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#創作

静と動

静と動

あなたが旅する
知らない街の話を
聞くのが好きな私は

いつも同じ街で
窓辺から外の景色の
移り変わりを眺めるのが
好きなんです

私は「静」で
あなたは「動」

正反対なようで
でも
どこか似ている

窓から眺める景色は
毎日同じようで
日々 刻々と変わっているのです

そんな
小さな話に
耳を傾けてくれるあなたは
やっぱりどこかに
「静」をもっていて

私は奥深くに「動」をもっている

あなた

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私を放つ

私を放つ

もしも私のゆく先を
阻むものがあるとしたら

その半分は環境
もう半分は自分自身

自由になりたいのなら
自分の気持ちに嘘をつかないこと

「できない」と思う自分と決別して
「きっとできる」と信じること

もう過去のトンネルを
覗いてみなくたっていいのだから

いちばん内側にあるもの

いちばん内側にあるもの

どうして君に過去を話したくなったのか
わかったの

君は深い哀しみを超えてきた人
だから
聞いて欲しかった

私の哀しみも受け止めて
流してくれると思ったから

僕にも同じようなことあったけど
なんでもないことだよ
さらりと言ってくれるのが
心地よくて安心だったから

君に会わなくなって
やっぱり哀しみは自分で背負うものだと
気付いたの

人には様々な願いがあって
その最も内側にあるのは

自分の

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ゼロからイチを生むのは容易くないけど、

ゼロからイチを生むのは容易くないけど、

noteを書くとき、何かを綴るとき、キャンバスを前にしてこれから描く風景や人物と真剣に向かい合うとき、わたしたちの前にはゼロがあります。

わたしたちは、ゼロを前にして、持っている既存のものの組み合わせをこちらから連れてきます。ゼロからイチを生み出す作業をしたのは、この世界で、わたしたちの知る限りは宇宙だけで、それ以外はすべてが既存のものを組み合わせて出来ていると私は、思っています。

出力の能力

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愛だけは書ける

愛だけは書ける

愛は犬より先に書けるようになった漢字の一つ。

うっすらとしか記憶が無いけれど、三歳の頃には愛を書けるようになっていたらしい。

なんで犬より愛だったかと言うと、単純な話で、私の名前が愛子だから。

三歳で愛を書ける私の事を周囲は神童だと言ってくれていたらしい。

でも当の本人は、愛は書けても、愛の意味なんて知らなかった。

名前の愛子にしても、なんで両親はジャンケンのアイコを名前にしたのか不思議

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体験の先に道はある

体験の先に道はある

人生の How to 本が
たくさん出回っている中で
どの本を選ぶかは もちろん大切
でもその知識を活用することは難しい

自分でやってみて初めて
感じることや分かることががあるから

思わず誰かに語りたくなるような歓びや
罵りたくなるほどの怒りも 
絶望に溺れそうなくらいの哀しみも 
繰り返したくなるほどの楽しさも

全てやってみないと分からない

年月をかけて
感覚や実感として身につけてきたこ

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【短歌】夕暮れ空

【短歌】夕暮れ空

 6月9日に、帰宅後パートナーに呼ばれてベランダで見た空。
 美しさに癒される。
 6月12日投稿の【詩】「いいこと」とは、という作品が生まれたのも、このことがきっかけ、かもしれない。
 自然の作り出す美しさと、それを知らせてくれたパートナーに感謝。

また今日も 頑張ったねと 労いの     
        色に染まれり 夕暮れの空

 最後まで読んでいただきありがとうございました。
 よかっ

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欲望(ショートショート)

欲望(ショートショート)

(これから待っている未来は、まぎれもない僕たちの青春・そしてこの先の未来の糧になるような試練の連続だったのだ)

僕は今、1本の短編小説を完成させた。正直に言って、自分の中では納得いっていない。この文末に向かうまでの流れの中で、頭の中に描かれている景色と、実際の文章によるアプローチがかみ合っていないような気がする。

僕の頭の中で、この小説の主人公はもっと野心に燃えていた。希望と可能性と反逆精神が

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【掌編小説】ジューンブライドは雨音と共に

【掌編小説】ジューンブライドは雨音と共に

 窓の外はぽつぽつと雨。
 休日出勤の俺は、仕事の手を休め外に目を向けた。
 今日は俺にとって大切な2人の結婚式。そんな日に早い内から休日出勤の予定を入れて式を欠席することについて、2人は了解している。
 全天候型の式場だから問題ないだろうと思いながら、本来なら式場にいるはずだった自身を想像して、俺は複雑な気持ちにもなっていた。

 俺が入社した会社に、彼女、水無月葵はいた。2年前に短大卒で入社し

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【短歌エッセイ】言葉は生きもの

【短歌エッセイ】言葉は生きもの

 「今日は五月晴れだね」
 ある梅雨の晴れ間の日に、パートナーに言われた。
 「え? 五月晴れって5月の晴れの日に言うんじゃないの?」
 驚いて訪ねる私に、パートナーは、「梅雨の晴れ間のことを五月晴れって言うんだよ」と答えた。
 湿度が高く蒸し暑さを感じさせる梅雨の晴れ間と、カラッと爽快に晴れる5月の晴れの日では、

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詩94/   間違えてはいけない時代

詩94/ 間違えてはいけない時代

間違えてはいけない時代の雨は
戻れない間違いを誘うほどに
雑踏から音を掻き消していく

間違えてはいけない時代の青空は
邪念のない無言の笑顔で
俺の体を抑えつけて刺し続ける

間違えてはいけない時代の太陽は
0か100しか価値観がないことを
子どもたちに刷り込もうとする

間違えてはいけない時代の月は
間違いと言われることを恐れて
自分の輪郭を毎晩変え続ける

そして
間違えてはいけない時代の

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いつの日かこの短歌たちを読み返す僕が笑ってくれますように

もういいよ善とか悪とか正義とか公園のベンチでビスケットを食べよう

味気ない今だとしても生きてれば星の綺麗な夜にも会えるさ

入力の速い彼女はいつだってタンタカタンと短歌をつくる

気分屋で言葉を解さぬ飼い猫とじゃれてるときだけ本当の僕

ことばってナイフになる日もあるけれどときには優しい毛布にもなる

ひとりでもへっちゃらさってひとりごとつぶやくくらいにひとりはつらい

君たちもいつかカエルにな

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出会い

出会い

人との出会いだけでなく
新しいものとの出会いを大切にしたい

慣れは退屈でしかない
新しい価値を生むためには
新しいものに触れる必要がある

単に好奇心を満たすためでなく

【terucchiteruteruさん お題リクエストありがとうございました】さまざまな出会いについて書かせて頂きます。

お題リクエスト、終了しました。🍀
お題リクエスト頂いた皆さん、読んで下さった皆さん、ありがとうござい

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【本を出します。】

【本を出します。】

こんにちは、まうです。
ついに、密かな夢が叶いました。

なななんと私、文学フリマ広島にて本を出すことになりました!!まだできてませんが!初めての自分の本!!!(Twitterで騒ぎまくってすみません、わくわくしてます)

実は昨年の文フリの時点でカナヅチ猫さんからお誘いいただいてまして、私はお供として参加する予定です。(昨年の文フリ広島の思い出話)
お店の名前は『溺れる猫と針の生えた鼠』。
ツッ

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