民藝運動

民藝から生活を考える

民藝と時代

こんにちは、ひよこです。
前回は「民藝とおうち時間」という内容で、普段の生活を見直すための民藝思想について紹介しました。今回からは複数回に分けて、柳の説いた民藝思想を深く掘り下げていきたいと思います。

前回ご紹介したように、「民藝」(思想)は、大正末期に柳宗悦(1889~1961)によって生み出された工藝論です。この「民藝」という言葉は、柳自身も説明している通り、「民衆的工藝」の略

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「おうち時間」のなかで「民藝」という考え方に学ぶ

「民藝」を知る

こんにちは、ひよこです。

皆さんは「民藝」(みんげい)という言葉を聞いたことがありますか? 今日では、一般に「地方の伝統工藝品」「郷土の生活雑貨」として認識されている言葉かもしれませんが、この「民藝」という考え方は、もともと今からおよそ100年前の大正末期に、思想家の柳宗悦(1889~1961)が生み出した工藝美論でした。

機械による「大量生産・大量消費」の商業資本主義が跋扈

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バーナード・リーチ著『陶工の本』  不完全な技術を肯定すること  (評者:中尾直暉)

民藝運動とバーナード・リーチ

 現代の私たちが食器棚にしまっている器のほとんどは、歪みがない合理的な形をしている。素地の形は正確な左右対称か回転体で、顔料はきれいにプリントされ、均等に塗られた釉薬が表面をコーティングする。このような機械で生産された大量生産品の表現に私たちは慣れ親しんでいるため、形が歪んでいたり、模様がかすれていたり、傷がついているものは不良品として認識してしまう。時に田舎の小さ

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民藝運動を長らく勘違いしていました

まず、告白しなくてはならないことがあります。

僕はずっと民藝を誤解、誤認してきました。
それが今回、勇気を振り絞って参加した「日本民藝夏期学校」で明らかになりました。

民藝についてはD&DEPARTMENTを作った2000年にはほとんど知りませんでしたが、「よく似ている」と言われるたびに、「民藝って何なの?」と意識することになっていき、2012年に発刊した「d design travel 東京

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わぁ、嬉しい!!
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〈エッセイ〉「他人(ひと)の名を着る人たちへ 〜現代の民藝を柳宗悦と探す〜」

1、民藝の父、柳宗悦(やなぎ むねよし)

 当時、宗教学者であった柳宗悦は工藝に魅せられ、河井寛次郎、濱田庄司らと共に民藝運動と呼ばれる生活文化運動を始める。なぜ柳は民藝運動を始めたのだろうか。それは彼の著作の中でひしひしと感じられる世間の美の捉え方、資本主義制度による機械工業への移行に対しての問題意識であると考えられる。そういった、柳の危機感による民藝運動によって民藝、工藝は今の我々へと受け継

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レンズ越しにみた日韓の出会いと交流 写真家 藤本巧さん

韓国各地を巡りながら、地方の農村や漁港、都市の風景など、そこに暮らす人びとの生き生きとした表情を撮り続けてきた写真家・藤本巧さん。1970年から現在まで50年に渡るこれまでの活動についてお伺いしました。

藤本巧(ふじもとたくみ)さんプロフィール
出身地:島根県
活動地域:日本、韓国
経歴:1949年、島根県に生まれる。
1970年から韓国の風土と人々を撮り続ける。
著書『韓くにの風と人』(200

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民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 まとめ

皆さまこんにちは、東堂です。

「民藝ってなんだろう」をテーマに日本を旅する、民藝旅 vol.1山陰・愛媛編、お楽しみいただけたでしょうか?

鳥取県からはじまった、もじゃもじゃ絵描きの民藝旅。

大砂丘に登り、

蔵の町に魅了され、

松の姿に息を呑み、

ついで旅路は四国、愛媛県へ続きました。

瀬戸内の春にときめいて、

友人の暮らしに触れて、

次世代の巨匠の芽吹きを感じて、

職人の静か

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民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \2日目/【鳥取 1】

4月9日火曜日、晴れ。

イギリスへ行けちゃう12時間のエコノミーなバス旅で、鳥取県に到着。
トイレの失敗がなかったことに、ほっとした。

駅の近く、公園わきにバスは止まった。荷物を受け取る。
ひとまず、顔を洗って、歯を磨きたかった。時刻は9時35分。
駅に行けばお手洗いがあるはず。

5分ほど歩いて、駅に到着する。
駅前に新しいお手洗いがあったので入ってみる。清潔で、落書きもない。
鳥取県民には

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民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \1日目/【東京→鳥取】

2019年4月8日

くもり空、灰色の東京。赤坂のワーキングスペースで、私は深夜バスを待っていた。

年末にnoteで、民藝について調べる宣言をして、数日後にZOZO TOWNの前澤社長からお年玉として100万円が振り込まれた。派遣社員として自転車操業していた銀行口座に、初めて見る桁数の残高。

やるって言っちゃったから、逃げちゃダメだし。始めちゃったから、とりあえず、やってみるしかない。細々とす

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生活の愉しみ、その原体験

寂れた県立の芸術会館に巡回してきたバウハウスデザイン展を母と観に行って、私はそのとき初めて「デザイン」なるものを意識したように思う。たぶん、小学五年生のときだった。デザインという言葉の意味を理解していたかどうかも危うい年齢。

展示台に佇むワシリーチェアと、その後ろに貼られた(展示された)アルファベットのポスター。それまでの自分の生活では到底見たこともない、金属をただ曲げて布を張ったような洒落た椅

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