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白鳥アメリカ本土留学
はじめに
2018年(白鳥,4回生の春), 同期が院進学や就活でソワソワしてきた時期.
白鳥は「大学生活を終わらせたくない」というただのわがままで,様々な留学プログラムに必死で応募していた.
すでに卒業研究は始まっており,同期が進路を固めつつあるなか,白鳥はうまく進路が決められなかったら休学する覚悟であった.
締め切りギリギリで申し込んだプログラム「NAKATANI Research & International Experience for Students (RIES) Fellowship Program」に採用していただき,アメリカ留学が再度実現した.
面接の際に,「日本の文化を伝えるために何ができますか?」という質問に対して,「ソーラン節が踊れます!」と即答したことが決め手だったかもしれない.
ケニアで鍛えたソーラン節が活躍するとは,人生何が役に立つのか分からないものである.
海外大学院留学入門プログラム
HoustonにあるRice Universityで5週間の研究インターンに加え,PhiladelphiaやWashington D. C.などの東海岸で1週間の文化体験の合計6週間の留学プログラム(2018年8月12日〜9月23日)である.
たたでさえ,アメリカ(米)で米な上に,Rice(米)なので,「米米大」と呼ぶことができ,日本人の主食である米も相まって,親近感を抱いていた.
これまで参加した留学プログラムでは常に日本人学生と共に行動することが多かったが,このプログラムでは研究室に1人で配属され,メンターと話し合いながら,研究を進めていく自主性が求められた.
一言で表現すれば,NAKATANI RIESは1ヶ月間アメリカの大学院生を体験させてくれるプログラムである.
当時はあまり情報がなかった「海外大学院留学」にまつわる様々な疑問を解決する機会を与えてくれた.
これから留学される皆さんにはXPLANEがあるので安心されたい.
SAMURAI爆誕
インドとかケニアとか変わった国に留学していた経験をのぞいて,あまり取り柄のない白鳥に「決定的な特徴」を付与するために,髪型をSAMURAIヘアーにした.
しかし,うだるようなHoustonの夏の暑さの前にただの落ち武者と化していたのは良い思い出である.
SAMURAIモードでラボの教授やメンター2人(どちらも女性)と顔合わせ. 初日早々,メンターそれぞれの彼氏を紹介していただいた.
「こいつはやばいやつかも」と釘を打たれていたのかもしれない.
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このSAMURAIヘアー白鳥は,後にまたRiceに留学してコロナが始まる2020年初頭ぐらいまで観察できる.
あのSAMURAIヘアーを惜しむ声がRice留学同期の方々からあったが,結構な量の整髪剤とセット時間が求められる上に,結構力強く髪の毛を引っ張り上げるため,毛根が心配になり始めたことが断念した理由である.
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白鳥メジャーデビュー
アメリカ三大スポーツの一つ,ベースボール.
白鳥は幼き頃よりサッカーをしてきたので,ベースボールには興味はなかった.
しかし,Houston Astrosと大谷選手が所属するAngelsとの試合をたまたま観戦して,考えが変わった.
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大谷選手と比べるのはおこがましい限りだが,同年代で海外に挑戦している大谷選手と白鳥自身を重ねていたのかもしれない.
メジャーリーグの試合はビッグスクリーンを利用し,観客参加型で場内を盛り上げる一体感が特徴的である.
そんな一体感の演出に白鳥も駆り出され,ビッグスクリーンに白鳥が映し出された.
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Houstonの観光地
このプログラムのモットーは「Play Hard Study Hard」で,Houstonの観光地への訪問もプログラムの一部である.
Johnson Space Center
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まず思い浮かべるのは「こちら,Houston」というミッションコントロールのセリフ.何度でも行きたい(後に留学して10回以上行く).
Buffalo Bayou Park
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ダウンタウンにある緑化公園.高層ビルとのコントラストは絶景で,市民の憩いの場所.ランニングしたら最高に気持ち良さそう(のちに留学してほぼ毎日ここを走るようになる).
Houston Museum District
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ライス大学に近くには美術館や博物館がとても多く,まとめてMuseum Districtと呼ばれる.最高に知的好奇心が刺激される場所だ.Riceの学生は無料だ.
Houstonで白鳥が訪れた場所を以下のGoogle My Mapでまとめている.
ポスター発表から留学への決意
Houstonでの最後の予定は5週間で進めたそれぞれの研究についてのポスター発表会であった.
なかなか研究を理解できないもどかしさに息が詰まり,研究は白鳥向きではないと思い始めていた.
しかし,メンターはそう思っていなかったようで,このプログラムでの経験やコネクションを使ってRiceへ進学するよう勧めてくれた.
どのみち大学院には進学したいと思っていたので,「日本の大学院に進んでから海外の博士課程を検討する」と返答したのを覚えている.
「4回生である白鳥は大学院留学に対して何の準備もしてこなかったから間に合わない」と心のどこかであきらめていたのかもしれない.
しかし,メンターはTOEFLの勉強の仕方やSoPの書き方まで親身に相談に乗ってくれ,お別れの時にメンターとハグをして「留学したい」という願望は「留学する」という決意に変わった.
2020年からのCOVID-19パンデミックで「日本の大学院に行ってから」計画は明らかに頓挫していただろう.「チャンスは前髪しかない」というのを身をもって経験した.
以下は留学後プログラム最終発表会で使用したスライドである.
本プログラムのWeeklyレポート(英語)や最終報告レポート(日本語)も書き残している.
東海岸小旅行
プログラムの最後の1週間は東海岸での文化体験である.
Washington州とWashignton D. C. の違いもわからなかった白鳥には,アメリカ主要都市への訪問は小旅行気分であった.
教育プログラムとしてのフィードバックをするためにコーディネーターのいるLehigh Universityを訪問した.
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さらに,アメリカ建国の地PhiladelphiaのIndependence Hall,そしてアメリカの政府機関が集まるWashington D. C.では,日本学術振興会(JSPS)やNational Science Foundation (NSF)のオフィスを訪問した.
Ghost Tourガイド,口が臭い
もちろん観光も忘れないのがこのプログラムである.
Philadelphiaでは,怪談話を聞きながら夜のダウンタウンを散歩するGhost Tourに参加した.
街灯に照らされた街並みはホラーな雰囲気があり,ツアーガイドの語り口もその雰囲気を助長させていた.
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しかし,ガイドの口が臭い.
途中,他の日本人参加者との間で「ガイドの口が臭い」話(こういう時に日本語が便利だ)で持ちきりとなり,あまりツアーの内容を覚えていない.
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Uberで事故る
アメリカ主要都市どこでもあるBig Busに乗りPhiladelphia観光.
はじめに監獄跡地Eastern State Penitentiaryに向かった.
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そして,Philadelphia Museum of Artやその近くのRocky Statueに訪れた.
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ペンシルべニア大学に向かう道中,対向車線の車とUber車が衝突.
Uberドライバーは避けようと,右にハンドルを切るも間に合わず,横向きに回転.橋の上だったので本当に危なかった.
白鳥は右側の後部座席におり,左側の後部座席にいた友人はシートベルトをしていなかったため,飛び上がってしまった.
どうやら対向車線の車のドライバーは泥酔した上に車を盗難しており,衝突後に車を置いてダッシュで逃げていった.グランド・セフト・オートか?
誰も怪我がなかったのは不幸中の幸いだった.アメリカはマジで危ない.
こうして白鳥の危機管理・対応能力のレベルが上がったのである.
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チップ文化へのささやかな反逆
アメリカはチップ文化である.
購入価格の10〜20%がチップの一般的な目安であるが,人により,サービスにより「ばらつき」がある.
とある中華料理店で夕食を済ませ,お会計の時に店員が「チップが少ない」と抗議し始めた.
たしかに,我々の一部はケチでガメつい性格の持ち主であったが,チップを要求されたことはこれが初めてだったため,困惑したのを覚えている.
そこで,プログラムも終盤で使いきれなくなった小銭を集結させ,チップとして支払い,そそくさとレストランを後にした.軽い嫌がらせである.
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以下のGoogle My Mapは今回の東海岸旅行に限らず訪問した場所についてまとめている.各都市での旅行記は執筆中である.
高め合える仲間たち
これまでの留学プログラムのメンバーは白鳥の良き友人になったことは違いないが,特にこのプログラムで6週間ともに生活した愉快な仲間たちはかけがえのないものなった.
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卒業研究と並行していた海外大学院のApplicationで辛い時期に「白鳥も頑張らなくちゃ」と何度奮い起こしてくれたことか.感謝である.
ちなみに白鳥はこの留学で得たコネクションをフルに使用して,Rice University Applied Physicsへの入学を実現している.アメリカ大学院受験期についての記事は執筆中である.
ヒューストンでの暮らしぶりや白鳥が過ごした日々については以下の記事を参照されたい.
おわりに
当時撮影した写真や動画を見返して,半分笑いながらこの記事の執筆を終えた.
「本当に白鳥?」と思うほど,白鳥があそこにいたことが今でも信じられない.
経験が経験を呼ぶことの連続で,このアメリカ留学の経験こそが白鳥が日本を飛び出す最後の一押しとなった.
4年間の大学生活の終わりが近づいている.
To Be Continued.
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