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案山子の独り言
2022年5月31日 08:58
大丈夫って聞かれたから大丈夫って答えたの心配かけたくなかったから最後のお話だったのに最後に嘘をつきました最後の嘘をつきました大丈夫じゃない大丈夫じゃないよ本当のこと思ったら涙がこぼれ落ちました
2022年5月30日 05:55
潮風薫る夏の午後路地裏通って浜出ればまぶしいお日様白い砂寄せては返す波の音静かな浜辺に響いてる沖ゆく船は右左かもめもからすも右左それらぼんやり見ていると夕焼け小焼けで日は暮れて見上げる空にはお星様夕飯薫る帰り道路地裏灯りのもれるなか振り返ればキラキラと黒い海原船灯りまるで宝石見てるようなんて素敵な場所だろう私の大事なふるさとはいつ
2022年5月29日 06:38
風が吹いたから何だっていうの雨が降ったから何だっていうの雪が降ったから何だっていうの冷たくされたから何だっていうの見放されたから何だっていうの無視されたから何だっていうのだから何だっていうのそれで失う私なんかじゃない邪魔なんてさせはしないこんなところで終われない傷付くことも痛みの意味も繰り返す過ちも全て承知さあ始めよう勝ち負けなんて関係ない私が私である
2022年5月28日 05:16
朝の光を浴びてたら小鳥もお花もそよ風もみんながみんな嬉しそう夜の闇はどこへやら静かに去ってゆきました夜の闇があればこそ朝の光は嬉しいと闇を去らせたお日さまが日陰で教えてくれました
2022年5月27日 04:44
日陰にいてはダメ日向に出なきゃと言うけれど日向にずっと出てりゃいい夏の盛りの日向ではギンギラジリジリ焼かれては丸焦げ黒焦げ真っ黒けそれでも日向でいるかしらきっと暑さに耐えかねて日陰を探すことでしょう
2022年5月26日 05:49
川の流れに逆らって勢い泳いでみたけれどいつしかゆらゆら流されて淀みで沈んでゆきましたこれも浮世の常なれば無駄に嘆くこともなしのんびりゆけばいいこの無情なる世の中を
2022年5月24日 20:58
あなたがそんなに笑うから私もたまらず笑いだすあなたが涙を流すから私も涙がこぼれるのあなたが歳を重ねれば私も気付けばお婆さんあなたがあの世に旅立てば私も遅れて後を追う長く連れ添う幸せをあなたの背中を眺めつつ散歩しながら思います
2022年5月23日 21:52
笑えば楽しくなるからとあっはあっはと大笑い蓮華咲く道 帰り道何度も笑ってみるけれど何にも楽しくありません日暮れ 山あい 蓮華畑お日さま隠れて帰ってくからすもこっそり帰ってくその中笑って歩くけどどんなにどんなに笑ってもどんどんさみしさ増すばかりひとりさみしい帰り道無理に笑うことないよゆれる蓮華の花達が優しく伝えてくれました
2022年5月22日 22:19
いつまでたっても子供だと困った顔をするけれどいつもあなたは疲れ顔大人もたまには子供になってその日を生きてみればいい子供になれないあなたには同情するしかありません
2022年5月21日 07:47
今年の春の夕暮れはいつもと違いさみしいと爺にひと言伝えたら心で見ているからという婆を亡くして早一年爺見る春の夕暮れはとてもさみしいものだろう
2022年5月20日 05:19
不安の雨がふり続く大きな雨傘買ったけど傘下入る雨多い明日は晴れるというけれど予報はいつも当たらない雨靴買っては雨宿りいつになったら止むのやら私じゃどうにもなりません
2022年5月19日 05:14
あんなに時間をかけたのにあんなに丁寧に積んだのにひとつ積み方間違えたら見事崩れてゆきましたまた積めばいい過ぎゆく風は言うけれど言われなくてもわかってる積み方学んでもう一度過ぎゆく風は言うけれどいつも適当他人事積むのは私そう簡単なことじゃない疲れてしまったこの私いつになったら出来るやら適当な風よしばらくは放っておいてちょうだいな
2022年5月18日 07:03
いなくなって気がつくとよく世間は言うけれどあなたがいない日常で確かにそうだと思います私を思ってくれていたその破片が日常にいっぱいいっぱい落ちている涙が溢れて止まらない伝えることが叶うならありがとうを伝えたい心からのありがとう気持ち一杯伝えたい
2022年5月17日 04:56
わかってる私次第だということを停車駅止まる景色に吹く風はいつもいつも穏やかなそよ風