サイゼのドリンクバーだけで数時間を確保して それが許される楽園に 私は住んでいるということ 私がいるのは、 安くてチープでそして素晴らしい 楽園だということ
とぷとぷ泥濘の底にあしのひらを着き そこから天上を見上げる ウミウシと友達だから 魔法のようなことができる 片栗粉を溶かした、あの水のような そんな泥の感触で 脱皮をする
上質な記憶の上澄みだけを私たちは滑りゆく その湖面はてらてらと滑らかで光ゆき、ほのかな薄いザラメの匂いを放っている。 そりゃあ、白鷺も集まってくるわけだよ
孤海で弧を描いて そうして泳ぐ 泳いでいく