マガジンのカバー画像

みんなにおすそ分けしたい言葉

25
みなさんへ、わたしへ、贈る記事。
運営しているクリエイター

記事一覧

「わからなさのデザイン」イントロダクションを公開します。

「わからなさのデザイン」イントロダクションを公開します。

先般2023年5月28日、アールト大学デザイン修士課程の修士論文「Design within Uncertainty: Gathering, generative process, unexpected event」を提出しました。ともにわけがわからなくなってゆくための、「わからなさのデザイン Design within Uncertainty」について探索した論文です。そのイントロダクション(日

もっとみる
忘れてしまうもので、人生はできている。

忘れてしまうもので、人生はできている。

怖いとか、寂しいとか、悲しいとか、そういう気持ちを私は嫌いじゃない。それらがなくて、楽しいだけの人生なら私はむしろ死んでしまうな、とさえ思う。

ずっと同じじゃいられないこととか、誰しもに別れがあることとか、1人で生きていくこととか、そういうことを見ないふりするよりも、それを理解してなお、誰かと一緒にいたいと強く思って、その瞬間を愛して、別れや終わりを恐れず受け止めて、しっかり傷ついて前に進んでい

もっとみる
曜変天目は自分が美しいことを知っている

曜変天目は自分が美しいことを知っている

モノにも意思と意識がある。

私は一つの茶碗に在り方を学んだ。

【大徳寺龍光院 国宝 曜変天目茶碗】

小学生のころ「茶道を習いたい」と母に突然いったらしい私は、今でも細々と茶道のお稽古に行っている。

その割には茶碗にそれほど詳しくはないが、全く知らない人よりは知っているはず。

曜変とはその柄のことをさし、天目とはその形をさす。

曜変天目は世界にたった3つしかない茶碗で、その全ては日本にあ

もっとみる
「LetterMe」のこと

「LetterMe」のこと

■LetterMeはどんなサービスか「LetterMe」は、自分に向き合う時間を届けるサブスクサービスです。自分への手紙を通して「自分フルネス」の実現を目指しています。

▼LetterMeのサービスサイト

具体的には、毎月1回自宅に届くLetterMeオリジナルのLetterセットを持って、LetterTimeというオンライン配信で行う「手紙を書く時間」に自宅やカフェなどから参加し、その時間の

もっとみる
私が選ぶものが、いつか世界を変えるなら。リサイクルプロダクトで陶器ごみ問題に解決の道を示す、
the continue.の挑戦

私が選ぶものが、いつか世界を変えるなら。リサイクルプロダクトで陶器ごみ問題に解決の道を示す、 the continue.の挑戦

岡山県備前市。赤褐色の美しい陶器、備前焼のふるさと。この町では年間約1割の備前焼が廃棄されています。

この土地でしか取れない良質な土を使い、釉薬は使わず、登り窯で2週間かけて焼きしめる。長い歴史のなかで先人たちに守りぬかれ、ほとんど製法を変えることなく続いてきたこの焼き物は、土や窯の扱いが難しく、作品の完成までには高い技術と経験値が求められます。それゆえに廃棄品も多く出てしまう。

しかしこれは

もっとみる
つぶやきからサービスの輪郭をとらえる。

つぶやきからサービスの輪郭をとらえる。

夏前から月2〜3地域のペースで出店を再開し、サーカスキッチンの料理人コーディネート事例が少しずつ増えてきました。さまざまな人とサーカスキッチンを開催する中で、印象に残っているセリフやつぶやきがあります。
構想時には見えていなかった、関わっていただいた方々のリアルなつぶやき。そこから、サーカスキッチンが大事にしたい世界観を言葉にしていこうと思います。

出店の様子はInstagramにアップしていま

もっとみる
本との出会いは、世界との出会いだった。

本との出会いは、世界との出会いだった。

電車の中で本を読んでいる人がいると、思わず目が行ってしまう。
スマホではなく本を読む佇まいは、なぜかうつくしい。
不思議だけれど、その手元や横顔は、凛々しく見える。

文明の利器に頼らず、文字を読む、ページをめくるー
自分の身体を使って、生きる時間を使っているからだろうか。

先日、株式会社SUGOIさんの「本で遊ぶ時間」に参加してきて、
なおさら【本】の持つ面白さを実感する経験に。

SUGOI

もっとみる
【お知らせ】世界初?!「詩のレストラン」展@福岡やります🍴

【お知らせ】世界初?!「詩のレストラン」展@福岡やります🍴

こんにちは。詩のソムリエ、渡邊めぐみです。
「詩のソムリエ」って何?→こちらへ

うれしいお知らせです!

「詩のレストラン」展を福岡にて開催することになりました!!
おそらく日本初どころか、世界初の展示なのではないかと思います。

「詩」と「レシピ」を掛け合わせはじめたのは、2020年春。
ハードルが高いと思われがちな詩にふれ、みなさんのほっと一息タイムを作れないか…とはじめました。

私自身、

もっとみる
2021年、世界はもっと「コンテンツ化」していく

2021年、世界はもっと「コンテンツ化」していく

ぼくは、2018年に出版社を辞めました。

そのあと「言葉」を軸にした小さな会社、WORDSをつくりました。

独立当初は、主に本の編集やライティングの仕事をしていました。しかしあるとき経営者のnoteを編集するという仕事をいただき、思いのほか多くの人に読んでいただきました。

それをきっかけとして「広告」や「広報」に近いお仕事も増えていきました。これは独立のときには想定していなかったことでした。

もっとみる
「暮らしと『つかふ』の豊饒性」という話

「暮らしと『つかふ』の豊饒性」という話

第Ⅰ章:「つかふ」ということ 私たちの暮らしの中にはたくさんの「つかふ」が溢れています。そして、「つかふ」とは言っても、「つかふ」には様々な表記があります。例えば、「使ふ」「仕ふ」「遣ふ」です。

もっとみる
社長の振りで、普段インタビュアーの私が自分にインタビューしてみた

社長の振りで、普段インタビュアーの私が自分にインタビューしてみた

広報担当の福田です。

エイスリーに入社してはや、5ヶ月。
さまざまな方へインタビューをさせていただきました。

さて、次はどなたにインタビューさせていただこうかと、ご機嫌に考えていた先夜。

仕事捗りまくり、ご機嫌モーーーーーーーーーーーーーード

なところ、弊社代表山本からのメッセージを受信。

おやおや?

想、定、外ーーーーーーーー!!!!

頭の中でさまざまな考えが交錯したものの、

もっとみる
鬼ごっこと、月と、バッタと。

鬼ごっこと、月と、バッタと。

小学6年生のある日のことである。放課後、校庭で友達と鬼ごっこだったか氷鬼だったかドロケイだったかをしていた時に、ふと思った。

「あぁ、今というこの瞬間は、もう二度とこないんだ。そして、そう思った今この瞬間の感覚を、私は何度も思い出すことになるような気がする」

言葉にしてみると、なんだか恥ずかしいのだけれど、あの時私は、確かにそう思った。思ってしまった。それだけは、覚えている。

まるでその瞬間

もっとみる
長谷川等伯は私に圧をかけてくる

長谷川等伯は私に圧をかけてくる

まだ27歳だったと思う。

ヒールで京都の街を一日中歩いても、帰りの電車に駆け込み乗車できた頃だ。

没後400年 特別展覧会『長谷川等伯』

毎日新聞からもらったチケットを持って京都七条へ向かった。

歴史を学ぶ大学を卒業したといっても、地理で卒論を書いた身の上であり、

歴史は嫌いだった……という人よりはちょっと知っているかな?程度の私は、長谷川等伯は「画家なんだろう」ってな具合だった。

もっとみる
靴下はほどくと1本の糸になる【ami-ami】

靴下はほどくと1本の糸になる【ami-ami】

1本の糸が形作っていくって、なんだか夢があります。「編む」っていう一つの動作が無限の世界を作るというか。

今回新たに”贈りもの”に特化した読み物コンテンツを立ち上げました。

その名も「ami-ami」

JTBコミュニケーションデザインの齊藤さんにお力を借りて、やろうと決めてから4ヶ月。今日は「ami-ami」立ち上げにまつわる話を書こうと思います。

1.「ami-ami」とは
2.「ami

もっとみる