「良い商品」は、妄想のトリガーになる

ついにバイタミックスを買ってしまった。朝食の準備のコストを可能な限り下げて睡眠に回せるし、朝から炭水化物ベースの食べ物を、ついつい塗ってしまうバターや、あれもこれも増やしてしまう多すぎるおかずとともに接種しなくて済むし、食べ過ぎることによって訪れるAM10時ころの猛烈な眠気とも決別できる。そして、これ一台でスムージーはもちろん、イワシのつみれやらあったかいポタージュやらアイスクリームまで作れて、7年も保証がついて、皮ごと食べられる粉砕力でフィトケミカルも取れて、腸内環境が改善されまくって、作業効率もあがって、痩せて… 以下略

「バイタミックス」という存在一つで、「あんなこともしちゃって」「こんなことにもなっちゃって」と、妄想が広がって、結局買ってしまったわけですが、これからの時代の「いい商品」って、妄想のトリガーになれるかどうかにかかっている気がするのです。自分の秘めたる、自分すらもないがしろにしたり、自覚できていないような「こんなことできたらいいのにな」という気持ちを、たくさん倒すようなドミノの一枚目のような存在。「今」この瞬間に「機能」をどのように発動させるかという勝負ではなく、「これから先」の人生における「楽しみ」をどれだけ売れるか。「楽しい」じゃなくて「楽しみ」を売る感覚が、大事な気がします。商品やサービスは飽和・過供給状態で、スペックでの差異化もますます難しい。「どれも一緒に見える」ようになりつつある中で、「モノ」が「心」に作用できる一番の秘孔は、妄想なんじゃなかろうか。

そんなトリガーをひかれて、自分が考えた妄想に先行投資してしまったので、スムージーを毎朝、ねりねりと作る今日この頃。パセリっておいしいんだね。

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