるな、なんだろう?と考えた結果、思い至ったところをタイトルに、少し書いてみようと思う。

書かずに生きられないことは、さほど美しいことではない…というタイトルをつけたのは、
「美しい」としている方が多いのかな、と感じたから。

それって昨今よく見かける
「やりたいことがないんです。どうすれば良いですか?」
という質問

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おじさん構文について考える

おじさん構文について考える

いくつかのSNSをそれぞれのテーマでやっている。
noteのテーマは「ことば」。
という訳で、先日話題になった「おじさん構文」について、あれこれと考えを巡らせてみた。

まず、この文章で言いたいことを提示しておく。

①文体には罪はない
②あのブログはプロの文筆家が「私が書きました」と、堂々と言えるクオリティなのか?

この2点について、書いていこうと思う。

①文体には罪はないいわゆる「おじさん

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人は誰でも魔法使い☆

人は誰でも魔法使い☆

「毎朝トースト」という、
ただただ毎朝のトーストを上げるだけのInstagramアカウントを持っているため、
「今日のメインは何にしよう?」
「メインの食材を引き立てるには、何を組み合わせよう?」
と、毎朝、試行錯誤している。

例えばこないだは、桃のトースト。
バターと、シナモンじゃなくカルダモンの、繊細な香りを合わせてみよう。
トマトのときは、バジル、オレガノ、スイートマジョラムを使うことが多

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粋〈すい〉ななぁ

粋〈すい〉ななぁ

今日の夕食は鱧の湯引き。
関西の夏の風物詩。
鱧を湯がき、梅肉だれにする梅をまな板の上で叩きながら、ふと浮かんだのが「粋〈すい〉ななぁ」と言葉。

現代の関西弁の「粋〈いき〉やなぁ」でも、ましてや関東、江戸の「粋〈いき〉だね」でもない。

私の記憶が確かなら、随分前にTVで、今は亡き桂米朝師匠が語っていた。
「上方では粋〈いき〉ではなく、粋〈すい〉ななぁ、と言うんです」と。

「~ななぁ」という語

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名前がつかない苦しみ

名前がつかない苦しみ

昨日、病院の待合室の窓から景色を見下ろしながら、考えていた。
「あなたは○○病です」と言われるのと、またいつものように「特に異常はありません」と言われるのと、どちらが辛いだろう。
どちらも辛いな、何で診断してもらおうなんて思ったんだろう、怖い、帰りたい…。

生まれついての虚弱体質だ。

仕事柄、何10kgのキャリーカートを引き回し、
「近畿エリアならどこでも行くよー」などと言って受注し、
仕事に

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才能に寄り添う

才能に寄り添う

昔から、天才という言葉に弱い。
永遠に手に入らぬ憧れ、といった感じだ。

幸いにして、
「食べていける人が限られている」と言われた
「好きなことを仕事に」しているので、
全く才能がないわけではないのかもしれない。

ただ、そういったちょっと特殊な仕事をしていると、
圧倒的な才能に出会う確率も高くなる。

世に名前の通った同業者などをみてしまうと、
技術的なこと、感性、ビジネスパーソンとしての資質

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1989年~簡単に当事者にはなれないけれど~

1989年~簡単に当事者にはなれないけれど~

久しぶりに明け方まで本を読んでしまった…

須賀しのぶ『革命前夜』



書店の入口に、やけに熱いPOPと共に平積みになっていたので(Amazonで検索すると、その手書きPOPの画像があります)、「じゃあ…」と購入。

物語は留学先の東独(今は亡き東ドイツ)に着いた主人公が、昭和天皇崩御のニュースを知るところから始まる。
平成元年=1989年。
振り返れば歴史が動いた激動の年。
1

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言葉はたゆたう

言葉はたゆたう

「正論」て、何なんでしょうね。
ええ、あの広告の話です。

レッドブルの広告が話題になった日から「何をそんなに怒ってるんだろう?」と考えていた。

私が思う「正論」は
※論理としては正しいけど、机上の空論的な、現実に則していない言論
とか、
※相手に反論の余地を与えず、言われたほうが断罪されたような気持ちになって、自分を守るための反撃を促すもの
みたいなニュアンスを含んだ、「くたばっていいもの」だ

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ついついレビューを書いてしまう

ついついレビューを書いてしまう

せっかくnote始めたし、何か書こう。
そう思いつつ、早3週間。
思いがけず、別の場所に長文を書いていて、自分で驚いてしまった。
それはFacebookでのブックレビュー。
以前から本を読むと、読書日記として残すためにFacebookに感想などを書いていたとはいえ、実際書いた文字数としても、推敲に掛けた時間としても、なかなかの力の入りよう。
何故、文章を書く場所を作ったのに、そこに書くか自分、であ

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物書きになりたかった

物書きになりたかった

cakesが燃えてますね。
それに伴って、noteを離れるひとが増えているであろう今、何故か初めてのコンテンツを書いてみています。

何故なんでしょうね。

多分、今回の炎上のきっかけが、自ら命を絶った友達のことだったから。

私にもそんな友がいます。

彼女に会う前は、授業で書いた作文や詩が誉められるから、私は文章が書ける人なんだと思っていました。
そして当時、高校1年生で、初めてのバイトの本屋

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