マガジンのカバー画像

気づき帖2(160920~)

146
日々の生活の気づきの備忘録その2。
運営しているクリエイター

2019年7月の記事一覧

信長はいいもんなのか、わるもんなのか

信長はいいもんなのか、わるもんなのか

小学校高学年になって歴史の授業が始まったとき、どっちが「いいもん」でどっちが「わるもん」なのかが引っかかって、内容が入ってこない時期があった。日本が大陸と戦ったとかは、自分が日本側なのでいいもんかわるもんかとかではなく、「自分側かそうじゃないか」で暫定判断しちゃえたんだけど、信長が出てきたあたりから、「信長は結局、いいもんなのかわるもんなのか、どっちなんだ」ってなっちゃったんですよね。戦隊モノとか

もっとみる
「ない」ものを見る目

「ない」ものを見る目

コナンでも古畑でもコロンボでも金田一でも、名探偵に共通する観察眼のひとつに、「本来、この状況だったらあるはずのものがない」ことに気づく目がある。『外から入ったなら外側のドアノブに指紋がついているはずなのに、内側にしかない!』的な、あれです。何があるかを見るのではなく、何が無いかを見る目とでもいいましょうか。言われてみれば確かにその通りだ!となって、それが犯人のアリバイトリックのほころびになったりす

もっとみる
日常を夏休む

日常を夏休む

マーケティングの仕事をしているので目の中で常に「人間観察スカウター」のようなものが作用しているんですが、夏休み来たなあという今日の電車。子どもと母親の5ペアの集団が朝8時から電車に乗ってどこかに行く感じで、それを感じるんです。山手線の何らかのスタンプラリーをやってる親子とかもそう。やっぱり、平日の日中に就学児が親と電車のって遊びに行ってるのが、一番シンボリックな気がする。

どこか、田舎やリゾート

もっとみる
夢は単語じゃかなわない。

夢は単語じゃかなわない。

いろいろなところでファシリテーションをするのだけど、その時、参加者や依頼主から一番よく言われるお悩みの一つに、「セッションでいかに盛り上がっても、結局実行まで至らない」というものがある。そりゃまあ確かに残念な顛末ですし、ファシる側としても何とか避けたいわけで、100回200回とやっていくうえでいろいろなパターンを見てきたのだけど、一番手っ取り早く、実現率を上げる思考転換は「単語じゃなくて文章で考え

もっとみる
心幹を鍛えて、「普通」を太く。

心幹を鍛えて、「普通」を太く。

パーソナルトレーナーについていただいて実は3年くらい経つ。忙しくて間隔が空いちゃうこともあったりで、三歩進んで二歩下がる状態ではあるけど、「体の動き方の理屈」を頭で理解してもう一度体に戻すみたいな、認識のトレーニングは日ごろの体への意識付けが変わるのでそれが一番ありがたいなあと思ってて。でも、その手の身体感覚自認のトレーニングって総じて動きも疲れ方も、地味なんですよ。

でかい筋肉を使って、重たい

もっとみる
そういえば最後だった、ということばかり

そういえば最後だった、ということばかり

ありがたいことに、最後に徹夜したのがいつなのか、ほとんど思い出せない。数年前にどうしようもなくまだ習熟していない領域に、谷底ライオン的に放り込まれて、孤軍奮闘、会議室に資料を広げてプレゼンを諳んじて練習していたら朝になっていた、あれが最後の記憶。世の中の変化と、自分の容量の良さと、あとちょっとの期待や約束をお断りする不義理とで、徹夜は回避できると証明できた。少なくとも今の自分のやりたいこと、やるべ

もっとみる

直結の時代だなあと。

直結の時代だなあと思う。令和になってことさらに。
昔は、メディアしか民衆とつながることができなかった。メディアは会社しかつながれない。だからタレントさんは会社とつながってないと、メディアとも民衆ともつながれなかった。でももう、直結の時代だなあ。タレントさんは民衆といくらでも直接つながれる。冷静に考えればもともと、構造的には鎖のはじとはじにいたのかもしれないけど、心理的には一番近かったのはタレントさ

もっとみる

「良い商品」は、妄想のトリガーになる

ついにバイタミックスを買ってしまった。朝食の準備のコストを可能な限り下げて睡眠に回せるし、朝から炭水化物ベースの食べ物を、ついつい塗ってしまうバターや、あれもこれも増やしてしまう多すぎるおかずとともに接種しなくて済むし、食べ過ぎることによって訪れるAM10時ころの猛烈な眠気とも決別できる。そして、これ一台でスムージーはもちろん、イワシのつみれやらあったかいポタージュやらアイスクリームまで作れて、7

もっとみる
「生き物」好きだった、そういえば。

「生き物」好きだった、そういえば。

仕事においては「人間」にしか究極的には興味を持てないと前に書いたけど、人生を全体で振り返ると「人間」のほかに大きな大陸として「自然」っていう大陸が自分の好奇心地図の中には確かにあるなあと思う。

小さい頃はちょっと郊外の自然の残る(当時は市町村合併の前で、住所に「郡」がつくような)ところで育って、カブトムシからカワセミまですぐそばにいたのもある。テレビも「生きもの地球紀行」やら「どうぶつ奇想天外」

もっとみる
いまさらヘビメタを、聞いてみようと思えるか。

いまさらヘビメタを、聞いてみようと思えるか。

走るときには、だいたい何かを聴いている。いろいろ立て込んでいて脳がイーー!ってなってるときは聴かないけど。聴いているときは、前はAudibleでビジネス書を聞き流していただけど、別のことにアタマを使いながらカラダを動かすのは、なんだからカラダに失礼な気がしたので最近はやめて、音楽に戻ってきた。

Spotifyのデータを分析したら、人は平均して33歳で、それまで聞いたことのない新しい音楽への探求を

もっとみる
仕事が眠くて眠くて死にそうだったあの頃。

仕事が眠くて眠くて死にそうだったあの頃。

黒歴史の話を書きます。最初に一応断っておきますが、基本的にほとんど自分がいけないとほんとに思っていることを、思考実験として反対側面から書いてみているので、どこまでいっても、ごめんなさいと思ってます笑 新卒で前の会社に入って最初の一年間は本格的に使い物にならなかった人材だったと、今振り返ると恐ろしさとともに思う。気位ばかり高く動きは緩慢で、自分の興味と世界とをベン図の重なりを定義するかのように描き出

もっとみる
どうせ生きるなら、小説性をもって。

どうせ生きるなら、小説性をもって。

村上春樹を読んだことがこれまで一冊もない。厳密にいえば、小説について、だけど。さすがにどうなんだと思って手に取ってみたものと、プレゼントされたものと、2冊だけ積まれてあるけど、特段避けるように嫌っているわけでもなく、どうも生活の中での優先順位があがらぬまま今に至っていて、「ノルウェイの森」の映画を見た、くらいしか接点がなかった。けど、エッセイは読む、というかどちらかというとこの人のエッセイは好きで

もっとみる
なぜブラタモリは良コンテンツなのか

なぜブラタモリは良コンテンツなのか

ブラタモリが好きです。屈指の良番組であり良コンテンツだと思う。もともとタモリさんが好きというのもあるけど、それだけじゃないんだよなあ。いろいろなところに行って、いろんなものを紹介してもらって、でもそこじゃない。一番の白眉はやっぱり、タモリさんなんだと思う。

タモリさんは何しろ、好きなものが多い。城に行っては「城壁が好き」といい、遺跡に行っては「古墳が好き」といい、海辺に行っては「灯台が好き」とい

もっとみる
没頭に承認はいらない。

没頭に承認はいらない。

図工が好きな子供だった。ざっくりした題材・テーマだけ与えられて後は何をしても自由で、だれに干渉されることもなく、「誰もやろうとしないだろうこんなものを創っちゃってみようか」とか「ここをこんな色で塗ってみようか」とか「あえてここにこんな材料をくっつけてみようか」とか、何しろ毎回没頭していた。成績はもちろんつくけど、全然気にしていなかったし、気にせずに没頭して自分の「やってみたい!」を爆発させた方が成

もっとみる