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地域視考

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地域視考をまとめたマガジンです。
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記事一覧

プロジェクト譜を活用した地域活性化プロジェクトの上手いマネジメント方法について考える|地域視考

プロジェクト譜を活用した地域活性化プロジェクトの上手いマネジメント方法について考える|地域視考

昨今、地方では数多くの地域活性化を目的としたプロジェクトが行われている。しかしながら、その成果は芳しいと言えない。前回テーマにした小規模集落ならば、それも致し方ない面がある。

そもそもリソースがあまりにも足りておらず、リソース確保それ自体が一大プロジェクトになり、地域活性化プロジェクトに至れるかどうかの問題があるためだ。ゼロをイチにするのは難しくないが、ゼロをいきなりジュウにするのは不可能に近い

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「消滅可能性自治体」と「集落のミライズ」を題材に気仙沼市の未来を考える|地域視考

「消滅可能性自治体」と「集落のミライズ」を題材に気仙沼市の未来を考える|地域視考

春とも夏とも分からない混沌とした気候に見舞われた4月の日本に、「消滅可能性自治体」の言葉が飛び交ったのは記憶に新しい。2020年から2050年までの30年間において、若年女性人口が50%以上減少すると見られる自治体を指して、人口戦略会議(議長:三村明夫日本商工会議所名誉会頭、副議長:増田寛也日本郵政株式会社社長)が「消滅可能性自治体」と謳ったためである。

常日頃より妙ちきりんな提言を行い、その仕

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「オープンデータ超入門」を読んで気仙沼市での使い方を考える|地域視考

「オープンデータ超入門」を読んで気仙沼市での使い方を考える|地域視考

「地域視考」としては、更新が半月振りになる。コンスタントに出した方が良いとは思っているが、中々どうして難しく、どうしたものかと頭を悩ませている。

「地域視考」は、散策記とインプットを掛け合わせた記事にしている。結果的に、他の記事よりも制作に時間を要するため、多忙な日々を送る身との相性が良くない。元々、本noteの更新をより円滑にすべく考案した企画であるが、どうにも本末転倒の様相を呈している。

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驚きの地方創生「京都・あやべスタイル」を読み気仙沼市の成長を創り出す人材を生む必要性を考える|地域視考

驚きの地方創生「京都・あやべスタイル」を読み気仙沼市の成長を創り出す人材を生む必要性を考える|地域視考

早いもので「地域視考」も7回目である。前回は私設図書館を通じて地域交流を増やし、地域の活性化を行ったケースを紹介した。その上で、気仙沼市内で行われているアジアカフェ&nihongo cafeを例に、気仙沼市ならではの私設公共について考えている。

今回は、”驚きの地方創生「京都・あやべスタイル」”を読んだ感想を交えて、気仙沼市における人材の高度化について書いていきたいと考えている。

上記は広告リ

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「私設公共」から始める地方創生の自分ごと化とヒト・企業・地域の成長|地域視考

「私設公共」から始める地方創生の自分ごと化とヒト・企業・地域の成長|地域視考

記事を書くごとに文章が長くなる。目下の課題である。直近書いた中で最も文章量が多くなった記事といえば、前回の「地域視考」の記事である。

書籍の感想と気仙沼市に落とし込んだ場合の考えの両方を1記事にまとめたものだが、結果的に9,000字を超えてしまった。もっとも無料部分に限れば文章量はそうでもないが、そうは言ったとてといった心情である。

無論、短い記事が良いわけでない。またどれだけ文章量が多かろう

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岡山県・西粟倉村「ローカルベンチャー」の事例から気仙沼市の発展に必要な要素を考える|地域視考

岡山県・西粟倉村「ローカルベンチャー」の事例から気仙沼市の発展に必要な要素を考える|地域視考

地域を視て考える「地域視考」として、前回は地域のお役に立つ会社がどうして成長するのかを考えた。

地域を再生、あるいは活性化させるには、そこで事業を営む企業が成長する必要がある。少子高齢化や人口減少が課題とされる地方(の自治体)だが、実のところ少子高齢化が進もうと、人口が減少しようと、地方(の自治体)が再生、活性化するのは可能だ。

そもそも自治体にとって、少子高齢化や人口減少が生み出す最たる問題

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地域企業とCSR・アライアンスがもたらす価値を模索する|地域視考

地域企業とCSR・アライアンスがもたらす価値を模索する|地域視考

地域にまつわる書籍を読んだ。最近は「読書記録」というテーマでも記事を出しているが、小説・文学ではない書籍については「地域視考」のテーマとして記事を出したいと思う。

「地域視考」として、前回は気仙沼地域をテーマに記事を出している。前回の記事においても少しだけ触れているが、「地域視考」は地域活性化にまつわる話を実際に視たものとリンクさせた内容について書く記事である。

今回、地域活性化にまつわる話の

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気仙沼地域の商店街・商業エリアには再生の可能性があると考える理由|地域視考

気仙沼地域の商店街・商業エリアには再生の可能性があると考える理由|地域視考

先日「地域視考を始めます」と書いたわけだが、その後に公開した記事は従来通りの店舗紹介記事で、肩透かしを食らった人がいたかもしれない。始めると言ったが、次に公開する記事が地域視考とは言っていない。そういう話だったわけである。

とはいえ、上記の記事が思った以上に反応を頂いたものだから、筆者としても若干の心苦しさがあったのは確かである。実のところ、「地域視考」の最初の記事は、上記の記事と合わせて公開す

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「地域視考」を始めます

「地域視考」を始めます

「地域視考」とは何かを語る前に、いつも通り少しばかり前置きを書きたいと思う。

ありがたいもので、本noteを閲覧いただいている方々が増加傾向にある。本noteは、記事一覧を見ていただけると分かるように、気仙沼市の紹介が中心となっている。開始からおよそ3年程度を経て、気仙沼市に関心を寄せる方々が増えていると考えると、望外の喜びである。

さて、本noteは公開している記事の多くが気仙沼市についてで

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「すずめの戸締まり」で始まった2023年を振り返る

「すずめの戸締まり」で始まった2023年を振り返る

「すずめの戸締まり」から始まった2023年も気付けば過ぎ去り、2024年を迎えた。2023年は「すずめの戸締まり」を時々思い起こしては、何となしに考えを巡らせて過ごした一年だったと思う。そんな中、迎えた2024年1月1日。石川県を中心として大地震、津波が発生したことに上手く言語化できない思いを抱えている。

さて、先に伝えたように、2023年は「すずめの戸締まり」に始まり、「すずめの戸締まり」で見

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ある側面から見た個人的な東日本大震災からの10年

ある側面から見た個人的な東日本大震災からの10年

2011年3月11日に東日本大震災が発生してから、今日で10年である。

数字の上では節目に感じられる。

その影響だろうか。被災地にのことなどには然程関心を払わなくなって久しいテレビ局や新聞社等が、例年以上にこぞって被災地を取り上げている。

稼ぎ時とばかりに記事を出している様子を見るにつけ、報道とは何であるかを感じさせられる。

いっそ我々は被災地にも復興にも興味はないが金の為ならば興味のある

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