めぐ@詩のソムリエ

詩が幼い頃から好きな「詩のソムリエ」です。詩の楽しみ方を広げています◎|東大で詩の研究|教材を開発する多忙な会社員生活をへて「感性をだいじに、潤いある日々を生きたい」と退職・2020独立|詩にまつわる執筆・詩を食べるレシピ・詩のWS・企画展|1989生まれ博多っ子|相互フォロー

めぐ@詩のソムリエ

詩が幼い頃から好きな「詩のソムリエ」です。詩の楽しみ方を広げています◎|東大で詩の研究|教材を開発する多忙な会社員生活をへて「感性をだいじに、潤いある日々を生きたい」と退職・2020独立|詩にまつわる執筆・詩を食べるレシピ・詩のWS・企画展|1989生まれ博多っ子|相互フォロー

    マガジン

    • 詩にまつわるエトセトラ

      詩についてのいろいろ雑記

    • 詩のワークショップ

    • こどもと詩

      こどもを育てる中で、詩を実感・発見したことをつづっています。

    • おすすめの詩

      今週の詩、おすすめの詩のまとめです。

    • レシピ付きエッセイ🍳 詩を食べる「ポエジオ食堂」

      詩を文字通り「味わう」には、詩を食べてみるのがいちばん。ポエジオはエスペラント語で「詩情」のこと。詩からインスパイアされたレシピを紹介します。

    最近の記事

    • 固定された記事

    あらためまして、こんにちは。 #自己紹介

    こんにちは。めぐ@詩のソムリエです。 noteを読んでくださっている方、お仕事でご一緒してくださっている方、いつもありがとうございます!いまさらながら、自己紹介を書いてみました。 🎈Profile生まれ…1989年福岡生まれ、てんびん座B型  本名…渡邊めぐみ 住んでいる場所…福岡と岡山の2拠点生活 子どもの頃から詩を読むのが大好きで、よい詩をひろめ、詩を楽しむきっかけをつくる「詩のソムリエ」です。 空手黒帯、得意技は裏拳。ジャンケンはだいたい負けます。 🎈FAQ〜よく聞

      • 雑記|はじめての里帰り〜平家と源氏とロミオとジュリエット〜

        ポエジオな日々・・・ "ポエジオ"は詩情のこと。くだらない話からまじめな話まで、気ままに綴ります。 はじめての帰省「GWは旦那さんの実家に帰ってたんだよね、どうだった?」と聞かれて、 「そうですね…平家の圧が思ったより強かったです」というのが最初に出てきた感想だった。 夫のふるさとは、離島。コロナのせいで行くことが出来ず、はじめての帰省となった。かつて平家が流れ着き、それを助けた海士たちの物語がある島だとは聞いていたのだけど、到着してみたら思っていた以上! だって、ター

        • 6月イベントまとめ!詩をいろいろ楽しもう

          こんにちは。詩のソムリエです。 感性うるおす雨が降る季節ですね。 6月もいろいろやります!オンラインイベントもありますので、ぜひご覧ください♫ 6月2日(金)19時〜 ポエジオじかん「生きもののうた」 毎月第一金曜は詩を読んで、おしゃべりを楽しむ「ポエジオじかん」。 6月は《生きものたちのうた》です。 かえるや、うさぎ…動物や虫の詩を読んで、いつもとちがう、癒やしの華金を過ごしてみませんか? ほかの生きものの視点で、発見があるかも。お気軽にご参加下さい♫ 6月4日(日)

          • わが子はどこから来て、誰に似ている?「薔薇ノ木二薔薇ノ花咲ク」

            詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。 科学が発達した現在、だいたいのことは論理的に説明できるはず。なのに、子どもを産むと「しみじみ不思議だなぁ」という想いが押し寄せるときがあります。そんなときに読みたい、誕生や遺伝にまつわる詩を味わいます。 初夏の庭にて5月はバラの季節だ。 うちの「花咲かじいさん」こと父はバラを育てるのが趣味で、実家の庭は今花盛り。フランスの詩人の名をとったピエール・ドゥ・ロンサールをはじめ、何種類ものバラが咲いている。ちなみに祖母

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • 詩にまつわるエトセトラ
            めぐ@詩のソムリエ
          • 詩のワークショップ
            めぐ@詩のソムリエ
          • こどもと詩
            めぐ@詩のソムリエ
          • おすすめの詩
            めぐ@詩のソムリエ
          • レシピ付きエッセイ🍳 詩を食べる「ポエジオ食堂」
            めぐ@詩のソムリエ
          • 出演情報・アーカイブ
            めぐ@詩のソムリエ

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            雑記|タイムトリップしたら、どうやって生きる?"コンティンジェンシープラン"を考える 

            ポエジオな日々・・・ "ポエジオ"は詩情のこと。くだらない話からまじめな話まで、気ままに綴ります。 会社員時代に培われた能力を発揮したところ… "詩のソムリエ"になる前、教育系の会社で5年働いた。仕事を通じて身につけたものはたくさんあるけど、そのひとつはズバリ「危機管理能力」。 失敗すると影響が大きい仕事がその能力を磨いてくれた。その最たるものが、センター試験(※現在は名称変更)の自己採点を集め、即座に合格可能性を判定する業務。全国から集められた膨大なデータを迅速に、正し

            母の日に読みたい!母を想う名詩3選

            こんにちは。詩のソムリエです。 5月14日は母の日。母という存在の大きさは、なににたとえられるでしょうか。今日は、「母」にまつわる名詩を紹介します。 夕方になれば、みな母のもとへ。サッポー「夕星」 トップバッターは、紀元前7世紀に書かれたこんな詩。ギリシャの詩の女神・サッポーの作品です。 心にさーっと飛び込んでくる、こよなく美しい詩。母の安心感をこのようにうたった詩は、ほかに知りません。 夕星というのは、夕方に西の空に見える金星。そして金星はVenus、愛と豊穣と美の女神

            「サヨナラダケガ人生ダ」? 1歳の息子、バイバイを覚える

            詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。1歳になり、息子は「はーい」「どうぞ」など、少しずつコミュニケーションがとれるようになってきました。「バイバイ」を覚えた息子と、さよならについての名詩をめぐるあれこれ。 バイバイは突然に 息子、1歳0ヶ月。そのときは突然だった。「ばっばーい」(意訳:バイバイ)と言ったのだ。 『ばいばい』(まついのりこ・偕成社)という絵本を読んでいたときのこと。つぎつぎと動物があらわれては「こんにちは」「ばいばい」を繰り返す絵本

            REPORT|世界初?永瀬清子の詩を「紡ぐ」ワークショップ―夜あけの色彩は、わたしだけの色

            こんにちは。詩の楽しみを広げる「詩のソムリエ」です。 溢れんばかりの新緑と、小さな花々がそよぐこの季節、詩を「紡ぐ」というおそらく世界初のワークショップを共催しました。 その様子をレポートします。 詩人・永瀬清子の家へ 現代詩人の母と呼ばれる永瀬清子(1906−95)を知っていますか? 「諸国の天女」「だまして下さい言葉やさしく」などが有名な詩人で、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の発見者でもあります。 戦後に、生まれの岡山県赤磐市に戻り、農作業、家事、4人の子の育児をしなが

            REPORT|なんだか気になる言葉に出会う、”ことばさが詩”ワークショップ

            こんにちは。詩のソムリエです。3月11日に、岡山の「アトリエぬかごっこ」で詩のワークショップを行いました。 民家を改装したアトリエでは、子どもたちがマイペースにお菓子を食べたり絵を描いたり。「ぬか」って、ぬか漬けの「ぬか」です。この言葉には、子どものもつ障害や特性、こだわりなどをうまみに発酵させるという想いがこめられています。アトリエに通う子どもやスタッフは「ぬかびと」。わたしはぬかをかきまぜる「まぜびと」として訪問し、自由な空気の流れるなか、ガチャガチャのカプセルを使った

            REPORT|いろんな「わたし」の表現がとびだす!詩のワークショップの一日 

            こんにちは、詩のソムリエです。どんどん春めいていく3月半ば、九州障害者アートサポートセンター(KDA)主催で詩のワークショップを行いました。テーマは詩であそぼう!たくさんの「わたし」。 「わたし」をさまざまに例えて、とらえ直す実験です。集まってくれたのは、障害があったりなかったりする中学生〜大人20名ほど。 「詩を書き上げる」こと(表現の完成)をめざさないこの時間では、身体や絵を使った自由な表現がみるみる生まれ、息をのみました。「ふわっと、白いシーツをつかむような」という

            赤ちゃんのおしっこも、詩になる。千家元麿の詩から見える愛のかたち

            詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。赤ちゃんのお世話のひとつ、「おむつ替え」にまつわる詩を紹介します。家族のことを愛おしんで詩にした千家元麿(せんげ・もとまろ)の「小景」という詩です。 男の子のママになる準備 子が生まれる3ヶ月ほど前。夫とパパママ学級(子をもうすぐ迎える夫婦のための講習会)に参加した。リアルな赤ちゃん人形を使い、着替えや沐浴(湯浴み)のやりかたを学ぶのだ。子育て支援センターに8組ほどのプレパパ・プレママが集まり、フレッシュな緊張感の

            【詩を食べる】母との甘い記憶、「いにしへの日は」(三好達治)/春のおいなりさん弁当

            ここは、詩情を味わう架空の食堂「ポエジオ食堂」―詩のソムリエによる、詩を味わうレシピつきエッセイです。春がやってきました。ピンク色が広がるレンゲ畑での淡い思い出を歌った三好達治[1900~1964]の詩を紹介。花畑に持っていける、じゅわっと甘いおいなりさん弁当も一緒にどうぞ。 春の気配とバスに乗っていて、光が、風が、春の粒度になっていることに気づく。ぽんわりとした陽気。バスは海沿いをしばらく走り、菜の花畑を通りかかる。いっときの明るい夢のような春の野原。 三好達治の「いに

            イベントお知らせ|暗い詩を読む(オンライン)

            こんにちは。詩のソムリエです。 2月15日(水)オンラインで詩を読む会「ポエジオじかん」をやります! ポエジオじかんって? 詩とおしゃべりを楽しむ「ポエジオじかん」。(ポエジオ…詩情のこと) テーマごとにセレクトされた詩歌を読み、感じたことをあーだこーだおしゃべり。正解のない、気軽な詩の会です。 むずかしく考えることはありません。 気になったこと、いいなと思ったコトバ、「わからん!」でも大歓迎。 詩を楽しむひとつのきっかけとなればうれしいです。 テーマ今回のテーマは、「暗

            ドキドキの赤ちゃん連れ乗車。まど・みちおの「おみやげ」を携えて行こう。

            詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。赤ちゃんとはじめて電車に乗るときは緊張しますね。そんなとき、赤ちゃんの笑顔をよんだ「おみやげ」(まど・みちお)という詩はいかがでしょう?ぽっと心があたたかくなり、赤ちゃん連れの外出を後押ししてくれる詩です。 初めてのお出かけは緊張の連続あかるい初夏。はじめて、赤ちゃんとわたしで電車に乗ったときの緊張をよく覚えている。息子は3ヶ月。産まれた大学病院の健診に行くための、20分ほどの道のり。 泣いたらどうしよう。それば

            【詩を食べる】愛の悩みと「故郷」(ヘルダーリン)/栗とクランベリーのラム酒ケーキ

            ここは、詩情を味わう架空の食堂「ポエジオ食堂」―詩のソムリエによる、詩を味わうレシピつきエッセイです。気高く、比類なく美しい詩を残したドイツの詩人・ヘルダーリン[1770~1843]の愛の詩を紹介。一緒に香り高いラム酒のケーキをお楽しみください。 深夜の電話年下の友人から、ふいに電話がかかる。こういうときは大体、恋愛の話だ。 好きな人ができた、とか。別れようか悩んでいる、とか。 もちろん真剣にはちがいないが、ほかのあらゆる悩みとちがって、どこか甘さが入り混じっている。長いと

            詩集紹介|弱さは、すべてを受け入れる谷間。田中重人さん詩集『トトとコト』『ヴァルネラブル』

            小さく祈る夜が来て、朝はまぶしさでいっぱいで。 きらきら光る露を、ほそい糸で通したような詩集に出会った。 徳島・神山町在住の詩人、田中重人さんの第一詩集『トトとコト』第二詩集『ヴァルネラブル』。たまたまインタビュー記事を読んだことがきっかけとなった。 田中さんの言葉に、ひとつひとつうなずき、微発光しているような詩の優しいあかるみに心打たれた。そして気づけば泣いていた。 この詩集をすぐに読みたい。数日後、のびやかな風景を切り取ったような表紙が印象的な詩集たちを手にした。田