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「世界で一番,留学の熱い場所」XPLANEを白鳥なりに応援したい


XPLANEとは?

留学生は「孤独」である.

そんな「孤独」を物理的な距離を越えて解消しつつ,日本を飛び出し世界中で留学をしている面白い人たちとお近づきになれるプラットフォーム.

その名も,海外大学院留学支援コミュニティXPLANE. 
白鳥は,この「世界で一番,留学の熱い場所」を応援したい.

なぜ応援したいと思うのか?

恩送りの社会実験

白鳥が応援したいと思う一番の理由は,支援された学生が翌年に支援者にまわり,それが繰り返されるような恩送り(Pay Forward)の環境を現在進行形で実現しているからである.

良い例は「Statement of Purpose執筆支援プログラム」だ.ここ数年で支援された学生が,支援者となったり,XPLANE運営スタッフとなったりする恩送りの様子を見聞きした.

このように,利他の心を持ち,自分より若く可能性のある後進たちの助けとなれるよう促すような社会実験的な仕組みには目を見張るものがあり,白鳥絶対応援である!

留学サバイバル情報サイト

二つ目の理由は,留学準備中,現在留学している人,さらに海外で就職を目指す人にとっても有益な情報を提供しているからである.

海外大学院に出願するためのノウハウだけでなく,海外大学院奨学金データベース渡航準備や現地で生活を立ち上げるためのガイド,さらに大学院留学をしていたら一度は頭によぎるであろうQ&A集まで至れり尽くせりである.

こういった情報に母国語で手間なくアクセスできることは大変ありがたいことで,数多くの先達の協力なしには,実現不可能なことであり,本当に頭が上がらない.

日本人海外大学院生にとって,もはやサバイバル情報サイトである.

そして,これらの情報は一つ目の応援理由(コミュニティを構成するメンバーの移り変わり)により,新しい情報にアップデートされていく.ここにもXPLANEの上手い恩送りの仕組みがあり,白鳥絶対応援である!

流動的で盤石な組織体制

最後の理由は,XPLANEが多種多様な人が行き来する流動的なオンラインコミュニティでありながら,盤石な組織体制を持っているからである.

コミュニティのメンバーの特徴として,様々なバックグラウンドの人が,様々な専攻で,様々な国での留学準備・留学をしている点がある.

これは,多種多様なロールモデルが存在することを意味しており,サンプル数が1(n=1)のロールモデルや問題の解決策が見つかる可能性を高め,XPLANEの存在意義をより高める.

このように,XPLANEは「大学院留学」という一つの山の裾野を大きく広げ,そのハブとなることで,より長い時間軸で,より多くの人の行き来が期待できる.

コミュニティの体制の特徴として,2021年8月に非営利徹底型一般社団法人となり,留学経験のある役員の方々をコアに,有志の運営スタッフ(ファシリテーター)が協力して,半年ごとに様々なプロジェクトを進行させることで,XPLANEをさらに充実させようという試みがなされている点がある.組織としての向上心が止まるところを知らない.

興味深いのは,海外大学院を卒業しても,XPLANEに何かしらの形で関わっている人が少なくないことだ.今後ますます多様なキャリアパスを歩む卒業生たちはXPLANE内で重要な役割を担うようになるだろう.

このように,場所や世代を問わず,「大学院留学」を共通項として繋がるコミュニティを実現するための組織体制の準備ができており,目が離せない.白鳥絶対応援だ.

白鳥なりの応援方法

前半で,この世に2つとないXPLANEというコミュニティを褒めちぎってきた.
後半では,白鳥なりのXPLANEを応援する方法を改めて言語化することで,近い将来に協力してくれる仲間を探すと共に,今後の活動のモチベーションとしたい.

XPLANE ゲームチャンネル

オンラインコミュニティを運営する上で重要なポイントは,「ちょっとしたつながり」を持ってもらう場をたくさん作ることである.

それにより,留学志望者は留学をより身近に感じることができるし,現役留学生は似たような境遇の人と知り合うことができ,卒業生は自分の経験や知識を直接共有することができるだろう.

この「ちょっとしたつながり」こそが,個々人のキャリアの中で重要な役割を果たすだけでなく,XPLANEコミュニティへの帰属意識をさらに高める結果となる.

しかし,感情が伝わりづらいオンラインで,自分と違う属性の人たちと初対面で交流するのは簡単ではない.

そこで,参加者全員が対等な関係(心理的安全性が高い状態)で,取り組みやすい共通のテーマやゴールを持つような会話のきっかけとなるものが必要である.

そう,オンラインゲームこそがその答えである.

ゲームの種類や参加者の顔ぶれで楽しみ方が変わり,オンライン特有の気まずい空気を避けることができ,参加者同士に「一緒にゲームをして遊んだ」という既成事実を作ることで,コミュニティの一員であるという意識を(錯覚でもいいので)持っていただくことができる.

2020年12月から始めたXPLANEゲームチャンネル運営は,コロナ禍での巣篭もり事情が追い風となり,多くの方々(主に,北米海外大学院生)に参加していただき,2022年から有志でゲームスタッフを募り,「エンジョイからガチ勢まで,ゲームで国を超えて緩く繋がるチャンネル」をモットーに活動してきた.

しかしながら,コロナ以降,徐々に参加者が減っており,ほとんどゲームスタッフ同士で楽しむことが多くなりつつある.

それでも一向に構わないわけだが,現在のコアメンバーがいなくなった近い将来に,誰にどうゲームチャンネルを運営していってもらうかのビジョンが不透明である.

参加者が減少傾向にある原因として,心理的安全性を確保できる最適な人数を決めかねており,告知を必要最低限でしか打っていないことが挙げられる.

要するに,初対面の人が多いと,心理的安全性を高めるために幹事がかえって疲れるため,必要以上に告知を打たないということである.

これは何度もゲーム会を企画したことがある白鳥の経験に基づくものであるが,
参加者が多すぎる場合,会話が一部の人でしか続かず,心理的安全性が低くなり,幹事を含めたスタッフメンバー同士との温度差で,少なくない参加者に「壁」を感じさせてしまう恐れがある.

それならば,必要最小限の告知で興味を持ってもらった少数の参加者と事前に予定をすり合わせておいた馴染みのスタッフらとゲームを楽しみたいと思うのは自然である.

ただ,皮肉なことに参加者が少なすぎて,外からは「盛り上がっていない」ように見え,幹事としては「せっかく開いたのに」という少し寂しい気持ちになってしまう.

2024年3月31日追記)

解決策として,ゲーム会日時を毎月第3土曜日,奇数月(欧米枠)EST(土) 2-3pm, GMT(土) 7-8pm,偶数月(日米枠)EST(土) 9-10pm, JST(日) 11am-12pmで固定することで,ゲーム会参加のスケジュールを立てやすくした.また,幹事1名+補佐1名でまわすことで,最悪のシナリオでも「2人で遊ぶことができる」ようにした.さらに,XPLANE Slackの他チャンネルへの幹事によるスケジュール投稿(テンプレート化済み)することで,告知を半自動化した.

XPLANE YouTubeチャンネル

オンラインコミュニティを運営する上で重要なもう一つのポイントは,「ちょっと変わった刺激」を受ける機会をたくさん作ることである.

実は,すでに耳から刺激を受けるXPLANE Podcastが類まれなる運営スタッフのコミットメントにより実現している.さらに年々投稿数が増えている留学記事が様々な執筆者の文章と共に多くの画像を含んでおり,能動的に目から刺激を受ける機会を提供している.

足りないのはそう.受動的で視覚的な刺激であるYouTube動画である.

それにより,留学志望者は自分が留学して生活する姿をふと想像できるし,現役留学生は他の留学生と自分の生活との差異を楽しむことができ,卒業生は過酷だった日々を懐かしむことができるだろう.

しかし,現状XPLANE YouTubeチャンネルは存在するものの,過去のイベントのアーカイブやXPLANE Podcastのまとめ動画などにとどまり,YouTubeオリジナルなコンテンツの定期的な配信が欠けている.

そこで,世界中に留学している日本人で構成されるというXPLANEの特徴を活かし,大学院生活に関連する様々なお題をもとに,広く画像とその一行説明を募り,国や地域ごと,大学や分野ごとに比較することで,「誰かの日常」を「非日常」として楽しむことができる「みんなの留学あつめてみた」が進行中である.

さらに,それらの情報をGoogle My Mapsと同期することで,こんなところに日本人留学生!「留学アナザースカイ集」も同時進行中である.

こうした刺激は共感を呼び,コンテンツの制作プロセスに貢献することで,XPLANEコミュニティへの帰属意識をより高める結果となる.

2024年3月31日追記)

多くの面白いアイデアがあったにも関わらず,動画製作で,物事がうまく進まなくなってしまい,残念ながら白鳥が思い描いていた成果を上げることはできなかった.しかし,2024年度前期からは,YouTubeを含む広報活動チームとなり,XやInstagramも視野に入れることで,XPLANEコミュニティの強みをより強く発信していくことが期待される.白鳥的には,まだXPLANE YouTube Channel登録者500人(現在314名)を達成するべく,オリジナルコンテンツの制作を進めていきたいところだ(手を動かせ).

XPLANE ファンドレイジングチーム

2024年3月31日追記)

2024年1月にXPLANE代表本人が指揮するスペシャルミッションチームが設立された.その名も「XPLANEの資金源探し(後にファンドレイジング)チーム」だ.

非営利徹底型一般社団法人XPLANEは,2021年8月から米国大使館から資金助成を受け,プラットフォーム運営費やSoPメンターへの謝礼金をまかなってきた.しかし,米国政府の予算変更により,2024年8月をもって資金助成がひとまず打ち切られることになった.

本チームはあらゆる手段と資源を用いて,XPLANEの活動を持続するために必要な資金を確保することが目的である.

白鳥としては,このようなXPLANEの記事を執筆した手前,XPLANEの今後の活動を左右するであろう資金源の問題は無視できなかった.また,XPLANEのような非営利徹底型一般社団法人がお金の問題をどのように解決しうるかに興味があった.さらに,持続可能な資金源を提案することで,より磐石なXPLANEの運営体制に貢献できるかもしれないと考えた.

チームでのブレインストーミングやサーベイを通して,奨学金財団や企業からの支援,助成金の獲得,寄付,そして広告収入が有力な手段として挙げられた.

XPLANEのこれまでの活動と規模を考えれば,どの手段も全く不可能ではない.
しかし,得点するには誰かがゴールまでボールを運ばねばならない.

ファンドレイジングチームはそのスターティングメンバーである.ベンチで応援してくれる約3000人強のXPLANEコミュニティメンバーを代表していることを忘れず,2024年度前期の活動を続けていきたい.

最後に

XPLANE以前と以後で,大学院留学に関する情報収集にかける時間がぐっと短縮された.情報収集のみならず,コネクションを得たり,キャリアのロールモデルを探すことも難しくなくなっている.

海外大学院留学支援コミュニティXPLANEという他国ではみられないような唯一無二の環境の中で,運営スタッフの「これがあればもっと良かった」がたくさん実現している.そういった声を実現することができる雰囲気と勢いのあるXPLANEの活動に関わらせていただいていることに,誇りを感じている.

XPLANEの活動を応援することで,海外留学という選択肢がより一般になり,より多くの人たちが人生を主体的に歩むことができる一助となれば光栄である.

最後に,XPLANEを運営されている偉大なる留学の先輩方とXPLANEで知り合ったすべての方々に感謝を申し上げたい.

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