アイマイ

かつて考えたこと、日々思ったことをつらつらと、短編や詩、エッセイと云った非定型で発信し…

アイマイ

かつて考えたこと、日々思ったことをつらつらと、短編や詩、エッセイと云った非定型で発信します。

記事一覧

叫び

喉の奥で 必死に堪えて考えた台詞だって 取りつく島もないのなら どうやって消化したらいい? 欲しい言葉だけを切り取って コピー&ペースト(今日はトースト) いつだっ…

アイマイ
10時間前
1

宿題に対する走り書き

夕方、川沿いに沿って散歩をしていたら、近所のおじさんが対岸に居る子どもたちに向かって、「宿題終わったかー!」と聞いていた。それに対してある一人の子が、「終わって…

アイマイ
2日前
3

恋しさ

冷たい風が カーテンの膨らみを経て するりと入ってきた 自分の肌の輪郭が はっきりと際立つ 秋はもうここまで やって来たのね 思い出すのは、あなたのその 大きな手 抱…

アイマイ
7日前
5

猫吸い

メロンとお日様の匂いを 足して2で割ったような、 平和で満たされる 愛猫の香り 小さな額の上や首周り、 ふわふわの綿毛が 生え揃う背中へ 迷うことなく 顔を埋めに行く …

アイマイ
7日前
2

命題

問題集を解き終わった 解放感と充実感、 それにちょっぴり焦燥感 どんなに単語を覚えても どんなに正解の用意された 問を解きまくっても 解けない謎は残っている それは…

アイマイ
8日前
4

夢の距離

夜毎、ベランダから月を眺める 日中には吹かなかった、 湿ってひんやりした風が 肌をかすめていく 乱視じゃなかったら もっとくっきり視えるのだろう 一抹の悔しさを味わ…

アイマイ
12日前
6

Gazing at shooting stars

大好きなんだ 愛してもいいかな? (しこたま深く、長く 息を潜めてさ 誰にも知られなくたっていいんだ) そんなこともう二人の間では おくびにも出さないけれど ずっと…

アイマイ
13日前
2

年少さんの頃
右の部屋に行っても
左の部屋に行っても
月が追いかけてくるので、

当時の私が出した結論は、
「世界中の人の数だけ月がある!」
というものだった

何度両親から
「月は一つだよ」と言われても
頑なに信じなかった

自分が信じたものが必ずそうだって
疑わないでいられた

アイマイ
2週間前
2

砂時計的日常

隣家の屋根を照らす、滑らかな月灯り 今日は中秋の名月である 空はこんなにも丸くて高いのだと ベランダで一人、改めて知る 「どう?綺麗?私も見たい」 やって来た母と…

アイマイ
2週間前
3

雨上がりの夜
お腹の底から呼吸をすると

濃紺の闇が瞼の内側で押し寄せて
一時の静寂がその場に漂う

田舎に住んでいると
自然が近い

水に濡れた
深い森と土のような
奥行きのある香りが鼻腔をくすぐる

この瞬間がたまらなく大好きで
雨上がりの夜は
愛猫よろしく窓辺で佇む

アイマイ
2週間前
1

時間に対するメモ書き

時間、という概念に私がネガティブなイメージを抱きやすいのは、おそらく時間に生産性というものが掛け合わされてしまったからで、 そこに実力主義や能力評価主義がついて…

アイマイ
3週間前
5

翔んだり跳ねたり、踊ったり

ふと見上げれば
そこに輝くは
重陽の三日月

あなたを照らす
私を照らす
幾重にも小さな祈りを込めて

タンザナイト色した夜

アイマイ
3週間前
2

「これも、自分が自分でいいよって思うまでやってオッケー」

今日、仕事を教えてもらっている中で、職場の先輩に幾度となく伝えられたこの言葉

単純な言葉ではあるのだけれど、自分が納得するまでやってもいい、GOサインを出すのは自分でいい

と言われているようで、胸に残った

アイマイ
3週間前
1

ボディポジティブ(?)

好きが高じて全米ヨガアライアンスRYT200を修了しているのだが、私がヨガをする理由は、「心身ともに健康でいたいから」「心地よいから」である。ヨガに出会ったきっかけも…

アイマイ
3週間前
2

ずっと独りだと思っていたし、出来ないことも出来るようにならなければいけないと
そう思ってきた

けれど今日、相談支援員さんに初めて出会えて

「障害特性は活かしつつ、苦手なことは周りに伝えていけたらいいよ」
と言われた

ようやく「もう自分が全て変わろうとしなくてもいい」と思えた

アイマイ
3週間前
1

あるがままを受け入れようとするならば、豊かな時の流れがそこにある。

アイマイ
1か月前
1
叫び

叫び

喉の奥で
必死に堪えて考えた台詞だって
取りつく島もないのなら

どうやって消化したらいい?

欲しい言葉だけを切り取って
コピー&ペースト(今日はトースト)
いつだってアイツは
そういうスタート

空腹な自尊心を
満たそうだなんて
たかが知れた遊びです

それ、美味しい?
…虚しいとは、思わない?

宿題に対する走り書き

宿題に対する走り書き

夕方、川沿いに沿って散歩をしていたら、近所のおじさんが対岸に居る子どもたちに向かって、「宿題終わったかー!」と聞いていた。それに対してある一人の子が、「終わってませーん!」と悪びれもせずに答えた。もうひとりの子は「終わってまーす」と少し小さめのボリュームで返答した。「早くやっとけよー!」おじさんの声が前方から威勢よく飛んでくる。子どもの「はーい!」という返事が、川面に響いた。
そのやり取りを遠くか

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恋しさ

恋しさ

冷たい風が
カーテンの膨らみを経て
するりと入ってきた

自分の肌の輪郭が
はっきりと際立つ
秋はもうここまで
やって来たのね

思い出すのは、あなたのその
大きな手
抱き寄せられたとき
背中に伝う安堵と驚き

高鳴る鼓動は隠したい

あなたと私の境界線
飛び越えたい心理戦
日本列島秋雨前線
停滞中の関係性

毛布なんか蹴飛ばして
そのぬくもりで満たして欲しい、
どうか朝まで

1ミリたりとも

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猫吸い

猫吸い

メロンとお日様の匂いを
足して2で割ったような、
平和で満たされる
愛猫の香り

小さな額の上や首周り、
ふわふわの綿毛が
生え揃う背中へ

迷うことなく
顔を埋めに行く

このときばかりは
思うのだ
ダイソン並の吸引力が
私にもあったらなぁ、と

命題

命題

問題集を解き終わった
解放感と充実感、
それにちょっぴり焦燥感

どんなに単語を覚えても
どんなに正解の用意された
問を解きまくっても

解けない謎は残っている

それは
君が魅惑的な理由と、
私がこの世に生まれてきた理由

夢の距離

夢の距離

夜毎、ベランダから月を眺める
日中には吹かなかった、
湿ってひんやりした風が
肌をかすめていく

乱視じゃなかったら
もっとくっきり視えるのだろう
一抹の悔しさを味わう

都会の空は狭くて高い
田舎の空は広くて低い
いつもそう感じる

どちらがいい、という訳ではなく
伸ばしたら手が届きそうで
それはまるで人が「夢を見る距離」
のようであった

Gazing at shooting stars

Gazing at shooting stars

大好きなんだ
愛してもいいかな?
(しこたま深く、長く
息を潜めてさ
誰にも知られなくたっていいんだ)

そんなこともう二人の間では
おくびにも出さないけれど

ずっと想っているんだよ

あなたが届かない距離と場所で
必死に熱視線送っているんだから

あとはキャッチするだけなんだよ
本当にそれをしさえすれば
いいだけなんだよ、君は

ねぇ、気付いてよ
ねぇってば

私が宇宙から燃えてなくなる前に

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年少さんの頃
右の部屋に行っても
左の部屋に行っても
月が追いかけてくるので、

当時の私が出した結論は、
「世界中の人の数だけ月がある!」
というものだった

何度両親から
「月は一つだよ」と言われても
頑なに信じなかった

自分が信じたものが必ずそうだって
疑わないでいられた

砂時計的日常

砂時計的日常

隣家の屋根を照らす、滑らかな月灯り
今日は中秋の名月である

空はこんなにも丸くて高いのだと
ベランダで一人、改めて知る

「どう?綺麗?私も見たい」
やって来た母と交代する

ふと、遠い記憶を呼び覚ました
弟と布団を並べて眠った
いつかの満月

真夜中に目を開くと
葡萄の蔦柄したカーテンの裾から
月がひっそり忍び足をして、
彼の輪郭を朧気に映した

私と似ているようで
似ていない
けれど、似ても

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雨上がりの夜
お腹の底から呼吸をすると

濃紺の闇が瞼の内側で押し寄せて
一時の静寂がその場に漂う

田舎に住んでいると
自然が近い

水に濡れた
深い森と土のような
奥行きのある香りが鼻腔をくすぐる

この瞬間がたまらなく大好きで
雨上がりの夜は
愛猫よろしく窓辺で佇む

時間に対するメモ書き

時間に対するメモ書き

時間、という概念に私がネガティブなイメージを抱きやすいのは、おそらく時間に生産性というものが掛け合わされてしまったからで、
そこに実力主義や能力評価主義がついて回るからだと思う。
つまりは資本主義の産物である。

けれど、一方では、

時間の持つ奥行きや幅は、
それを知覚しようとする者による
視座の数だけ、多様だと思う。

例えば、
バッタにはバッタから見た
独自の世界観があることとか
→環世界(

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翔んだり跳ねたり、踊ったり

ふと見上げれば
そこに輝くは
重陽の三日月

あなたを照らす
私を照らす
幾重にも小さな祈りを込めて

タンザナイト色した夜

「これも、自分が自分でいいよって思うまでやってオッケー」

今日、仕事を教えてもらっている中で、職場の先輩に幾度となく伝えられたこの言葉

単純な言葉ではあるのだけれど、自分が納得するまでやってもいい、GOサインを出すのは自分でいい

と言われているようで、胸に残った

ボディポジティブ(?)

ボディポジティブ(?)

好きが高じて全米ヨガアライアンスRYT200を修了しているのだが、私がヨガをする理由は、「心身ともに健康でいたいから」「心地よいから」である。ヨガに出会ったきっかけも、抑うつが続いている中で瞑想の効果を実感したからで、主治医の勧めもあって資格取得が実現した。今では、その日の自分の体調や身体の具合に合わせてどんなヨガをしたいのか、選択している。

実はここ2週間で4キロ増量していたことが、昨日判明し

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ずっと独りだと思っていたし、出来ないことも出来るようにならなければいけないと
そう思ってきた

けれど今日、相談支援員さんに初めて出会えて

「障害特性は活かしつつ、苦手なことは周りに伝えていけたらいいよ」
と言われた

ようやく「もう自分が全て変わろうとしなくてもいい」と思えた

あるがままを受け入れようとするならば、豊かな時の流れがそこにある。