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不登校にお悩みの方へ

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不登校に関する記事をまとめています。不登校って悪いこと?いや、全然違います。まず、読んでみてくださいね♪
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#大人

大人の影響力は不要

大人の影響力は不要

 私は先生だけど、子どもたちの様子を眺めていることが多い。でも、これは誰にでも許されることではなくて、私の場合は自分が責任を持って管理している場所だから、出来ていることなのかも知れない。

 実際日本で教育を受けていると「大人がなんとかしなくちゃ」って気になってしまうし、「徹底的に管理しなさい」と言う先輩教育者もいる。それに囚われたら、子どもたちの一挙手一投足を管理したくなる。管理出来ちゃうから、

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「失敗させない」んじゃなくて、「した時どうするか」じゃない?

「失敗させない」んじゃなくて、「した時どうするか」じゃない?

子どもたちが小さい頃、時々「学校のプリントが無くなっちゃった〜!」と泣いていた。「ノープロブレーム、こうすれば大丈夫」と、元のプリントを真似て一緒にせっせとプリントに似た物を作っていた…

 …そして数年後。「あ〜!〜の申込書が無い〜!」と言う私に子どもたちが冷静に「作ればいいじゃんっ!」うむ、なるほど。ブーメランみたいに返ってくるもんだな。

 お茶碗割るのも、お味噌汁こぼすのも、仕方ない。でも

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先生の本音

先生の本音

 「あのさ、昨日あんな風に叱ったけれど、いっぺんにいろんなことが起きて、先生も驚いてしまって。思わずあまり考えること無しに、叱ってしまったと思います。ごめんなさい。もっと話を聞くべきだと思ったよ」

 先生がこんな風に話す中で、更に先生を責める生徒はあまりいないと思う。私の元に届く子どもたちの声は、「先生だって忘れ物するのに、すごく怒る」とか「先生も間違えるのに絶対に謝らない」とか、そういう不満。

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子どもをコントロールしたら自分が自由でなくなる

子どもをコントロールしたら自分が自由でなくなる

 英語教室で子どもたちと一緒に過ごしている。気をつけるのは「対話」そしてその日の子どもたちの様子から感情を読み取ること。
あれ、今日はきっと学校で嫌なことあったんだね。来る時におうちの方に叱られたかな。明らかにいつもと違う雰囲気の時もあるし、上機嫌でどんどん英語を知りたい知りたいと吸い込んで帰ることもある。
 私が気をつけるのは、そういう子どもたちの波に任せるということ。元気がない時に元気を出せ、

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これからの教育(私の仮説と確信)

これからの教育(私の仮説と確信)

 私の職業は英語講師だけれど、英語教育と同じくらい研究し続けているのは子どもを取り巻く環境。子育て。教育。
最近風呂場で娘に大発表した私の仮説は、「勉強が出来ない子どもはいない」というもの。誤解を恐れず言うならば、子どもには、否、人には"学びたい欲"がある。学ばなければいけない、のではなく「学びたい」欲。
どうやって食べ物を確保しようか、どうやって食べ物を腐らせずにずっと保存しようか…から始まって

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勉強アレルギー

勉強アレルギー

 私は結構な子どもの頃から、かれこれ40年以上酷い花粉症持ちだ。
そしてこの40年以上ずっと周りの人が私に「これ、食べてみたら」「あれ、いいらしいよ」「あそこの病院が効くらしい」…とアドバイスをくれた。若い内はそうかそうか、といろいろな食べ物や薬を試したり、遠くの病院に行ってみたりしていたけれど。ある日ふと気付いた。

誰かに合う方法が必ずしも自分に合うわけではない、と。

 それからはアドバイス

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相手によって変わる敬意

相手によって変わる敬意

 ALTが言っていたけれど、教育委員会の訪問や、研究授業の見学等、教室に授業の見学に入る時は、アメリカでは最初に先生が「今日はこの先生がこういう事情で入られます」って生徒に紹介して本人もきちんと挨拶するんだって。

 黙って授業中にゾロゾロ入ってくる日本の状況、不思議だって。誰かも知らされず観られるだけ。自分自身は慣れてしまっていたから気づかなかったけれど、言われてみたら改めてこの状況自体、表して

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夏休み明けのSOS

夏休み明けのSOS

毎年この時期にニュースのトップに上がってくる言葉。

「辛さの度合いがわからない」とよくご相談があるけれど。子どもそれぞれ。一概にこの期間があればこうしてこうして...というものはない。だから一緒に確認していくもの。心は揺れるものだから、1+1=2では測れない。

大事なのは、どんな自分でも世界に一人でもただ味方になってくれる人がいること。安心感は全てのベース。子どもが心身いずれも不安や違和感を覚

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種

 今年はキュウリの苗が二度、病気と虫にやられた。去年は大豊作で食べきれない程だったのに、今年は二度も。三度目は種を撒くことにした。5つの芽が出た。ある程度育った時に、虫がたくさんつくようになった。
いろいろ調べて、換気扇カバーの不織布で覆ってみた。虫に食われた葉がレースみたいになって瀕死状態だった苗たちは数日後、不織布をググッと持ち上げてそこから顔を出した。彼らは青々とたくさんの葉をつけて「見て見

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残念なのはどっち?

残念なのはどっち?

圧力に従い空気を読むことを学ぶ

 私は性質的にいろいろなものを深掘りしたくなる。仕組みが知りたい、と思ってしまう。子どもの頃から。だから大人が圧力で「決まりなんだから」と言ってくることや、「つべこべ言わずにしろ!」と言われることに関しては「どうして?」といちいち聞き返したくなる気持ちを押さえて、違和感というストレスを自分の中に溜め続けていた。

 そんな私でも、学校に12年も通っていると「黙って

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家庭というシェアハウス 

家庭というシェアハウス 

私は寮母さん

 子どもが大きくなったら家族がシェアハウスの住人みたいになったらいいな、って思っていた。家事をする人、勉強する人、仕事する人、みたいな分担ではなく、みんながそれぞれ「生活する人」として生きる場所。
 そしてこの空間は、リラックスして話せる人が集う場所。一人でいるにはちょっと淋しい時に気軽にリビングに集まって話せるし、一人になりたい時はなったらいい。
 家族とは言え人同士。距離感も大

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日本の若者はグローバル社会を生き抜けるか

日本の若者はグローバル社会を生き抜けるか

世界の若者たち

 先日ウクライナから日本に来ている学生たちと話す機会があった。18-19歳の学生たちは日本語も勉強中ではあるが、主な意思の疎通は英語を使って行った。彼らが話す英語を聞きながら、「話している」と感じた。自分自身のことや、日本に来て感じたこと。ウクライナという国のこと。表情豊かに話す彼らの言葉から言葉以上のものを感じて、更には一人一人の人柄や経験もよくわかった。聴いていて楽しかったし

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誰にでも必要なもの

誰にでも必要なもの

  昨日とあるyoutubeを観ていたら「配偶者の顔が好きで好きになった」と言い切った人がいて、単純に清々しいと思った。

 「え〜顔?!」って最初思ったけど、でもその夫婦は本当にずっと仲良しだしちゃんと意思疎通し合って互いに正直でい続ける。二人の時間が積み重なって二人だけの歴史になって、今は子どもも囲んで良いチームになっている。言葉だけに囚われて本質を見ないと、ただの面食いカップルの話だけど、ず

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「やらせれば出来る」もんなのか?

「やらせれば出来る」もんなのか?

英語教育の迷走

 そもそも私の専門は児童英語および英語教育だから、英語の切り口一つ取ってみても、その舵取りの酷さは目を覆わんばかりだ。そりゃ「小学校でも英語してくれる」ってなると「英語教室に通わせなくてもチャンスがある」と喜ぶご家庭もあるだろう。でもプールと同じ。以前我が子の懇談会である保護者が「学校の水泳の授業では、泳げる様になるんですか」と先生に尋ねていて、先生が口籠もったのを思い出した。

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