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仕事は自分で創れ

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2021年12月の記事一覧

新幹線の車窓から観て感じる日本の農業

新幹線の車窓から観て感じる日本の農業

最近新幹線に乗る機会が少なくなってきた。
コロナ禍で東京出張が激減したからである。私は新幹線の車窓から見る景色が大好きだ。

神戸に住んでいて、東京との毎週の往復が日常だったコロナ禍以前。
その時は、海外にも頻繁に出かけていたが、日本にいる時は、平日はほぼ毎週東京にいた。
そんな訳で、毎週、神戸東京間を往復していた。

正確には数えたことがないが、会社を創めて以来この約30年間でおそらく1000回

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本当のリスクを知らずに怖がるリスク

本当のリスクを知らずに怖がるリスク

知らぬが仏。
余り日常で使う事はない言い回しだが、一方で私達の周りには、普段こういうことが山のようにあると思う。

少しネットで引用すると、デジタル大辞泉にはこう書いてある。
知れば腹も立つが、知らないから仏のように平静でいられる。また、本人だけが知らないで平然としているのを、あざけっていう語。

シンプルに解釈すると、世の中には知らないほうが幸せであることも多いということ。
確かに、普段生活して

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仕事で一人前になるにはラストパーソンになるべし

仕事で一人前になるにはラストパーソンになるべし

仕事と言っても、捉え方はまちまちだ。
今回は、私は納期厳守と品質に焦点をあてて書こうと思う。

仕事は大きく分けると、プロジェクトとそうでないものに分かれる。
例えば、ハウスメーカであれば、住宅を作るのはプロジェクトである。この会社の顧客を開拓する営業活動や経理はプロジェクトではない仕事である。要するに、プロジェクトとは簡潔に書くと、達成するべき目標が明確で期限があるものである。プロジェクトもプロ

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人間にとって農業とは何か

人間にとって農業とは何か

人間にとって農業とは。
これは、ある中古本のタイトルである。
読み進めていくと、驚きと共感と感動が拡がる秀逸の本である。

最近、農と農業を健全化しサスティナブルに発展させるお手伝いをするための新会社を設立したこともあって、私自身は、日本だけでなくヨーロッパなどの先進的な取り組みも探求したいと思っているところだ。

この本は、複数の有識者か執筆している本だけあって、多面的で論理的でかつ事例やデータ

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なぜ日本人は具体的な話しが好きな人が多いのだろうか

なぜ日本人は具体的な話しが好きな人が多いのだろうか

具体的な話しと抽象的な話し。
どっちが好きですか?
どっちが得意ですか?
最近、こんな話題を人に振り向けたくなる。

きっかけはアーキテクト思考という本を読んだことだ。帯には書いてある。
思考を抽象化すると。

私はこの表現がとても好きだ。
いちおう、建築の世界でも仕事しているので、アーキテクト=建築士というのがベースではあるが、実際、このアーキテクトという言葉は幅広く使える。
この本でもITに関

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動画で会社のノウハウや技をためて使う時代

動画で会社のノウハウや技をためて使う時代

もう20年前になる。
暗黙知を如何に形式知に変えるかという仕事を数多く手掛けたことがある。
特に中小企業の現場では職人や匠の技を持った人たちが活躍していることが多い。当然、属人的な仕事の世界だ。こういうノウハウ技を共有するのは至難の業である。

特に経験と勘と度胸の世界で、背中だけを見せる職人やプロが当たり前の時代だった。
私はITで会社に重要な情報、つまり顧客情報、営業情報、技術情報、クレーム情

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仕事の定石をちゃんと理解している人は少ない

仕事の定石をちゃんと理解している人は少ない

基本無くして応用無し。
私は仕事の基本中の基本だと思っている。

これはスポーツでも絵描きでもなんでも同じだ。
もっとも私は、今やっている仕事以外はプロではないので、他のテーマについては、お付き合いのある様々な分野のプロとの日常の会話で確証を得たことである。

仕事と一言でいってもあまりにも種類が多いし多様である。だから仕事には定石があると私がいきなり言っても、新入社員やキャリアの浅い人にとっては

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ベトナム人の元部下の話

ベトナム人の元部下の話

最近、ベトナムの元部下からメールが来た。
先進国のある国に、留学して永住する予定だと。
久しぶりに心が躍った。私にとってもとても大事な部下だったので、なおさらだ。

ベトナムで長いこと仕事してきた関係で、ベトナム人の元部下はそれなりに沢山いる。
こういう風に書くと、色々と憶測する人も多いと思う。
ご多分に漏れず、ベトナムでのビジネスは失敗だらけで、一緒に仕事していた社員とも色々とあった。簡単にはと

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ITの本ほど陳腐化が早いものは他にない

ITの本ほど陳腐化が早いものは他にない

今年の後半、オフィスの構え方を変えたこともあって、保有するかなりの書籍を一斉に棚卸した。
そしてこれからも必要とする本は新設した書棚に並べた。

日常、新しい本は買うが特にコロナ禍になってからは、1か月に平均20、30冊以上は購入してきたので、一気に未読の新刊も増えた。いわゆるつん読状態だ。
しかしながら、つん読だけでも結構ためになるものだ。特に書棚にさしみてみると、書籍全体の見え方が違ってくるか

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好きな事だけを仕事にしている人はいるだろうか?

好きな事だけを仕事にしている人はいるだろうか?

好きな事を仕事にできたら幸せか?
個人差はあるにしても、今の日本では人生で仕事に全く関わらない人は珍しい。

仕事は何のためにするか?
と聞かれると答えは千差万別だと思う。
年齢によっても相当に違うし、今従事している仕事の内容や職種によっても違う。

多くの人にとって一番の憧れの存在だし目立っている部類として、プロ野球選手などが思いつく。もし松井さんやイチローさんに仕事は好きですかと聞くことがあっ

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船頭多くしてなぜ船が山に上るのかを考えてみた

船頭多くしてなぜ船が山に上るのかを考えてみた

人間には本能というか性が幾つもある。
自分自身の人生でもそれは実感できるし、人とのお付き合いでもそれは学ぶ。

本音と建て前とは違うと思うが、人間は社会的動物であり基本的には自分以外の人間とのコミュニケーションをしながら生きている。
特に言葉を駆使する人間はとても特殊な動物だと思う。また、理性があると言われていて社会生活や集団生活を円滑、円満にするような行動もできる。

しかしこういうことはかなり

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農業の検定試験を受けてみての想いと決意

農業の検定試験を受けてみての想いと決意

先週の土曜日、
久しぶりの緊張感を少し味わった。
日本農業技術検定を受験したのであるが、結果は合否を待つまでもなく惨敗だ。

この検定を受けた理由はいたってシンプルだ。
国内外で10数年前から行ってきた農業ビジネスをさらに本格化するためである。その1つとして私は南あわじ市で農園を創めた。この様子は先日、ブログでも発信している。
[RINCファームを創めました]

[久しぶりの農業体験]

また、並

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ITと記録の時代のQOLを考える

ITと記録の時代のQOLを考える

急激に記録の社会が進展している。
IOTというIT用語が登場してまだ10年と経っていないが、私たちの生活環境ではIOTによる記録が見えないところでどんどん進んでいる。

IOTを解説すると、InterNet of Thinksで、インターネットであらゆるものがつながる概念だが、具体的には、センサーと通信で様々なもののデータを取得し記録することだ。今どきは、クラウドシステムが介在して、利用者が収集蓄

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