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エッセイ

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#スキしてみて

ちゃんと話し合えるようになるまでに56年かかりました。

ちゃんと話し合えるようになるまでに56年かかりました。

友人は鏡とも宝とも言われる存在だけど本当にありがたいもので、話していて腑に落ちることがしばしばある。ラインなどでの会話でもよくあるけれどその日は贅沢なことに対面でゆっくりおしゃべりできた。大半の時間は笑い転げていたのに、中身は濃くて、辛いことも苦しいことも不愉快なことも笑い飛ばせるまで私たちは成長したことを確認。

私はなんとか結婚生活32年目を迎えてはいるが日々モヤモヤすることやうんざりすること

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年賀状、この悩ましきもの

年賀状、この悩ましきもの

日曜日。今年は早めに年賀状を書くことができた。枚数を年々減らしてとうとう40枚足らずまできた。多いのか少ないのかわからないけれど去年私宛に届いたものから喪中のお知らせをいただいたものを除くとその枚数に落ち着いた。

個人的にも一時は100枚くらい出していたのにネットで繋がっている人などから出さないようになって縮小しているが、世の中も2003年をピークに若い世代を中心に出す人が減っているらしい。届く

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今年はしっかり生き切ったかもしれない。

今年はしっかり生き切ったかもしれない。

まだ半月残しているからまとめるのは気が早いとは思う。でもあわてんぼうだからちょっと振り返ってみる。

小さな失敗には事欠かない毎日だった。今も探している失くし物はあるし、noteも500日以上連続投稿していたのにある1日下書きに入れたまま寝てしまって今はそのあと24日しか続いていなくてがっかりもする。今日だって無駄口をきいて悔やんでもいる。

だがしかし、大局から見てよく頑張ったものだ。特に緊急事

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きらきら

きらきら

亡くなった同い年の親友が遺したお子さんたちに会った。

それはきらきらとしか表現のしようがない若者たち。

才能があるとか

容姿が優れているとか

そういうこととは全く関係なく

心が

魂が

きらきら輝いている。

20年近く前は家族ぐるみで仲良くしていたけど

最近は子ども抜きでお付き合いしていた。

だから再会はドキドキ。

なんと声をかけたものか

そんな心配も会えばすべて崩壊。

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ゴミ出し記念日

ゴミ出し記念日

記憶にある中で、これまでごきげんパパ♡がゴミ出しをしてくれたことは一度もない。記憶違いなら許してほしい。

男は仕事さえしていればいいという義母の教えが骨の髄まで染み付いた最後の世代か、月火水木金、燃えるゴミもプラごみもペットボトルも分別して玄関に準備までしても出すことをしてくれなかった30年余り。これを苦節というと多分甘ったれた主婦のように思われるムキもあるだろう。

けれどもゴミ出しは家事のほ

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お正月の憂鬱

お正月の憂鬱

私は慎み深い人に憧れている。できれば自分も近づきたいものだと思っている。でもここで匿名をいいことに日々思ったこと感じたことをつらつらと書き募っている時点で失格かもしれない。それでも今日は自分の感情を整理するためにもnoteに書きたいことがあるのでよろしければおつきあいください。

夏も過ぎ、9月初めは小学生のコロナ感染が広まりどうなるかと思っていたのに10月に入ると全国的に感染者数が一気に減って信

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あの日で私はジーンズをはくのをやめた

あの日で私はジーンズをはくのをやめた

その山はたまたまペルーのマチュピチュのワイナピチュという山だったのだけど、それは高尾山でもふるさとの大和三山でもちっとも構わない。とにかく一生懸命頂上を目指してひたすら遅れを取るまいと歩を進めていた。娘には何の悪気もなく、その姿をカメラに収めた。ママの勇姿を残しておこうとしてくれたのだと思う。

夜の宿でその写真を見たとき、自分の後姿をじっくり見てこれを人目にさらしていたのかとしみじみ反省。旅行か

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わかったふりをしないのがいい

わかったふりをしないのがいい

朝から男子のハードル競技を見ていた。高いハードルが10個並んでいるのを全力で越えて走る選手たち。日本人も二人出ていた。最初に走った日本人選手は素晴らしいスタートダッシュを見せ並みいる海外人を差し置いてトップで越えていく。と思ったら中ほどのハードルに足がかかったのかもつれて転倒。5年間練習してきてどのような思いだっただろう。ほかの選手の倍くらいの時間をかけてゴール。

解説者がよかった。

アナウン

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地獄と餓鬼と畜生

地獄と餓鬼と畜生

義母のススメで月参りに行き始めた私たちは素直な息子夫婦と言えるだろう。おかげで良いお話を聴くことができた。

今月は代理でお若いお坊さんの講話。ご本人は謙遜なさるけれどもとてもお話上手でつい引き込まれる。もともとミッション系の学校に通っていたのでお経よりも聖書の方が親しみがある私。それにこれまで折に触れて出席してきた法事などでお坊さんのお話で心に残るほどのことは残念ながらあまりなかった。近所の噂話

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それでもデートでは奢られたい

それでもデートでは奢られたい

平和な時代は男女平等に近づきます。まだまだ格差はあると言っても女子も頑張って働いています。でもね、やっぱりデートで割り勘は悲しいらしい。

男子諸君、デートは割り勘ですか?奢りですか?

そうそう、大学生の甥っ子が言ってました。ディズニーランドにデートで行くのは高すぎて無理って。それもきっと割り勘前提でしょう。日本のディズニーランドは世界一入場料がお安いとか。でも仕送りで2人分出すのはあり得ないで

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まだ何のために生まれてきたかわからない

まだ何のために生まれてきたかわからない

私は人差し指より薬指が長い。これは男性的な性質を表しているらしい。

ずっと主婦とお母さんと少しばかり外で仕事ををしてきて、十分忙しかった。たまたま授かったのが娘3人だったからこれからおばあさんの仕事が待っているかもしれない。それも幸せだろうなと思うけど、それだけ?という気持ちもどこかにある。

大したことのない趣味や楽しみはたくさんあるし自分のキャパシティを考えたらこれでいいと思う時と、あと20

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最近マザコンは減っているのか

最近マザコンは減っているのか

ごきげんママ♡も一人くらい男の子を育ててみたかったというのが見果てぬ夢ですが、不思議なことに同級生には男の子のママが多くていつも羨ましがられます。

娘とのランチやカフェ、ショッピングなどこちらにとっては日常のシーンが彼女たちには逆に見果てぬ夢らしい。大学から早々と家を離れると下宿に呼ばれることもなく、ラインをしても返信が来ないのが普通と嘆いています。え、何か月もラインの返信が来ない?そんなことが

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私もこんな奥さんが欲しかった

私もこんな奥さんが欲しかった

昨日のゴルフは奇跡のバーディーがあった以外はとても私らしい出来栄えでした。前半最後のホールでドライバーがまずまず飛んで二打目のウッドがまさかのオン、しかもピンそば。人生に二度と起こらないであろう幸運でした。

今日はこんな私をゴルフに連れて行ってくれた心優しい友人のことを書こうと思います。出会ったのはまだ花の20代、お砂場で子供を遊ばせていたころでしたからそろそろ30年近くになります。その間お互い

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ホームドクター:そこに愛はあるんか

ホームドクター:そこに愛はあるんか

4日ほどお腹の調子がよくなくて太田胃散やビオフェルミンを飲んでも治らないので近くの病院で受診しました。ここに住んでからずっとお世話になっている医院ですが、最近建て替わっておじいさん先生も引退されたみたい。そのおじいさん先生はアジアから来られた方で日本語が少しおかしいのだけどいつもニコニコ優しくて診察室の椅子に座っただけで治る気がしてくるのでした。

息子さんはこれまた違ったタイプで豪傑ふう。それは

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