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気づき帖2(160920~)

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日々の生活の気づきの備忘録その2。
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記事一覧

どうして僕に「答え」を聞くんだろう

どうして僕に「答え」を聞くんだろう

若い人と関わる仕事をしているので、将来のことや就活のことについて質問されることも少なくないのだけど、返答に窮する質問の定型に次のようなものがある。

今、入っておくべきという業界はどこですか?
新卒にオススメの会社はどこですか?
狭く深い専門性と、広く浅い経験と、どっちが必要ですか?

いつもこの手の質問に対しては、「わかりません」と返してしまう。それは僕がこの手の就活やら業界やら企業の動向に対し

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こんな時代に新社会人になる皆さんに勧めたい15冊

こんな時代に新社会人になる皆さんに勧めたい15冊

もう4月。とんでもない情勢で新生活を迎える人のことを思うと、何様だって感じだけど、不憫に思う。仕事柄、大学生と共同で動くことも多いので、4年間一緒に色々と動いてくれた学生の方も多く、中には1ヶ月入社が延期になった人も。何も大したことはできないのですが、自分が思う「あのころ、読んでおけば多少、社会に出るという行為が楽になったのに」と思う本を紹介してみます。

勧めるお前は誰なのさ本はきっと「どの本を

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誰かと何かを共に創る全ての人に、「映像研には手を出すな」を見てほしいと思う

誰かと何かを共に創る全ての人に、「映像研には手を出すな」を見てほしいと思う

コンフィデンスマンJPをみたくて初月無料のFODに入ったのがきっかけで、なんだかよく目にするなあと思っていた「映像研には手を出すな」を見始めてしまったこの1ヶ月ですが、これは「誰かと何かを共に創る人」はみんなみたほうがいいやつでした。

アニメ制作に学生生活を捧げる3人の女子高生のお話ですが、「アニメを生み出す行為そのもの以外の工程」をしっかり描いているのがとても素晴らしい。部室を獲得する。顧問を

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今をよりよく考えるために、我々は「未来」をどう扱うべきなのか。 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY5〜

今をよりよく考えるために、我々は「未来」をどう扱うべきなのか。 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY5〜

コペンハーゲンのデザイン教育機関「CIID」のウィンタースクールin東京、Future Castingのクラス、Day5の記録です。やっと最終日。

ここまでのサマリーはこんな感じ。

このコースでやるのは「未来予測」ではなく「可能性の探索」だよ
発明を”技術と人類の関係性”のパターンでとらえ直してみよう
うちのチームのテーマは"Extreme Bionics(義体技術)”
DAY5には、Futu

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どうすれば人は、2050年の出来事を信じるのか 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY4〜

どうすれば人は、2050年の出来事を信じるのか 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY4〜

コペンハーゲンのデザイン教育機関「CIID」のウィンタースクールin東京、Future Castingのクラスに参加したDay4。Day3の午後から最終日まで、間に少しだけ講義を挟みながらも、基本的には怒涛のグループワーク。

ここまでのサマリーはこんな感じ。

このコースでやるのは「未来予測」ではなく「可能性の探索」だよ
発明を”技術と人類の関係性”のパターンでとらえ直してみよう
うちのチームの

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未来を思い描くとき、描き手のバイアスはどこにあるのだろうか 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY3〜

未来を思い描くとき、描き手のバイアスはどこにあるのだろうか 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY3〜

コペンハーゲンのデザイン教育機関「CIID」のウィンタースクールin東京、Future Castingのクラスに参加したDay3。Day2後半でこってり登場したフレームワークを使ってグループワークに突入してきました。

ここまでのサマリーはこんな感じ。

このコースでやるのは「未来予測」ではなく「可能性の探索」だよ
発明を”技術と人類の関係性”のパターンでとらえ直してみよう
うちのチームのテーマは

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未来のシナリオをどうやって描くのか 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY2後編〜

未来のシナリオをどうやって描くのか 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY2後編〜

コペンハーゲンのデザイン教育機関「CIID」のウィンタースクールin東京、Future Castingのクラスに参加したDay2も後半戦。5日間で一番インプットが濃かった日なので長編になってしまってますが…

ここまでのサマリーはこんな感じ。

「未来を”テクノロジーの進歩”だけで見ないように」
「未来を考えるときの”人の考え方の癖”を理解した上で考えよう」
「発明を”技術と人類の関係性”のパター

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発明と人は、どのように踊ってきたのだろうか 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY2前編〜

発明と人は、どのように踊ってきたのだろうか 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY2前編〜

コペンハーゲンのデザイン教育機関「CIID」のウィンタースクールin東京、Future Castingのクラスに参加したDay2。昨日の終わりにチームに分けられて与えられたテーマに対しての「just research」の結果シェアから始まりです。

CIIDとはなんぞや? & 1日目の様子はこちらのマガジンにまとめてありますのでよかったらこちらも。

技術そのものと、自分の仮説の「間」を見よう。・

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2050年の考古学者は、今の僕らに何を紹介するだろうか。 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY1〜

2050年の考古学者は、今の僕らに何を紹介するだろうか。 〜CIID "Future Casting"クラスの備忘録DAY1〜

ご縁あって、デンマークはコペンハーゲンのデザイン教育機関「CIID」のウィンタースクールin東京に出られることになった今週。これはなかなかに得難い経験になるに違いない…!と久々の脳汁ドバドバの予感だったのですが、予想を裏切らない面白さ。これは、いろんな方々との議論のまな板に乗せてこそ価値の出る内容だと思ったので、頑張ってnoteに公開してみます。全5日なので、5本更新目指して・・・

🇩🇰Ab

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考えにも「旬」がある

年末年始にかけて、「若者からみる未来予測2020」と仮に題して、頭の中でずっと考え事をしていた。電通若者研究部で毎月やっている、「大学生が身の回りの事象から仮説を立てて未来洞察する」ワークの1年間の総括をしようと。もちろん「ずっと」といっても全力で根詰めて考え続けた訳ではなく、「待機充電」っぽく脳の中にフラグをゆるく立てておいて、考えの解像度が上がる触媒が目やら耳やらからインプットされた時に反応で

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「マラソンなんか阿呆がすること」と思っていた34歳が、ホノルルを走って気づいたこと

「マラソンなんか阿呆がすること」と思っていた34歳が、ホノルルを走って気づいたこと

2019年の頑張ったことに「ホノルルマラソン完走」は確実に入ってくるなあと、その後遺症の腰痛に悶絶しながら迎えた年越しの時に思い返していた。陸上経験ほぼなしで、走り始めたのは一昨年の正月。「走るだなんて物好きか暇人のすること」だと完全に思っていた自分が、6時間半という全く大したことのないタイムで完走しただけのことなんだけど、この体験からめちゃくちゃ経験値の入るボスを倒して一気にレベルが2〜3上がっ

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書籍「仕事と人生がうまく回り出すアンテナ力」 ~「はじめに」「序章」公開しちゃいます~

書籍「仕事と人生がうまく回り出すアンテナ力」 ~「はじめに」「序章」公開しちゃいます~

改めまして、吉田将英と申します。

広告会社で人の心を動かして行動してもらう仕事を、いろんな領域でやっていたり、プライベートでも様々なトピックで企画したり講演したりしています。具体的には、こんな仕事やら活動やらをしてきました。

今年の4月に、そんな企画やプロデュースをしていくうえでいつも意識している「好奇心を大事にする方法」を一冊の本にして、「仕事と人生がうまく回り出すアンテナ力(三笠書房)」と

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どうしたということもなくても、人は会ってくれるものです。

どうしたということもなくても、人は会ってくれるものです。

4月に単著「アンテナ力」を出して、いろいろなご縁があったんですが、ナニワのPOPお姉さん「ともさん」とのご縁はほんとにおもしろかったなあと今思っても感じます。そんときのことをともさんがnoteにしてくれてました。

ほんとに唐突に、こちらから何かお願いしたわけでもなく、会ったこともない僕のことをいじくり倒したPOPをでかでかと店内に飾り、大プッシュしてくれたわけです。著者としては売りはじめの立ち上

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人の意見を聞ける人格

ひとりで企画をずっとずっと考えているうちにだんだんと、これは果たして面白いのだろうか?通用するのだろうか?と不安になって、人に意見を聞いてみたくなることはよくある。でももっとよくあるのは、自分からその人に意見を求めておいてその聞いた相手が、経緯を知らないことをいいことに好き勝手意見をしてくることに腹が立つことじゃないだろうか。

「その可能性はもう考慮に入れたよ」
「それができないからこうしてるっ

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