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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ…
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2020年9月の記事一覧

文学をアップデートしたい

文学をアップデートしたい

 文学はかつてポピュラーカルチャーだった。

 現代において「文学」というジャンルに編入される作品は、資本主義社会を生き抜いたコンテンツが中心に形成されている。もっとも、出版社の洗礼を受けていることも否定はできない。

 しかし、文学や小説の人気は緩やかに現象を続け、今では、文学をめぐる産業構造はほぼ崩壊した。ウェブ小説が出版メディアを迂回してアニメになり、ノベルと呼ばれるゲームとなり、芸術性を楯

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「何を書いたらいいかわからない」と言った小1息子が作文の宿題で書きたいことを見つけるまで。

「何を書いたらいいかわからない」と言った小1息子が作文の宿題で書きたいことを見つけるまで。

毎週、日記を書くという宿題がでるようになり、「なに書けばいいかわかんないよ、書きたくない」とぶつぶつ言っている小1息子。

どうしたものかと、助けを求める気持ちで息子のランドセルの中から国語の教科書をさがす。

見つけた!と思ったら日記について書いてあるのは1ページ。
”いつどんなことをしたか、どんな気持ちになったか書きましょう”と書いてあった。

そんな説明で書けたら苦労しないぜ…。

うーむ、

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「人の心を動かす提案文」の秘訣とは?

「人の心を動かす提案文」の秘訣とは?

「地元に好きなローカルメディアがあって、現在はライターを募集してないそうなのですが、ここで記事を書きたいので提案文を書いてみました。中村さんに添削していただきたいです」

昨日、ライターコンサルの生徒である中学生のぺんちゃさんから、そんなお願いをいただいた。これはもはや立派な営業で、本当に心意気と行動力が素晴らしい。

添削して、しばらくLINEでやりとりしていると、

「人の心を動かす提案文は、

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「日本人の”面白い”コンテンツは海外でもほぼそのまま通用する」という話

「日本人の”面白い”コンテンツは海外でもほぼそのまま通用する」という話

こちらの記事より全6回にわたり、『伝え方は「順番」がすべて』(小沼竜太・著)の本文を抜粋してご紹介します!本書は「Fate/Grand Order」や「ペルソナ」シリーズなど人気作のプロモーションに携わる〝ゲームの宣伝屋〟が「伝え方」の極意を明かした一冊。※詳細はこちらの記事を…。

今回はコンテンツを海外に伝える際のお話です。著者の小沼さんは実体験から「日本人の感覚で”面白い”コンテンツは海外で

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ニューノーマル時代を生き抜く仕事術|文章力がない人こそ、今スグ実践すべき5つの習慣 【無料アウトラインサンプル付き】

ニューノーマル時代を生き抜く仕事術|文章力がない人こそ、今スグ実践すべき5つの習慣 【無料アウトラインサンプル付き】

みなさん、こんにちは!DXER株式会社の向井(@Takuma Mukai)です。

noteを書いて自分でも情報発信をしていきたい!自分のブログを書いてSEO上位を狙いたい!

でも、「長文を書くのが苦手だ!いや、むしろ嫌いだ!」
という人は、結構いらっしゃるんじゃないかな思います。

僕自身も、前職のHubSpotでブログを書き始める前は、文章を書くなんて「無理!大嫌い!続かない!頭痛い!」と、

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文章を書くことが苦手な人は、好きな歌詞を写経してみるといいかもしれない

文章を書くことが苦手な人は、好きな歌詞を写経してみるといいかもしれない

学生の頃はあまり意識していなかったけれど、大人になってつくづく感じていたことがある。

なぜ私は文章を書くことが好きなのだろうと。

noteを書き始めてからは尚更だ。noteを初めたばかりの頃はまず、継続を目指して週に1、2回更新していた。その1年後には毎日更新を100日ほど続けられた。

文章を書くのが好きだと、昔から読書も好きなのかと思われそうだが、じつは全くだった。

漫画やファッション雑

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たった1分で済む文章力を上げるための方法

たった1分で済む文章力を上げるための方法

アサヒです。

これは、僕が駆け出しライターだった頃に
悩んでいたことなのですが、

「伝えたいことが書けない」
「上手く表現することができない」

ずっとこのことに苦しんでいました。

noteを投稿されている方なら
一度は感じたことがあるのでは
ないでしょうか?

もっと具体的に言えば、

「同じ言葉を無意識に
 何度も使ってしまっている」

ことってよくありませんか?

こういった文章力がな

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クオリティを下げない記事量産用テンプレート【心構え】

クオリティを下げない記事量産用テンプレート【心構え】

前回の記事で心得的なことを説明したので、実際記事を書くときのテンプレートのような物を作ってみました。

書くと決めたKWで実際検索してみるKWは選定すみとして。
まずは、自分でGoogleやYahooで検索する。
検索結果の1位〜5位くらいまでの記事を読む。
書きたい内容やいいなと思った項目・構成を記憶する。

このとき各サイトのタイトルもチェックする。

タイトルの決め方はじめからバチっとタイト

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読まれるタイトルは0.02秒が勝負!戦略的なタイトル作りの"秘伝のコツ"

読まれるタイトルは0.02秒が勝負!戦略的なタイトル作りの"秘伝のコツ"

「記事のタイトルで悩んでいる」

仕事を一緒にする方からも、SNS上でも、よくこうした声を目にします。

私も失敗を繰り返しつつ、なんとか14年間、記事を書いたりWEBや新聞やテレビにのせる広告をつくる仕事をしています。
たくさん書いたものの中から「どのタイトルからの閲読率が高いか」実際クリックされた数字を見て、毎日のように検証もしています。

そこでわかったのは、読まれるタイトルには戦略があると

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軽度知的障害者がライターに間違えられるようになるまで

軽度知的障害者がライターに間違えられるようになるまで

軽度知的障害や境界知能の場合、文章からはそれと見抜けない事が多々ある。

日常会話やライン、Twitterなどの遣り取りではそうそう見抜けない。
私の場合、ビジネスメールでもまずそれとは分からない。

知的なハンデを持つ人の多くは数字に関する能力に弱い傾向があり算数を解かせればおかしいな、と必ず分かるはずだ。

とは言え一応知的障害の特徴の一つに、読み書きに弱い、はどんな研究者でも挙げている。

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初心者がコピーライティングを学ぶ時に絶対やるべきこと

初心者がコピーライティングを学ぶ時に絶対やるべきこと

おはようございます。

風邪の兆候で自分の鼻の奥の方に痛みが出てきたら、必ず風邪を引いてしまう田中湧大です。
#共感してくれる人は必ずいるはず 、、、

さて、今回は、

「初心者がコピーライティングを学ぶ時に絶対やるべきこと」

というテーマで書いていきます。

この記事を最後まで読むことで、

コピーライティングのしっかりとした型に沿った文章を書くことが出来るようになります。

型に沿った文章

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文章の価値を考える

好きな作家の小説やエッセイを読んでいると、読点の打ち方が時々気になることがあります。プロの作家に対して失礼だとは思いますが、その位置で読点を打つとかえって文章が読みにくくなるなあと思うことがあります。

例えばこんな感じです。

「その位置で、読点を打つとかえって文章が読みにくくなるなあと思うことがあります。」

このような不必要だと思われる位置に打つ読点です。ただ、今日このようなことを書いたのは

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アウトプットのための基礎練習

アウトプットのための基礎練習

アウトプットする人が増えているようだ。

ここ数年で、書店に並ぶ本に「アウトプット」の文字が増えていたので、どこかで実感できると思っていたが、最近になって本当にアウトプット人口が増えているように感じる。

副業をやる事で、僕も数年前からアウトプット人口に入っていたわけだが、地方に住んでいてもアウトプット人口が増加している事を感じるようになった事は、やはり大きな変化と言えよう。

ひとりひとりが受け

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文章にも「色」がある

文章にも「色」がある

最近、文章にも「色」があると気づきました。

いえ正確にいうと、“人”に色があるのですが、
あらためて気づかせてくださったのが、こちらのことほさん。

しかも、色は色でも「日本の伝統色」でひとは表せるという
とてもやさしい、美しいコンセプトにこころ惹かれてしまいました。

あらためて言語化してくださっていることで、“腑に落ちる”

という経験はありませんか?

わたしは、それをことほさんの趣あるn

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