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登場人物A

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物語の登場人物A 悲劇の主人公
運営しているクリエイター

#精神疾患

幸せを目指すことが本当に幸せか?

幸せを目指すことが本当に幸せか?

友達が言った。

この世は不平等だし、幸せなやつが良くて、幸せじゃないといけないという世の中だし、幸せにならないといけないことなどないはずなのに。

私は鬱病だと診断されてから特に

『幸せに生きたい』

そればかりを思っていた。

幸せに生きる為にはどうしたらいい?
自分の幸せって何?
自分って何をしてる時に幸せ?

毎日何も手がつかなくて、毎日ちゃんと眠れなくて、毎日熱が出て、鬱病

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大丈夫?大丈夫じゃないよ

大丈夫?

…大丈夫だよ。

無言のルールのような、この応対は何なのか。

大丈夫?だなんて。
相手に心配されるような時点で、
そんなもん当の本人はとっくに限界なんだ。

限界を迎えてそれが周りにも伝わるくらい大丈夫じゃないんだ。

それなのに、なんで、
大丈夫?って聞かれたら、
大丈夫だよって答えなきゃいけないかのような暗黙なルールがあるんだ。

「ほんとは、ほんとは、もう大丈夫じゃない。」

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鬱病になった日

鬱病になった日

私が鬱病になった日。

本当に毎日が限界になった頃。
精神科に行った。
それでも、はじめは私を鬱病だと判断してくれる医者がいなくて。

もう遂に
手で扉を割ったり。自傷もはじまった。

私には何もかもない。
何もかもを失った。

そう思ったけれど、
本当はそんなことなかった。

一緒に支えてくれる友達と、家族がいた。
治してくれる医者がいた。

なにより苦しみを治してもらえる安心感もあった。

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自分という個性よ。

大人になると、
歳をとればとるほど、
普通になる。

子供の時のような無邪気で素直な感情も
押し殺して。
今日もどうにかどうにか
馬鹿にされないように。

尖った石は丸くなり、
個性を消すことに必死になる。

自分という個性。
自分にしかないという特徴。
個性を悩みだと捉えてすっかり自信を無くす。

あなたの悩み?

それって本当に短所?

短所は長所と表裏一体だから。

それは本当に悩むこと?

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地獄の診察

今日は診察日だった。
はじめて父親を連れていった。

たまたま、父親がいたからだけど。

いつものように医師は私に
前回からどうだった〜?と聞いてくる。

そうですね、
気持ちは落ち着いてます。前向きです。
安定剤と睡眠剤は飲まなくても日常を送れるようになってきました。
週一のカウンセリングをして、毎日日記を書いて過ごしています。
食欲は普通。外にも少しは買い物にいく。
最近は恐ろしく不安になるこ

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息苦しさとの闘い

泣いてばかりだ。毎日。
苦しい。
何のために生きてるんだろう。
生きるのが苦しい。
自分なんて死んだら、消えたら、感情喪失して楽になれるんだろうか。

自分を雑に扱う。
でも次の瞬間には駄目だと立ち返る。

今まで何かずっと
強迫観念で、自己を責めて。
でもたまに自分には生きる意味があると自信でいっぱいの時もある。

良い意味でも悪い意味でも、

自分に囚われて生きた。

自分しか頭にないから

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