【見積もりの謎】結局、web制作会社は安かろう悪かろうなのか?を解説します【高い会社なら安心?】
コーポレートサイトや採用サイト、はたまたECサイトを作りたい!となった時、皆さん、web制作会社で相見積もりをすると思います。
東京のweb制作会社・fūunでwebディレクターとして勤務する私、『みねこ』も見積もりを出す側として、提供価値やコストを練り練り練っているのですが…
お手頃価格の見積もりの裏側、解説しよう!
最近、個人的に『家をつくろう!』と思い、色んなハウスメーカーさんとお話しして、お見積についてお話する機会も増えてきました。
そこであるのが『お見積りがお手頃すぎると、それはそれで不安になるけど、でもでもやっぱり出来るなら、お安くいいものを作って欲しいナ…』という矛盾する乙女心。
なぜなら日本は、『安かろう悪かろう』という言葉があるので…。
単純にハウスメーカーの営業さんが、色々頑張ってお安くしてくださっていると思うのですが、なんとなく安いと安いで不安になってしまうのです。
そして、それはきっと普段、私がお見積りを出しているクライアントの皆さんも一緒なのかな、と思います。
なので今回は大胆にも(?)web制作でお見積もりを出している裏側の考えを公開し、サイトづくりにおける永遠の謎に迫ってみようと思います。
こんな謎に迫ります!
安かろう悪かろうなのか?
高けりゃ高いほどいいのか?
小さい制作会社はやめておいた方がいい?
結局、どうやって制作会社を選べば良いのか?
【問1】安かろう悪かろうなのか?
とにかく安い価格で頼みたい!となった時に『クラウドソーシングサイト』で仕事を依頼する事もあると思います。
こういったサイトで気にしたいのは、その人材が、きちんと実績を積んでいる人間か、そして副業としてその仕事を受けているのかどうか。という点。
あまりにもお安い価格帯のデザイナーさんやコーダーさんだと、実績を積む為にその価格設定にしていたり、副業として仕事を受けている分、やりとりの時間や納期の都合がつけにくい…といった問題もあったりします。
また、とても稀な例だとは思いますが、多くのクラウドソーシングサイトは、実績の掲載に審査はつかないので、他の制作者の実績を、無断で自分の実績として掲載している場合も。
クラウドソーシングサイトから依頼する場合は、その制作者さんの実績だけでなく、SNSなどでの活動履歴を追った方が吉!かもしれません。
【問2】高けりゃ高いほどいいのか?
web制作会社のお見積もりは、なぜ会社の大きさに比例して高くなっていくのか。それはずばり、『制作しない人たち分の人件費』がのっているのです。
例えば、営業さん、事務さん、テレアポさん、人事さん、などなど…。
なので、ぶっちゃけた話、その分の費用は、品質に直接貢献する費用ではありません。
web制作の見積もりの基本
では、そもそも品質に関わる費用はどう算出されているのか。ここから解説してみようと思います。
web制作とは、材料などの原価が存在しない『労働そのもの』の提供を価値としたお仕事です。
なので、最終的には時給の積み上げが見積もりとなっていきます。
これが、見積もりを出すの基本の考え方です。
例えば、アニメーションを伴うデザインの制作や実装など、高度なスキルが求められる工程は、時間単価が高くなり、簡単な文字修正など初心者でもできる難易度の仕事は、時間単価を落として計算します。
そして、次に関わってくるのが、チームの人数です。
大きな会社だと、その分、制作チームも大きくなる傾向があるのですが、そうすると、少数精鋭のチームと比べ、同時多発的に動いている人員も異なるので、大きく工数の積み上がり方が変わってくるのです。
また、メンバーが多いという事は、その分、チームのコミュニケーションコストが膨らむという事。どうしてもお見積もりの総額も上がってきてしまいます。
もちろん、『大きい会社だから提供できる価値』はあります。
例えば、ネームバリューや、会社としての信頼性、会社に蓄積された高いスキルとノウハウといった事が挙げられますが、そこに含まれる、『制作しない人たち分の人件費』も加味して見積もりを見ると、本当にその見積りや提供される価値が、自分にとって適正なのか?が変わってくるんじゃないかな…と思っています。
見積り前に『やりたい事』を整理したら、良い事だらけですよ〜!
web制作会社で、お見積りを出す側として、皆さんにアドバイスしたい…。なん『見積りを依頼する前の要件定義で、300万見積りが変わる事もある』という事を!
要件定義というのは、こんな感じで、『結局何を目的に、何をしたいのか』をまとめる事。
まとめる事で、見積りもより最適化されたものになりますし、出された見積りが自分にとって合っているものなのかを検討する目安にもなるので、是非、ちょっと面倒でもトライしてみて欲しい作業です。
こちらの『WEB制作の見積り前チェックシート』は、そういった要件をまとめて、お見積もりの時に持って行けるシートになっています。
以下からダウンロード出来るので、是非、併せてチェックしてみてくださいね。
【問3】小さい制作会社はやめておいた方がいい?
大きい制作会社の一方で、少数精鋭で体制をつくる、小規模制作会社はどうなのか?を解説していきます。
小規模の制作会社は、大手制作会社と異なり、ディレクターが営業を兼任したり、デザイナーがエンジニアを兼任したりと、1人あたりの守備範囲を広く持っている、という特徴があります。
一番のメリットとしては、少数精鋭で運用する事で、工数の膨らみを抑えられる、という点。小さい制作会社は、大手制作会社より、質が低いから安いのではなく、小さい会社なりのメリットがあるから、安さを実現出来ているのです。
しかし、ここで注意したいのは、得意領域や専門性の深さは制作会社によってそれぞればらつきがあるという事です。
特に私たちの様なwebディレクターは、会社によって、デザイナー的側面、マーケティング的側面、営業的側面など、様々な位置付けがあります。
実際にweb施策を進行・管理する立場にあるのがディレクター。最も、施策と身近な関係にあるその人材が、どの範囲まで担当していて、何が得意なのか。
例えば、マーケティングが苦手でデザインが得意な会社に、マーケティングを頼むより、マーケティングが得意でデザインが苦手な会社に頼んだ方が、極論、お安く、いいものが仕上がると思います。
そういった、『やりたい事』と『制作会社の得意領域』のマッチング精度もお見積もりに影響するポイントと言えるでしょう。
【問4】結局、どうやって制作会社を選べば良いのか?
さて、見積りチェックシートもつくって要件定義をした、制作会社の得意領域も把握した、でも結局どの制作会社にしたら良いの〜〜!
という方に向けての解説です。
いや、結局そこはフワッとしてるのかい!と思ったあなた、これは結構大事な事なんですよ。
web制作も、れっきとしたモノづくり。なにか、伝えたい想いがある事を形にする、本来ならとっても楽しい作業。
そんな時、『この人(会社)なら、こうしてみたい!って思いをぶつけられるかな…』とか、『何となく、好きなものが被っているから、やりたい見せ方を汲み取ってくれるかも…』とか、
『自分達の分からない用語も、分かる様に伝えてくれそう…』など、その楽しさを失わず、もっと広げていってくれる会社かどうか、はとても重要な事なのです。
その肌感を確認する為に、大体の制作会社は『無料相談』を設けている事が多いので、是非参加して、実感してみてほしいな、と思っています。
『WEB制作の見積り前チェックシート』を忘れずに
また、その際で忘れないで欲しいのは、『何をどうしたいのか』の要件定義を用意する、という事。(しつこい様ですが、大事なのです。)
こちらは、『要件定義ってどうまとめるんだ…』という疑問があると思いますので、WEB制作の見積り前チェックシートをご用意しました。
web制作で必要な知識を元にカスタムしたシートなので、他の会社さんの相談の時にも使えるフォーマットになっています。
そして、このシートは、分からない事だらけでシートが全然埋まらなくても大丈夫!きっと、肌感がマッチする制作会社さんなら、『分からない』を紐解きながら提案をしてくれますよ。
チェックシートで要件定義を整理するのは、少し面倒な作業かもしれませんが、その事前の要件定義の精度によって、提案される見積もりの金額や、施策の明確さも変わってきますので、相談時間をより有意義なものにする為にも、是非トライしてみて下さいね。
無料相談の無料相談、やっています
私たちfūunは、『ものづくり企業を応援するweb制作会社』。
自然と、ものづくり企業さんとwebのお話しをする機会も多いのですが、そこで言われるのは『無料相談もなんだかこわいの!!』という声。
という事で、無料相談の無料相談として、web制作会社ってこういうものなんですよ〜、とか、
こういう事がしたいなら、そもそもこれくらいの期間はかかるものじゃないかな〜とか、今は、こういうやり方もあるんだよ〜。という、
相談よりもっと手前の疑問をほぐほぐほぐす時間を設けています。
気になる方は、以下からオンラインでお話しする時間を選べるので、お気軽に入れてください。
もし、事前に、『こういう事を聞いて欲しいの』というものがあれば、以下に内容をお送りいただけましたら幸いです。
最後に、ただいま募集中のキャンペーンをご紹介!
そして、fūunは、地味〜に色んな事をしているので、そちらをシェアさせていただきます。
ここまで読んでくださった方は、多分、fūunと感性が合う方なのかもしれません。ご縁があったら嬉しいです。
以上です!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
『みねこ』のお当番回note
『みねこ』なつぶやき
みねこより、お送りしました。
皆さんが今夜もぐっすり眠れます様に!