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白鳥初アフリカ,ケニア留学


はじめに

2017年(白鳥,3回生の春),何か新しいことに挑戦しようと考えていた白鳥.

そこで,応募したのが「国際社会で活躍する人材育成特別プログラム(オナーズプログラム)」であった.

このプログラムは国際社会でのキャリア形成を目指す学生に対して、故・岡本行夫立命館大学客員教授宮家邦彦客員教授を中心とした人材養成プログラムである(オナーズプログラムについての記事は現在加筆修正中である).

現地での体験・学習を重視された岡本先生による奨学金のもとに毎年実施されている海外研修(無料)に,白鳥は参加することができ,ケニア留学が実現した

海外研修の行き先は毎年異なり,過去には,イスラエル,中国,アメリカなどを訪問していたが,2017年度はなんと初アフリカ大陸ケニアであった.

白鳥は2018年度の海外研修(ベトナム)にも参加している.(ベトナム留学の記事は加筆修正中である).

国際協力入門プログラム

2018年2月10日から2月25日までの約2週間,ケニヤの首都ナイロビにあるジョモ・ケニヤッタ農工大学(JKUAT)を中心に活動した.

JKUATのキャンパスツアーから始まり,アフリカ人学生たちと文化交流や教育についての意見交換,そしてJICAとJETROの方々の話を聞き,実際に訪問することで頭でも身体でもケニアにおける日本の国際協力の実態を知ることができる国際協力入門プログラムである.

ケニアの情報通信技術(ICT)ビジネスの事例(モバイル送金サービス「M-PESA」や農家向けマイクロファイナンス「FarmDrive」など)が先進的で驚いた.

また,日本のODA(政府開発援助)によって建設されたナロック浄水場オルカリア地熱発電所を訪問し,日本の国際協力の大きなプレゼンスを実感した.

オルカリア地熱発電所.Hells Gate National Parkに隣接している.別府の地獄?

人々のライフラインに関わる施設を訪問することは二度のインド留学で行ったフィールドワークを思い出し,国際協力における科学技術の重要性を確かめた.

このプログラムは立命館大学の記事にも取り上げてもらった.実は,この記事のドラフトを執筆をしたのは白鳥である.

二度のインド留学についてはこちらの記事でまとめている.

この広い大空よ

関西空港からドバイ国際空港経由でジョモ・ケニヤッタ国際空港へ.

ナイロビは標高が高く,空港周辺には高層ビルがなかったため,いつもより空が近くて広く感じた.

ケニアは息を呑むような自然が多く,ついカメラのシャッターを切りたくなるようなところばかりであった.

特に人類誕生の地とされる「大地溝帯(The Great Rift Valley)」は圧巻であった.

The Great Rift Valley Viewpointからの景色.

車じゃなくて牛

朝日に照らされるHISのバス.現地での移動手段.

車窓から見る景色はインドで見たような非日常でワクワクしたのを覚えている.

例えば,道路脇を牛の集団が移動するのをよく目にした. 多民族国家のケニアにおいて,マサイ族だけが牛を公道で引くことを許されているのだとか.

マサイ族が牛を引き連れる様子.

そんなマサイ族は観光地各所にも出没し,写真を一緒に撮ってくれる代わりにチップを要求されることも.

マサイ族の皆さん.

さらに,主な公共交通手段に「マタツ」というケバケバしいバスがある. いろいろなマタツを見かけたが,どれもカオスの装いで前衛的であった.

交通渋滞が頻繁に起こるため,道路脇や中央分離帯にちょっとした出店ができ,ケニア人が車窓越しに売りにやってくるのが特徴的であった.中には車窓をドンドン叩く輩もいるのでヒヤヒヤした.

夕方ごろが交通渋滞のピークである.

アフタヌーンティー最高

カフェテラスの入り口

ケニアはかつてイギリスの植民地であったため,欧米人観光客が多く,アフタヌーンティーがホテルで提供されることが多い.

1日の終わりにホテルのカフェテラスでコーヒーとお菓子をいただくのが至福のひと時であった.

カフェテラスの雰囲気最高.

ゆったりとした夕方を過ごしながら,他の参加学生とおしゃべりするのは本当に楽しかった.

また,ケニアはコーヒー豆の原産国でもあるため,コーヒー豆のお土産をたくさん買った. 焼き栗を思わせる風味の濃いケニアコーヒーは個人的に好きである.

また行きたいナイロビ観光地

Nairobi National Park

あのキリンは何を思って草を食べてるのだろうか.

檻の中にいないガチで野生の動物たちを見ることができる. サンルーフがあるバンに乗って,舗装されていない道を進んでいくのはアトラクション感もあって好きである.

富士サファリパークを超える体験.

動物が出現したら止まり,カメラのシャッターを切りまくる. そんな観光客を無視して,ずっとムシャムシャと草を頬張るキリンをみていると,平和な気分になる.

運よくライオンも見ることができて,テンション爆上がりだった.

Lake Naivasha

このカバも野生.なんかかわいい.

落ち着きのないホロホロチョウに,湖に顔を出すカバ.一生忘れられないだろう.

Camp Carnelley's

湖畔のロッジに宿泊.満点の星空にケニアのビール「White Cap」.白鳥は普段飲酒しないが,この時ばかりは本当にうまいと感じた.

Lake Naivashaの星空.

Sheldrick Elephant & Rhino Orphanage

動物保護と観光資源をうまく組み合わせている.

人生で初めてゾウに触ったが,かなり剛毛であった.もう少しスベスベしたものを想像していた.

仔象たちが一生懸命,草を食べたり.ミルクを飲んだりする様子に癒された.

Giraffe Center

じゃがりこ持ってくればよかった.

キリンに餌やりができる場所.餌を唇に挟んでキリンとキスすることもできる.キリン近いのテンションあがる!

Karen Blixen Museum

こういうホテルあったら宿泊したい.

植民地時代にケニアに移住したデンマーク人小説家のお屋敷.

その当時の生活風景まんまで,想像力をかきたてられた.カレン・ブリクセンの人生を描いた「愛と哀しみの果てに」はいつか見たい!

白鳥がケニアで訪れた場所はGoole My Mapでまとめている.

アフリカ最大スラム街:キベラスラム

移動中のバスの車窓から錆びたトタン屋根が広がる地域がみえた.アフリカ最大のスラム街,キベラスラムである.

帰宅する人々の波,電線が絡って団子状態になっている電信柱,遠くから見てもわかる散乱したゴミの山.

「絶対的貧困」というのをはじめて目の当たりにした瞬間かもしれない.

もしここに生まれていたら白鳥は何ができただろうか.豊かな日本に生を受けた白鳥に将来いったい何ができるだろうか.

岡本先生が「弱い人の立場になって物事を考えること」をよくおっしゃっていたのを思い出した.

国際開発事業に携わっている方々の大きな駆動力の一端に触れた気がした.

また,ナイロビの治安は悪いと聞いていて,安全上の観点から,ホテル近辺のモールしか行くことができなかった.

ホテルは柵に囲まれ,常に警備員がおり,モールまで少し歩くだけでも,「Chinese!」と突然叫んでくるので,治安は悪いと考えている.

ハワイ留学で培った危機管理信号が厳戒態勢であったことを覚えている.

ソーラン節センター白鳥

センター白鳥.覇気Tシャツを来ている.

アフリカ10カ国から来ているPan African University, Institute of Basic Sciences, Technology and Innovation(PAUSTI)の大学院生らに日本文化の紹介するべく,ソーラン節を踊った.

滞在最初の1週間,毎夜ソーラン節の練習をしていたことは他の参加者との良い思い出である.

白鳥は頭角を表しセンターに抜擢. アレンジを加えたり,間違えたりしても不自然じゃなかった.

当時撮影した動画をたまに見ることがあるが,予想以上に大盛り上がり,ノリノリであった.

ここでのソーラン節の鍛錬が次なる留学(アメリカ)のキーポイントになることはこの時まだ知る由がなかった.(アメリカ留学記事は加筆修正中である).

キリンとキスして体調崩すリーダー?

キリンのとの濃厚なキスを交わすKくん

本プログラムでリーダーシップを張っていたKくんは最終発表前でただごとじゃない病に倒れ一同騒然.

原因として思い当たるのは,Girraffe Centreのキリンとの濃厚なキス.

ただ,キリンの舌にはむしろ消毒効果があるらしい.

キスのつもりが顔面を舐められる白鳥.後ろの観光客もドン引き.

プレゼントップバッター白鳥

ソーラン節に加え,最終発表でも前線に立ち,トップバッターに名乗り出た.

Sustainable Development Goals(SDGs)のカラーホイールバッジを着けたりして,プレゼンもノリノリであった.

内容はケニヤ国家目標「KENYA VISIOIN 2030」が国際目標「SDGs」をどのくらいカバーしているのかについて定量的に評価することであった.

SDGsに関する正課外活動をしていたので,SDGsがアフリカの一国ケニアの国家政策にどのような影響を与えているのかに興味があった(SDGsに関する正課外活動についての記事は加筆修正中である).

おわりに

旅の最後に訪れたとある小学校.みんなノリノリであった.

最も安全にアフリカ,ケニアに行くことができて本当によかった.

非日常の連続で最高に楽しかった.世界にはまだまだ面白いところがあると実感した.常識が通じないという点で,ケニアもほぼ宇宙であるというのが結論である.

JICAの方々との夕食会でケニアに来た経緯や覚悟を直接聞いて,胸が暑くなり,同じ日本人として本当に誇らしく思った.

そんな仕事に白鳥もつきたいと思うのであった.

To Be Continued.

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