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日本以外のアジアに関する本のレビュー集

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日本以外のアジア諸国、地域に関する本のレビューを集めてあります。日本については、「日本史に関する本のレビュー集」に集めました。
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#ヨーロッパ

夜空と月の物語

夜空と月の物語

夜空と月の物語

 世界中の、さまざまな「月の光景」を写した、写真集です。
 写真と共に、世界各地の、月にまつわる神話や伝説が、紹介されています。

 とにかく、写真が美しいです。ぼーっと眺めているだけで、癒されます(^^)
 月にまつわる神話や伝説は、短く、やさしい言葉で書かれています。おかげで、読んでも疲れません。仕事で大量の文章を読んだ後でも、こういう文章なら、読んでほっとできます(^

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世界の仮面 (みんぱく発見 (6))

世界の仮面 (みんぱく発見 (6))

世界の仮面 (みんぱく発見 (6))

 世界各国の仮面を紹介した本です。
 大阪にある、国立民族学博物館(略称、みんぱく)が出している小冊子です。

 薄い本ですので、すぐに読めます。
 世界中の仮面の写真が、たくさん載っています。日本人の感性では、考えつかない仮面も多いです。写真を見ているだけで、楽しいです。

 オセアニア、アフリカ、中南米などの文化は、普通の日本人には、馴染みが薄い

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世界の太陽と月と星の民話

世界の太陽と月と星の民話

世界の太陽と月と星の民話

 世界各国に伝わる、太陽や月や、その他の星に関わる民話を集めた本です。
 民話というより、神話と呼べる話も、多く含まれています。どの話も、興味深いです(^^)

 「世界の」というだけあって、アジア、アフリカ、オセアニア、南米、北米、ヨーロッパの話が、一通りカバーされています。
 ただし、アジアとヨーロッパの話が、圧倒的に多いですね。アフリカとオセアニアは、手薄で

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海の神話 (沖国大ブックレット)

海の神話 (沖国大ブックレット)

海の神話 (沖国大ブックレット)

 水や海に関わる、日本と世界の神話を、解説した本です。
 とはいえ、ブックレットの名のとおり、薄い冊子です。世界の神話を、すべて網羅しているわけではありません。

 主に、日本の沖縄の海の神話と、ヨーロッパの海の神話を取り上げています。他に、インド、エジプト、メソポタミア、モンゴルなどの神話が、紹介されています。
 一つ一つの神話は、それほど詳しく紹介され

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ごはんとパンの考古学

ごはんとパンの考古学

ごはんとパンの考古学

 私たちが、普段食べている、「ごはん」と、パンとについて、それぞれの起源を探った本です。

 「ごはん」とは、イネの果実を脱穀した「お米」を、水で炊いたものですね。
 いっぽう、パンとは、オオムギやコムギなどの麦類の果実を、脱穀して、粉にひいて、塊にして、焼いたものですね。

 「ごはん」は、東アジアや東南アジアなどで、主食とされています。
 パンは、西アジアやヨー

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人魚伝説 (「知の再発見」双書)

人魚伝説 (「知の再発見」双書)

人魚伝説 (「知の再発見」双書)

 人魚という幻想の存在について、いろいろと解説した本です。

 不思議なことに、人魚という存在は、世界の各地で、語り継がれてきました。ヨーロッパと日本のように、遠く離れた地においてさえ、ある程度、共通したイメージがあります。

 けれども、「半分がヒト、半分が魚」という、人魚の実在が証明されたことは、これまで、一度もありません。
 証明されたように見えた時

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絵画のなかの動物たち―神話・象徴・寓話 カラー版

絵画のなかの動物たち―神話・象徴・寓話 カラー版

絵画のなかの動物たち―神話・象徴・寓話 カラー版

 西洋の絵画に現われる動物たちについて、解説した本です。一部に、西アジアの絵画も載っています。
 ヨーロッパ人(と、一部の西アジア人)が、動物をどのように見ていたのかが、わかります。

 分類するならば、「文化誌」という分野の本でしょう。主にヨーロッパの動物文化誌です。

 類書は、少ないですね。日本人に馴染みの薄い分野でもあります。
 

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地名の世界地図

地名の世界地図

地名の世界地図

 世界の地名について、語源や、うんちくが載っている本です。
 地理が好きな方には、ばっちりな本ですね(^^)

 地理好きでなくても、歴史好きなら、本書を楽しめるはずです。地名には、その地の歴史が刻まれていますから。

 地理や歴史が好きでなくても、外国人を相手に仕事をされている方なら、一読して、損はありません。

 地名の意味を知ることは、最も手軽に、外国の文化を理解す

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人名の世界地図

人名の世界地図

人名の世界地図

 世界のいろいろな人名を紹介している本です。

 世界史に興味がある方なら、本書は、必読でしょう(^^)
 どこの国でも、人名には、ちゃんと意味があるんだとわかります。

 世界史が苦手という方にも、本書は、お勧めできます(^^) 苦手を克服するきっかけになるかも知れません。

 世界史が苦手な方って、カタカナの羅列する人名を覚えるのが、苦手じゃありませんでしたか? その

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花の神話と伝説

花の神話と伝説

花の神話と伝説

 花の神話と伝説を集めた本です。
 類書がいくつかある中でも、本書は、質・量ともに充実しています(^^)

 ヨーロッパと、北米の神話・伝説が、主に紹介されています。
 アジアなど、他の地域のものもあります。が、ヨーロッパ・北米のものに比べると、正確さに欠けるようです。

 どのみち、神話・伝説のたぐいは、何をもって正確とするか、判断が難しいです。
 本書にある神話・伝

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木の写真図鑑―オールカラー世界の高木500

木の写真図鑑―オールカラー世界の高木500

木の写真図鑑―オールカラー世界の高木500

 題名のとおり、樹木の図鑑です。
 副題に『世界の高木』とありますが、ヨーロッパ、アジア(日本を含みます)、北米の種が中心です。北半球の温帯の種が主ですね。熱帯産の種と、南半球産の種は、ほとんど載っていません。

 それでも、本書は貴重です。外国の樹木の種が、日本語で紹介されている資料は、少ないからです。

 外国―主に、ヨーロッパと北米―の文学

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日本の美術 第510号 特集「龍」

日本の美術 第510号 特集「龍」

日本の美術 第510号 特集「龍」

 『日本の美術』という雑誌の、「龍」の特集号です。
 日本の美術品のうち、龍が登場するもので、有名な作品は、ほぼすべて、本書で見ることができます(^^)

 登場する分野は、絵画、彫刻、陶芸など、多岐にわたります。やはり、絵画と彫刻が多いですね。
 カラー図版も多いですが、すべてがカラーでない点は、残念です。

 薄い本のわりには、解説も、充実していま

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龍のファンタジー

龍のファンタジー

龍のファンタジー

 龍に関する民話や神話を集めた本です。三十以上のお話が載っています。

 中でも、ヨーロッパから西アジアにかけて(西洋)の龍について、充実しています。いわゆるドラゴンですね。
 これは、著者がアメリカ人だからでしょう。ヨーロッパ系の文化の素養を身に付けた人、だと思います。

 東アジア(東洋)の龍についても、載っています。中国と、日本の龍ですね。
 けれども、この本に登

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動物百科 絶滅巨大獣の百科

動物百科 絶滅巨大獣の百科

動物百科 絶滅巨大獣の百科

 哺乳類の進化をたどった本です。
 題名とは違って、巨大獣=大型哺乳類だけを紹介しているのではありません。小型の哺乳類も、たくさん登場します。

 おおむね、時系列順に、さまざまな哺乳類が登場します。
 哺乳類の祖先である哺乳類型爬虫類から、始まります。最初の哺乳類は、中生代の三畳紀に現われた、と考えられています。
 中生代は、哺乳類にとっては、雌伏の時代でし

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