Katsuya Shiratori

University of Illinois Urbana-Champaign Phy…

Katsuya Shiratori

University of Illinois Urbana-Champaign Physics大学院生.専攻はナノプラズモニクス. 「これ,研究に活かせそう!」という視点でビジネス書等の書評を投稿します!

マガジン

  • 海外大学院留学について語るときに白鳥の語ること

    白鳥が執筆した海外大学院留学についての記事をまとめました.

  • 白鳥たれながしアウトプット

    ビジネス書を中心に一冊全て読まなくても,要点をかいつまんでお届けします. 「研究」に活かせるように,自分の日常生活レベルまでに落とし込んでいます.

記事一覧

ヒューストンでの大学院留学の極意

はじめにRice Universityの大学院生として,4年間半ヒューストンで生活した. ヒューストンこそが,白鳥が海外で最も長く滞在した都市で,深い思い入れがある.そんな我…

Katsuya Shiratori
2週間前
3

一石七鳥北米アニコンボランティア

はじめにアメリカで生活して感じること,それは白鳥が慣れ親しんできたアニメ,マンガ,ゲームは日本でだけのものじゃないということ.むしろ海外の方が根強いファンが多…

Katsuya Shiratori
1か月前
6

海外大学院在籍中の転学について

はじめに白鳥は2019年夏から米国大学院留学(Rice University Applied Physics)を開始し,2020年1月にラボに所属してから数ヶ月でコロナによるロックダウンに見舞われた…

Katsuya Shiratori
2か月前
13

Apple Vision Pro返品前に自問したこと7

はじめにAppleがSpatial Computing第一世代として2024年2月2日に世に送り出した「Vision Pro」をMacBookの屋根でお馴染みApple Store Chicagoでの無料デモをきっかけに3月…

Katsuya Shiratori
3か月前
8

ブルーロックから学ぶ海外院留学スピリット

青い監獄(ブルーロック)とは?絵心甚八は,「サッカーは相手より多くの点を取るスポーツだ.」「革命的なストライカーたちは皆,稀代のエゴイスト.」「世界一のエゴイ…

Katsuya Shiratori
6か月前
9

「世界で一番,留学の熱い場所」XPLANEを白鳥なりに応援したい

XPLANEとは?留学生は「孤独」である. そんな「孤独」を物理的な距離を越えて解消しつつ,日本を飛び出し世界中で留学をしている面白い人たちとお近づきになれるプラッ…

Katsuya Shiratori
7か月前
10

プロフェッショナリズムの精神と研究の技法

ビジネス上の「問題解決」を担うプロフェッショナルがコンサルタントで,サイエンス上の「問題解決」を担うプロフェッショナルがサイエンティストだと考える. クライアン…

3

天地自然とつながる呼吸

言われてみれば,生まれてから毎日欠かさず続けている唯一の行動が呼吸である. 「緊張したときは深呼吸」というのが母の知恵であるが,それ以上の具体的な解決策を本書…

5

「真実」へのとどめの一撃:統計学

研究背景や測定方法は違えど,実験結果や結論を考察する(仮説検証・再現性確認)ためには統計学が必須であることは,どの分野であれ,共通である. 統計学を学ぶことは,…

1

「まぁ,とりあえず頑張るか」の前に!

空き瓶に小さな石から入れると,大きな石を入れるスペースがなくなってしまう.しかし,大きな石から入れれば,小さな石まで入れることができる. この有名な話は大きな石…

1

回復の呼吸をマスターせよ

誰しも学校で休み方なんて学ばない.休日になれば,みんな自然と休みになるし,仕事から離れることこそを休むことと考える. しかし,ストレスの多い忙しい日常から少し休…

1

イシュードリブンな方法を高速で回せ!

本書がすすめる問題解決技法の流れイシュードリブンな方法とは??知的生産性とは「投下した労力や時間(インプット)あたりの成果(アウトプット)」. 成果(アウトプ…

白鳥アメリカ本土留学

はじめに2018年(白鳥,4回生の春), 同期が院進学や就活でソワソワしてきた時期. 白鳥は「大学生活を終わらせたくない」というただのわがままで,様々な留学プログラ…

白鳥初アフリカ,ケニア留学

はじめに2017年(白鳥,3回生の春),何か新しいことに挑戦しようと考えていた白鳥. そこで,応募したのが「国際社会で活躍する人材育成特別プログラム(オナーズプログ…

おかわり白鳥インド留学

はじめに2017年(白鳥,大学3回生)春休みをインドとハワイ留学に費やし,「時間が許す限りどんどん留学していきたい」と考えていた. そんな白鳥は,インド留学プログラ…

1-month ハワイ留学

はじめに2016年(白鳥,2回生の春),絶対に海外留学したかった白鳥. 同時期に応募したインド留学プログラムは当落があったため,別で「多少お金がかかっても確実に参加…

ヒューストンでの大学院留学の極意

ヒューストンでの大学院留学の極意


はじめにRice Universityの大学院生として,4年間半ヒューストンで生活した.

ヒューストンこそが,白鳥が海外で最も長く滞在した都市で,深い思い入れがある.そんな我が愛しのヒューストンを紹介していきたい.

ヒューストンは全米第4位の人口を有する経済都市で,毎年4月に20チーム以上が参加する日本人ソフトボール大会が行われるくらい日本人駐在員が多い.

一方で,白鳥のような日本人留学生

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一石七鳥北米アニコンボランティア

一石七鳥北米アニコンボランティア


はじめにアメリカで生活して感じること,それは白鳥が慣れ親しんできたアニメ,マンガ,ゲームは日本でだけのものじゃないということ.むしろ海外の方が根強いファンが多い.

2022年8月,ワシントンD.C.で開催されるOtakonにエスコート通訳としてはじめて参加した.2023年8月に2回目のOtakon,2024年5月にシカゴで開催されるAnime Central(以下Acen)に参加した.

日本

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海外大学院在籍中の転学について

海外大学院在籍中の転学について


はじめに白鳥は2019年夏から米国大学院留学(Rice University Applied Physics)を開始し,2020年1月にラボに所属してから数ヶ月でコロナによるロックダウンに見舞われた.

なんとか生き残り(5人いた同期のうち3人やめてしまった),修士号(2022年4月)を取得して約1.5年でラボが引越しすることになった.

コロナではじまりラボ引越しでおわる(のか?)白鳥博士課程

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Apple Vision Pro返品前に自問したこと7

Apple Vision Pro返品前に自問したこと7


はじめにAppleがSpatial Computing第一世代として2024年2月2日に世に送り出した「Vision Pro」をMacBookの屋根でお馴染みApple Store Chicagoでの無料デモをきっかけに3月9日に衝動買いしてしまった.

費やした額は$3928 (59万円)である(日本円にすることでさらなるダメージ).

ーー購入金額内訳ーー
Apple Vision Pro

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ブルーロックから学ぶ海外院留学スピリット

ブルーロックから学ぶ海外院留学スピリット


青い監獄(ブルーロック)とは?絵心甚八は,「サッカーは相手より多くの点を取るスポーツだ.」「革命的なストライカーたちは皆,稀代のエゴイスト.」「世界一のエゴイストでなければ,世界一のストライカーになれない.」「日本サッカーに足りないものはエゴ」だと喝破する.

青い監獄(以下,ブルーロック)とは,日本サッカーがW杯優勝するために革命的なストライカー(エゴイスト)を誕生させるための実験施設である.

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「世界で一番,留学の熱い場所」XPLANEを白鳥なりに応援したい

「世界で一番,留学の熱い場所」XPLANEを白鳥なりに応援したい


XPLANEとは?留学生は「孤独」である.

そんな「孤独」を物理的な距離を越えて解消しつつ,日本を飛び出し世界中で留学をしている面白い人たちとお近づきになれるプラットフォーム.

その名も,海外大学院留学支援コミュニティXPLANE. 
白鳥は,この「世界で一番,留学の熱い場所」を応援したい.

なぜ応援したいと思うのか?恩送りの社会実験

白鳥が応援したいと思う一番の理由は,支援された学生が

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プロフェッショナリズムの精神と研究の技法

プロフェッショナリズムの精神と研究の技法

ビジネス上の「問題解決」を担うプロフェッショナルがコンサルタントで,サイエンス上の「問題解決」を担うプロフェッショナルがサイエンティストだと考える.

クライアントとコンサルタントとの関係は,問題解決という点で,PI(Principle Investigator)とRA(Research Assistant)との関係に似ているところがあると思う.

とすれば,整理された方法論が豊富なコンサルタント

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天地自然とつながる呼吸

天地自然とつながる呼吸


言われてみれば,生まれてから毎日欠かさず続けている唯一の行動が呼吸である.

「緊張したときは深呼吸」というのが母の知恵であるが,それ以上の具体的な解決策を本書は提案する.それが「気の呼吸法」だ.

「気」というとマンガの世界のものに聞こえるが,私たちの気は天地自然の気の一部であり,気はぐるぐると循環している(気が通う)と著者は言う.

昔の日本人がそうした考えを持っていたからこそ,我々の身の回

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「真実」へのとどめの一撃:統計学

「真実」へのとどめの一撃:統計学

研究背景や測定方法は違えど,実験結果や結論を考察する(仮説検証・再現性確認)ためには統計学が必須であることは,どの分野であれ,共通である.

統計学を学ぶことは,そうした世の中の重要な研究結果を解釈する術を与えてくれるばかりか,真実により一歩近づくための最速で最善の手段となる.

データから何らかの違いを生み出す原因を導出でき,説得力を飛躍的に高める統計学は,サイエンスのみならず,ビジネスでも強力

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「まぁ,とりあえず頑張るか」の前に!

「まぁ,とりあえず頑張るか」の前に!

空き瓶に小さな石から入れると,大きな石を入れるスペースがなくなってしまう.しかし,大きな石から入れれば,小さな石まで入れることができる.

この有名な話は大きな石理論として知られ,「優先順位が高いものからやらないと後でできない」ということを言っている.

では,大きな石がたくさんあった場合,どうすればいいのか?

努力をせずにスマートに結果を出す「エフォートレス思考」が著者の答えだ.

努力は美徳

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回復の呼吸をマスターせよ

回復の呼吸をマスターせよ

誰しも学校で休み方なんて学ばない.休日になれば,みんな自然と休みになるし,仕事から離れることこそを休むことと考える.

しかし,ストレスの多い忙しい日常から少し休日を得ることで本当に「休む」ことができるのだろうか?

本書では,どのくらい休むかではなく,どう休むかが重要と解き,具体的な7つの脳の休息法を提示する.

脳の休息法1:マインドフルネス呼吸法過去の失敗や将来の締め切りなど,過去や未来の出

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イシュードリブンな方法を高速で回せ!

イシュードリブンな方法を高速で回せ!


本書がすすめる問題解決技法の流れイシュードリブンな方法とは??知的生産性とは「投下した労力や時間(インプット)あたりの成果(アウトプット)」.

成果(アウトプット)とは,プロフェッショナルとして意味のある仕事(バリューのある仕事)である.例えば研究者ならインパクトのある論文だ.

「やってみないとわからない」精神で,とにかく大量の仕事をこなして,解の質を上げようとしても,イシュー度が低いとバリ

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白鳥アメリカ本土留学

白鳥アメリカ本土留学


はじめに2018年(白鳥,4回生の春), 同期が院進学や就活でソワソワしてきた時期.

白鳥は「大学生活を終わらせたくない」というただのわがままで,様々な留学プログラムに必死で応募していた.

すでに卒業研究は始まっており,同期が進路を固めつつあるなか,白鳥はうまく進路が決められなかったら休学する覚悟であった.

締め切りギリギリで申し込んだプログラム「NAKATANI Research & I

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白鳥初アフリカ,ケニア留学

白鳥初アフリカ,ケニア留学


はじめに2017年(白鳥,3回生の春),何か新しいことに挑戦しようと考えていた白鳥.

そこで,応募したのが「国際社会で活躍する人材育成特別プログラム(オナーズプログラム)」であった.

このプログラムは国際社会でのキャリア形成を目指す学生に対して、故・岡本行夫立命館大学客員教授、宮家邦彦客員教授を中心とした人材養成プログラムである(オナーズプログラムについての記事は現在加筆修正中である).

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おかわり白鳥インド留学

おかわり白鳥インド留学


はじめに2017年(白鳥,大学3回生)春休みをインドとハワイ留学に費やし,「時間が許す限りどんどん留学していきたい」と考えていた.

そんな白鳥は,インド留学プログラムの頂点「RU-IITH産学国際協働PBLプログラム」に再び申し込み,2度目となるインド留学が実現した.

プログラムは第3期(2017年度)であり,費用はもちろん実質無料で,単位も取得できる.例にとって,白鳥がやることはプログラム

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1-month ハワイ留学

1-month ハワイ留学


はじめに2016年(白鳥,2回生の春),絶対に海外留学したかった白鳥.

同時期に応募したインド留学プログラムは当落があったため,別で「多少お金がかかっても確実に参加できる長期休暇中の留学プログラム」を探していた.

そこで見つけたプログラムが,1ヶ月間もハワイへ留学できる「Study Abroad Program at the University of Hawai'i」である.

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