見出し画像

大阪中之島美術館 『民藝 MINGEI- 美は暮らしのなかにある』展 見学レポート

大阪中之島美術館で9月18日(月・祝)まで開催していた『民藝 MINGEI- 美は暮らしのなかにある』展を見学してきました。
開催期間が2ヶ月位あったのでいつもの様に余裕こいていたのですがやはり最終日に慌てて見学することになりました。
(このクセなかなか治らないもんですね…)

そんなことより『民藝』です。
“民藝”とは今から100年近く前に“民藝運動の父”と呼ばれる柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司らが提唱した“民衆的工芸”を表す造語。
当時の工芸界は華やかな装飾を施した観賞用の作品が中心の時代でしたが、柳宗悦らは名もなき職人から生み出された日常の生活道具の中に“用の美”を見い出し、“美は暮らしのなかにある”という新しい価値観を世の中に広めていきました。

本展では柳宗悦らが日本各地で収集した数多くの伝統的な工芸品が展示されていましたが、その中に高価なもの、華美なものは一切なく、大量生産されたものとは全く違うどこか温かみを感じるものたちで溢れていました。
(展示品を眺める来場者の表情もなんとなく柔らかい♪ 笑)

数々の展示品は民藝運動から100年近く経った現代の自分にもとても素敵に感じられ、長い時を経ても色褪せず普遍的な美しさを感じさせるものでした。
一部のインスタレーションを除き撮影不可だったため“民藝”関連の写真は少なめですが、その後見て回った美術館のカッコイイ建物画像とあわせてご覧いただけましたら幸いです。


慌てて駆け込んだ『民藝』展は最終日とあって多くの人が訪れていました。


数々の工芸品で溢れた室内の再現展示


古いものなのに不思議と全く古さを感じさせない


とても愛らしいスリップウェア鶏文鉢(18世紀後半/イギリス)


真っ黒な外観が特徴的な大阪中之島美術館は遠藤克彦建築研究所の設計


長〜いエスカレーターを昇り展示フロアへ
(先が見えず逆にワクワクします)


とても贅沢な空間づくりで気分が高揚♪


この場所から下を眺めると目がくらむ高さ!!!


展示スペース入口「民藝のれん」のホッコリ感!


展示を見終えた後はまた別の長〜いエスカレーターで1Fへ


中之島のビル群を眺めながら休憩できるスペース

大阪中之島美術館が開館してからしばらく経ちますが、実は今回初めて訪ねました。
噂には聞いておりましたがダイナミックな空間、そして各エリアの構成がとてもユニークで何度でも訪ねてみたくなる建物だと思いました。
(まるで欧米の近代美術館を訪ねているような感じでした)
建物1Fにはお洒落なカフェやデンマークのインテリアブランド「HAY」もあり、中之島に新たな人の流れが生まれつつあるなと感じる一日でした。
高層ビルのほか近代建築や美術館なども多い“中之島”は私が大好きなエリアですが、そこにもう一つ魅力的な場所が加わってとても嬉しく思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?