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読みスクラップブック

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他人の作りもの。自分の読み記録。種種雑多な文章の一時的な置き場。
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#コラム

平凡で平穏な日々が安穏に続きますように

平凡で平穏な日々が安穏に続きますように

新しい年が始まりましたね。僕はもともと商売人の家庭に育ったのと、13歳から父が亡くなり母子家庭だったのとで、新年は母が働いてサポートをする家庭でした。

ひるがえって現在、70を超えてなお現役の着付師である母は正月は繁忙期なので着付の依頼を受けて某ホテルやらへ出張。僕は妻と娘2人とのんびりとした元旦を過ごしております。

こうして正月が来るたびにもう20年以上前の1月17日のあの阪神淡路大震災を思

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価値の無い私が価値の無いあなたに送りたい話

価値の無い私が価値の無いあなたに送りたい話

私はずっと、自分に価値があるとするならスマートフォンみたいなものだと思っていた。無くても何かで代用できるけど、あったらあったで便利だから使っておこう。みたいな。私はずっと、言葉が通じるやたら便利な道具だったのだ。そう気付いてしまった時、私はどうやって他人と関われば良いのか分からなくなってしまった。

赤ちゃんでいたい小さいころ、中学校を卒業するくらいまでは、良かったんだと思う。気がつくとか気がつか

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大スランプ宣言でもあり、ここで終わらないぞ宣言でもある。

大スランプ宣言でもあり、ここで終わらないぞ宣言でもある。

書けない。

書く気持ちが、ピュアじゃない。マグマじゃない。未知じゃない。

これは、ここ最近ズーーーーーッと感じていて、どうnoteに向き合っていこうか、とすごく考えていること。

そう、私、「大スランプ期」に突入しております。
もう、宣言しておくことにした。

書くことが嫌いになったわけじゃない。むしろ、全然好きだ。書いている間は、楽しい。でも、「書いてない時」に「書くこと」を考えるのが、楽し

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「人に期待しない」の正しいやり方

「人に期待しない」の正しいやり方

「おれは人に期待していないから」と言いながらめちゃめちゃ期待してるじゃねえか、と思った話。

「人に期待しない」というのは人生を軽やかにする方法としてよく聞く言葉だ。だけど、その使い方や捉え方にもやっと違和感を覚えることもよくある。

「どうせ俺をバカにしているんだろう」「どうせ何を言っても口だけだろう」「どうせ俺が困っても助けないだろう」と、「どうせ」のオンパレード。そして「それが俺にはわかって

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赤ちゃんを見て欧米に何で冒険家が多いのか分かった気がする

赤ちゃんを見て欧米に何で冒険家が多いのか分かった気がする

カナダとアメリカに長期滞在して感じていることは【冒険型の人の多さ】。

もちろん全ての人がそうじゃないけど、リスクを取ることを恐れない、自信満々で好奇心旺盛な人物がうようよいる国だなと思う。

この3つの要素は今の変化の激しい予測不可能な時代に尻込みせずに、楽しく自分の道を切り開いていくためにとっても必要なスキルだと思っている。

だから私の密かな関心は、彼らはどういう経緯を経てアドベンチャー好き

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「外国人は奴隷でいい」はずがない

「外国人は奴隷でいい」はずがない

たかがツイッターのリプライ。普段は基本的にスルーしています。自分に対する中傷もミュートすれば見えなくなる。ただ、今回自分の投稿あてに飛んできたとあるリプライのことは、どうしても見過ごすことができませんでした。

なぜか。そのリプライが外国人やその子どもたちを「奴隷」と扱うことが当然だという内容だったからです。しかもそれは学習塾を経営する人(つまり日常的に子どもと接しているだろう人)からのツイートで

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今日も誰かが誰かを「無能だ」と罵る世界に生きている

今日も誰かが誰かを「無能だ」と罵る世界に生きている

「あいつは無能」「使えない」「役に立たない」といった言葉がこの社会に充満している。

それらの言葉は全ての人間たちに向けられていて、政治家、デモに参加する人たち、組織内の全ての成員、家族、とある店舗のスタッフと客、道行く人、ホームレス、テレビの向こうの芸能人、あるいはプロスポーツ選手、時にはアマチュアであっても、そして動物であっても、そして顔を知らぬインターネットの向こう側にいる人間たち、そして機

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運動会は保護者のためじゃないねん。

運動会は保護者のためじゃないねん。

前回は運動会は子供のためにやるべきという記事を書きました。

今回はそれの続きとなる「目線」についてのお話しです。

それは5年生の演目のときでした。
5年生の演目は競技ではなく学年全体による「踊り」でした。

なんの音楽なのかわかりませんでしたが
音楽に合わせ5年生が一生懸命練習した踊りを披露するのです。

踊りというよりミュージカルのような優雅で荘厳なものでした。

その演目が始まると共にそれ

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雨の運動会は親のため?先生のため?誰のためやねん。

雨の運動会は親のため?先生のため?誰のためやねん。

先週の土曜日に娘の小学校の運動会があり

怪しい天候でしたけど開催されました。
しかし正午前の激しい降雨により中断…
そして一部の競技は順延となったのです。

その延期分が翌週の水曜日に行われ今年の運動会は全プログラムが終了となりました。

土曜日の開催日には参加できましたが延期された予備日は平日だったので
会社員のボクは参加できず、カミさんも仕事でどうしても抜けれず
両親とも我が子の全競技を見届

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虫を捕る少女 ~いのち~(エッセイ)

虫を捕る少女 ~いのち~(エッセイ)

セミの鳴き声は長くぼくにまとわりついた。
まるで目の前をF1の車が猛スピードで走り去ったように余韻が残る。
先週夕方、この公園にやってきたときは頭が痛くなるほどの大合唱団で攻めてきたセミの鳴き声がどこか哀し気で名残惜しそうだった。
代わりに先週までは聞こえなかったコオロギたちが合唱している。

だだっ広い公園の大きな芝生の端にあるベンチにぼくは腰掛けた。
西日がまぶしい。夕陽が公園の向こうの木と木

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苦手な人との付き合い方

苦手な人との付き合い方

どうしても苦手でうまく付き合えない人がいます。

ひとえの自分の器が小さいせいのような気もするのですが、「人と人の相性って、あるよなぁ」と思い、難しい気持ちになります。

苦手だと思いがちな人と、その人への接し方について、書いてみました。

1. 「なんで笑ってるの」と言う人苦手な理由自分はよく笑うんですよね。大したことないことでも大きい声で笑ってしまいます。

無意識の癖なので、すぐにはなんとか

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おれたちは小説で人生を救われたことがなかった、だけど小説を書き、どうしようもなく書き続けてしまい、小説がなくても生きていけたおれたちが小説を書くことで、いったい小説のなにを知り、触れることができるというのか。

おれたちは小説で人生を救われたことがなかった、だけど小説を書き、どうしようもなく書き続けてしまい、小説がなくても生きていけたおれたちが小説を書くことで、いったい小説のなにを知り、触れることができるというのか。

本そのものは不変であって、いっぽう、ひとびとの意見はそれに対する絶望の表現にすぎないって、ねえ、靴子ちゃん、わかるかな、わたしたちが言っていることはどれもこれも絶望の表現でしかないんだよ、わたしたちがなにを言ったとしても、この話のなかでおこったことはなにも変わらないんだよ、この話のなかで彼は死につづけていて、彼女だって死に続けているんだ、そしてこの話をしたわたしはかれと彼女とはべつに生きつづけてい

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バカについてのバカらしい話

バカについてのバカらしい話

馬鹿ってなんで馬と鹿なのという話をしていた。
私は馬とか鹿レベルの頭脳しか持っていない人間のことかと思っていたのだが、
「バカは馬と鹿の見分けがつかない」ということを教えてくれた。
そんなバカな!と思い、調べてみた。

大前提として、馬鹿という漢字は借字なのだそうだ。
漢字では莫迦、馬稼、破家、跛家等と表記するが、
馬鹿を含めいずれも借字である。
平仮名や片仮名でばか・バカと表記する場合もある。

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つかいますか

つかいますか

チャンスは突然やってくる…

明石家さんまさんの“いい話”で千円札の話がある。

ある日、さんまさんが自分の財布の中に「さんまさん!いつかあなたの手にとどくことをねがってます。大好きです」と書かれた千円札を見つけた。

テレビ番組でネタで話したところ、30年前に自分が書いたという女性が見つかり対面することができたという話。女性が15歳の時に書いたものだったという(筆跡鑑定で本人だと特定されている)

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