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art & fashion

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アートとファッションにまつわるエッセイ集です。「○○とアート」「○○とファッション」などのシリーズはこちらに。
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#大学生

「視点が面白いで賞」と「ステキな写真で賞」をダブル受賞しました!

「視点が面白いで賞」と「ステキな写真で賞」をダブル受賞しました!

博物館学芸員課程のレポートを2回も不合格になったという不名誉な経歴のあるわたしが、なんとここにきてとんでもない快挙です!

ちいさな美術館の学芸員さんの展覧会レビューのコンテストで、「視点が面白いで賞」と「ステキな写真で賞」をW受賞しました。

すごくうれしいです。

しかも、美術館、展覧会好きさんの集まるメンバーシップのみなさんの投票で選んでいただいたというのだからなおさらうれしいです。

この

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ハタチの君と、創業100年・神戸の老舗洋服店へスーツを仕立てに。

ハタチの君と、創業100年・神戸の老舗洋服店へスーツを仕立てに。

けっして安いものではない。でもよい買い物だったと思う。

ハタチの息子の、成人式のスーツを神戸の老舗洋服店(テーラー)に仕立てに行った。

スーツを仕立てるということ成人式のためとはいえ、どうせお金を出して買うのなら、ずっと着られるものがいいなと思った。オーダーでつくってサイズが変わったらもったいない、と思われるかもしれないが、ちゃんとした紳士服は「お直しすること」を前提に作られているので、直しな

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「デュッセルドルフ・スクール」の社会との「対話」について

「デュッセルドルフ・スクール」の社会との「対話」について

大学で書いたレポートを公開します。

大学に入って、「論述」にはものすごく苦労しました。それはいまも変わりませんが、なんとか、それらしくなるように、でも自分の意見や視点も入れて、ということを極力意識して書いたものです。公開したレポートは芸術史のレポートで、ドイツの「デュッセルドルフ・スクール」について書いています。

あらっ、なんかこう書くとちょっと芸大生っぽいですね、うふふ。たまには通信制の芸術

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衣装をめぐる旅|ナーナイの花嫁衣装がかわいすぎてもう|北海道立北方民族博物館

衣装をめぐる旅|ナーナイの花嫁衣装がかわいすぎてもう|北海道立北方民族博物館

旅が好きで、服をこよなく愛していて、ウェディングドレスをつくる仕事をしていて、おまけに通信制大学で「博物館学芸員資格過程」を履修していて、できることならば生きているうちにできるだけたくさんの服飾系博物館に行きたいと願っているわたしが、ことしいち興奮した衣装をお伝えしたいと思います。

北海道立北方民族博物館で出会った、ナーナイの花嫁衣装です。

ナーナイの花嫁衣装こちらの衣装です。なんてかわいらし

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4年分の日記を見かえしてみたら文字どおり「自分」が大きくなっていた。

4年分の日記を見かえしてみたら文字どおり「自分」が大きくなっていた。

4年前からつけている日記を読み返してみたら、字が大きくなっていた。

ところで、だれかの日記を読むのは楽しいものだ。文芸誌で作家の日記特集が人気だというのもうなずける。noteでみんなの日記を読みにいくのも好きだし、自分の日記を見かえすのもまあまあおもしろい。

わたしはこんなアホなことを考えてたのかとクスッとなったり、あきれるほど壮大な夢を語っていたり、すっかり忘れていることもあったりしてけっこ

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絵画とファッション 「スコットランド国立美術館展」で描かれた衣装について。

絵画とファッション 「スコットランド国立美術館展」で描かれた衣装について。

土曜日の夜にスコットランドへ行ってきました!

といっても実際に行って来たわけではなく、「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展を観に行ったのです。(2022年9月25日まで神戸市立博物館にて開催中)

そこで今回は、展示された絵画たちを「衣装」という切り口で鑑賞してみました!

北国を彩る巨匠たちサタデーナイト・フォトアワーですって!?会場となった神戸市立博物館では、「

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ドレスは学問に貢献できるか?

ドレスは学問に貢献できるか?

わたしの活動が、なんと論文に掲載されました。

ドレスの仕事をしながら通信制大学に通うわたしですが、「論述」は大の苦手。このnote上でも、たびたびそのできなさっぷりを披露してきました。そんなわたしが、なんと論文デビューです。といっても、自分で書いたのではありません。

なんと、わたしのドレス活動が、学生さんの卒業論文に掲載されたのです。論文タイトルは「ウェディングドレスから見るファッションの消費

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「インドを旅してしあわせに服をつくった話」を小説に書いています

「インドを旅してしあわせに服をつくった話」を小説に書いています

ただいま電子書籍本に掲載する短編小説に挑戦中です。題材は「インドを旅してしあわせに服をつくった話」です。そもそもわたしは文芸を学ぶ(大人の)大学生という身分であり、ただでさえ小説を書くことに苦労しているというのに、どうしてこんなことになったのでしょうか。

それは、こういうことがあったからです。小説を書けないと悩む → 娘に励まされる → とにかくなんでもいいから書こうと頑張ってみる → 電子書

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ここからヴィンテージをつくるということ。

ここからヴィンテージをつくるということ。

とうとう、2000年代生まれ、Z世代の花嫁さまがウェディングドレスのオーダーにいらっしゃった。

インスタグラムでわたしのエシカルウェディングドレスの活動と、オーダードレスの作品を見てくださって、はるばる遠方からお母さまと一緒に。

ついこの間まで10代だった花嫁さま。彼女たちはまったく新しい価値観でものごとを決める。エシカルやヴィーガン、SDGsは当たり前の世代だ。まぶしい。新しい時代がやってき

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「今いる日常から創造がなされる」 宮沢賢治のはたらき方

「今いる日常から創造がなされる」 宮沢賢治のはたらき方

とてもじゃないけど、時間がなくて「創作」にまで気持ちがまわらない。

というのも今、本業・副業・学業・主婦業という四つの「業」を同時進行しているからだ。とはいえすべて自分から選んだ道である。けれども気がつくといつも時間に追われている。時間さえあれば、もっと創作活動をすることができるのに。そう思っていた。

どうすれば時間を作ることができるのか副業や学業を始めたのはコロナがきっかけだった。本業のウェ

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