#展示
東京国立博物館 「近代の美術」
東京国立博物館 本館1階にある18室「近代の美術」では、日本画の名作が展示されていて、毎回楽しみにしております。
少し前ですが5月に訪問した際にこちらの2作品が並んで展示されてました。
松本楓湖の《牛若》と小林古径の《芥子》。
帰宅後に、そういえばこの二人の関連って…とググってみたら、松本楓湖の門下の今村紫紅らが発足した紅児会のメンバーが小林古径でした。そして、この時は今村紫紅の《熱国之巻
【展覧会レポ】東京都美術館「デ・キリコ展」
【約4,400文字、写真約30枚】
東京都美術館で「デ・キリコ展」を鑑賞しました。その感想を書きます。
【この投稿で伝えたいこと】
❶世界中から集められたデ・キリコの作品110点をイッキに見ることで、作品や生涯の変遷が分かる、❸楽しい絵が多いことに加え、会場内が凝った造りになっているため、美術館に普段行かない人にもおすすめ、❹値段が2,200円と若干高め。9/14(土)から神戸市立博物館で巡回す
【展覧会レポ】練馬区立美術館「三島喜美代―未来への記憶」
【約5,500文字、写真約60枚】
練馬区立美術館で開催されている「三島喜美代―未来への記憶」を鑑賞しました。その感想を書きます。
【この投稿であなたに伝えたい点】
❶大満足の展覧会、❷作品だけでなく、三島喜美代自身の魅力が十分に伝わる内容だった、❸作品や考え方の変遷が分かりやすく、キャッチーな作品が面白いことに加え、メッセージ性もはっきりと伝わった、❹大人も子供も、アートに興味がある人も薄い人
『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』(世田谷美術館)
【内容】
手仕事の品の「美」に注目した思想家・柳宗悦は、無名の職人たちによる民衆的工藝を「民藝」と呼び、再評価を行なった民藝運動をテーマとした展覧会。
【感想】
この間、棟方志功の生涯を描いた小説『板上に咲く』を読んで、棟方志功の活躍が柳宗悦らの民藝運動の後押しがあってのことと知り、きちんと民藝についで知りたいと思っていました。
近いうちに、柳宗悦が作った民藝をテーマとした美術館である日本民藝館
【彫刻の上の散歩道】カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館
千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館。
古典、印象派からミニマルアート、カラーフィールド等アメリカの60年〜80年代中心のコレクションが進み、非常に豊かな常設展を形成している。
今年、中学生になった長男が「ここ、行ったことあるよね?」美術資料集を見せてきた。
掲載されていた写真は川村記念美術館のロスコ・ルームの写真。
え、あの部屋が美術資料集に載るのか…?なかなか面白いチョイスだな?資料集とは
【一人旅レポ】青森の主要4美術館を東京から一泊二日、電車・バスだけで周る
【約6,900文字、写真約60枚】
実体験を基に「青森県の4つの美術館を」「東京から一泊二日」「電車・バスで周った」「一人旅」について、具体的なルート、食べたものとともに、感想などを書きます。
結論から言うと、青森の主要美術館は素晴らしいものばかり!美術館メインで旅行を組む価値は十分にあります。なお、車を使わない場合、2日で5つの美術館は周り切れず、4つが限界でした。注意点は、青森は都内と違い、
【スルーしないこと】ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ
この企画が告知された時から展覧会は始まっていたのかも知れない。
国立西洋美術館が、現代美術を展示する。
長いこと、上野のあの場所にいる国立西洋美術館。
現代美術に関しては他館に任せてスルーして行く方針なのかと思っていた。
それが当たり前だと勝手に思い込んでいた。
恐らく私だけで無く世間一般的に「当たり前」と思われていたことを自らぶち壊しにきたのはなかなかパンクだな、と。いいぞもっとやれ、と思
展覧会レポ:富士フイルムフォトサロン東京「セルカン・ギュネシュ写真展"WITHIN"」ほか
【約3,400文字、写真約20枚】
初めて富士フイルムフォトサロン東京(六本木)に行き「セルカン・ギュネシュ写真展"WITHIN"」などを鑑賞しました。主に「FUJIFILM SQUARE」の全体像について、感想を書きます。
※この展覧会は既に終了しています。
結論から言うと、六本木に来た際に、写真に興味がある方はマストで寄った方が良い場所だと思いました。FUJIFILM SQUAREには常に
新版画-日本版画のニューウェーブ-という題の浮世絵の展示を鑑賞する
先日、久しぶりにトリノを訪れた。
真の目的は、年末にLouvre Lensで観て興味を抱いたミイラの棺、及び古代エジプトへの知識を深めるためのエジプト博物館訪問だった。しかし幸か不幸かその10日ほど前に、偶然にもトリノへ行く前日に浮世絵の展示が始まることを知ってしまい、どうしてもそちらに心を奪われ、何とか時間を工面し、巨大なエジプト博物館との梯子に成功した。
真実を語るろうか。。。
エジプト博物
麻布台ヒルズレポ:おしゃれの暴力!日本一高い展望台はマスト
【約3,200文字、写真約25枚】
2023年11月にオープンした「麻布台ヒルズ」に行きました。展望台やアートの観点から、その感想(+森ビルについて)を書きます。
結論から言うと、一度は訪れるべき複合施設だと思いました。1)ビルとして日本一高い展望台は景色も良い上に無料!、2)建物や内装デザインが暴力的におしゃれ過ぎる、3)パブリックアートや常設の展覧会(値段は高い)が複数あるためです。観光客に
【それは影か?陰か?】コレクション2 身体———身体 国立国際美術館
国立国際美術館は2回目の訪問。
前回は2022年、具体の時に訪れた。
その際は企画展のみの展示であり、国際美術館のコレクション展示が見ることができなかったのだ。
今回はばっちりコレクション展をやっているとのこと。
これはいかねばなるまい。
中之島美術館のすぐとなりに位置する国立国際美術館。
福田平八郎展からハシゴである。
東京国立近代、国立工芸館、京都国立近代、国立西洋、国立新美術館、国立映
展覧会レポ:アーティゾン美術館「ブランクーシ 本質を象る」「石橋財団コレクション選」
【約4,900文字、写真約55枚】
アーティゾン美術館で開催中の「ブランクーシ 本質を象る」と「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 清水多嘉示」を鑑賞しました。その感想を書きます。
結論から言うと、行く価値は大いにあると思いました。それは主に、1)ブランクーシの作品約90点を集めた日本初の個展、2)ブランクーシの変遷や考えが体系的に分かる、3)展示方法が面白かった(一部、課題あり)ことによ