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イノベーションのヒント

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長らく産業やベンチャー企業の変遷を見てきた経験をもとに、イノベーション創出に悩む方々のヒントになればと書いたものを纏めています。
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#COMEMO

「今からですか?」当事者の嘆き

「今からですか?」これが正直な感想。5年前、少なくとも3年前くらいにはある程度終わっておいて欲しかった感じ。行政、金融、医療、福祉、その他インフラ等の手続き諸々。書類の多さ、説明の分かりにくさ、組織内外の連携のなさ。

「もう無理ぃ!!!」
周囲の身近な高齢者とその家族を代弁するとこんな感じ(代理人)。

少子超高齢社会、多死社会の到来は前からわかっていたこと。

技術がなかったわけじゃない。人々

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常識は世につれ、世は常識につれ。。。

歌は世につれ、世は歌につれ、というが、常識も同じではないか。昔は男性も履いた「ハイヒール」。当時のパリの汚物や泥除けも兼ねていたとか。

芸術の都と思っていたパリが汚物の街だと知ったのは大学の文化史「トイレの歴史」、面白過ぎる授業だった。そして後にパリに行き、やはり犬の○○〇にげんなりした。芸術の街は〇〇〇の街だった。

ところで、環境省が熱中症対策で言い出した「日傘」も「ハイヒール」と同じではな

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思考の「起点」はどこにあるか?

今朝の日経「経済教室:GAFAと日本企業(上)」で早大・根来先生も使っておられた「も」という助詞。ここに見られる思考の起点の問題。過去起点から未来起点へ。VUCAの時代の学界の限界と自分で思考するチカラを考えます。

お恥ずかしいですが、昨秋書いた自身のコラムをご提示します。宣伝みたいでごめんなさい。読み比べると起点の違いがわかって頂きやすいかと。

「アマゾンは本の小売からプラットフォームサービ

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変われない会社とロックと民謡

スタートアップはロック、地域の中小企業は民謡だと思う。どちらが良い悪いではない。個人的にはどちらも素敵だと思っている。大事なのはその要素。変われない会社はどちらを目指すのか?そこから始めてもよいのではないだろうか?これは変われない大手企業でも同じではないか?

服装だけでは会社は変わらない。わかったうえでそれでもそこから始めようとしている会社がある。
#COMEMO #NIKKEI

この隣の紙

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日本企業の「看板」とチーズはどこへ消えた?

実質はどうあれ、米国の主要企業は株主第一主義の「看板」を下ろした。翻って日本の主要企業の「看板」は何だったのだろうか?「看板」そしてチーズはどこへ消えた?
#COMEMO #NIKKEI

1997年から「企業は主に株主のために存在する」と明記し、株主第一主義を謳ってきた米国の経営者団体が顧客、従業員、取引先、地域社会に続く5番目に株主を置いたという。

1997年と言えば、日本の金融危機が思い

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翻弄されている日本企業に役立つヒントはここにある

GAFAだ、DXだ、SDGsだ、ESGだと海外の動きに翻弄されている日本企業に役立つヒントは海外や日本の大手企業ではないところにある。マザーハウス代表である山口絵理子さんもヒントをくれるそのひとりだと思う。

昨日のobanote「日本企業の『看板』とチーズはどこへ消えた?」では、米国経営者が下した「株主第一主義」という「看板」に対して、日本の経営者が掲げてきた「看板」はそもそも何だったのか?を問

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登る「山をつくる」ということ~can,must,will

石井裕・MITメディアラボ教授はMITに来て、「山に登る」のではなく「山をつくる」のが仕事なのだと気づいたと話している。共感する話である。起業、事業創造においてとても必要な考え方と言えるからだ。そこで「山をつくる」ということについて考えてみたい。
#COMEMO #NIKKEI

「山を登る」というのは既にある「お題」に応えるようなものだ。これに対し、自分が登る「山をつくる」というのは「お題」か

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OODAをじっくり学び・検討するということ~気づく力と自分軸

最近、ビジネスパーソンの間でOODAが賑やかである。今の時代にOODAをじっくり検討することはどれだけの意味があるのだろうか?その思考・行動自体に問題はないだろうか?

機動戦を制す戦闘哲学OODA ビジネスに生かすには|ブック|NIKKEI STYLEビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している八重洲ブックセstyle.nikkei

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RPA導入に必要な「視点」と「起点」

人間が行っていたPC作業を自動化するRPAの導入が進められている。RPAを目先の問題解決の手段としてしか見ていないと、結果的に中長期の問題を抱えることになってしまう。ITをデジタル、DXと言葉を変えても変わらない現状を踏まえ、AIや他のITツール導入にも通ずることをお伝えしてみたい。
#COMEMO #NIKKEI

あらゆる業界が人手不足のなか、企業は生産性の向上と働き方改革と対応を急がされて

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OODAが巻き起こす新たなCAWCループ

目に、耳にすることが増えたOODAは新たなループを巻き起こしていると思う。それがCAWC(コーク)ループ(筆者の造語)だ。CAWCループ、皆さんの身の回りでも起きてはいないだろうか?
#COMEMO #NIKKEI

最近、こんな人を良く見かける。

Aさん:“今は変化が速いし、よくわからない。先が見えなくて不安なんだ。なんでもOODAっていうのがいいらしい。みんなで良く勉強して検討してみよう!

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学校を再定義しよう

学校は何のために存在しているのか?少子化で学生を奪い合う、英語やプログラミングという話題性でお茶を濁す、これらはもう限界ではないか?学校に行かなくても学べる時代。DXで企業が再定義を求められているように学校も再定義が必要だと思う。

夏休みも終わりに近づき、いじめや何らかの事情で学校に行きたくない子供たちが不安や悩みで命を絶つことまで考える季節になってきた。

不登校は悪なのか?
学校は行かなけれ

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混迷の時代にオススメしたい本

「EU最大の問題、移民政策」の日経記事で見た写真から、「いつか見た光景?」「いつか来る光景?」と思った。昔、観たTVニュースの映像や沢田教一氏の写真を思い出しながら、混迷の時代に特に若い方にオススメしたい本をご紹介する。
#COMEMO #NIKKEI

世界的に政治経済の動きがますます怪しくなっている。いつまでも対岸の火事と思っていると危険ではないか?中国の雲行きも怪しくなっているのだから。

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イノベーションはどうしたら起こせるのか?

イノベーション創出に悩む企業は多い。格差問題の根っこを見ると、そのヒントがわかる。問題の根っこはいつも似ている。欧米の格差問題から日米イノベーションの「格差」を考えてみた。
#COMEMO #NIKKEI

様々な格差の問題は最終的には「情報の格差」に行き当たる。そこには「情報のアクセス」の問題が常にある。個人間の格差も企業間も国家・地域間も。経済も教育も同じだ。

そう考えたとき、GAFAのひ

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職場にアートを、学校にアートを、人に笑顔を、全国にワクワク挑戦する場を♪

最近、アートが話題だが一過性で終わってしまったり、その効果に疑問を感じていたりする人も多い。アートを使った研修をする側として、「アートをビジネスに実装するうえで欠かせない視点~イノベーション創出を期待する前に必要なこと~」をお伝えしてみたい。
#COMEMO #NIKKEI

端的に言えば、今、アートが注目されるのはアートで感性を磨くことでイノベーション創出に繋がるのではないかという漠たる期待か

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