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#映画感想文

野生動物の乱獲に警鐘を鳴らすアクション映画『ローグ』ネタバレ感想―シネマクラッシュ/2024年7月1日

野生動物の乱獲に警鐘を鳴らすアクション映画『ローグ』ネタバレ感想―シネマクラッシュ/2024年7月1日

 渡邉美穂さんがシネマナビゲーターに就任して6回目の『シネマクラッシュ』です。

 前半では美穂さんのオープニングアクトについて、後半では映画『ローグ』について語りたいと思います。

 映画ラスト直前までネタバレがあるので未見の方はご注意ください。

オープニングアクト中身が気になる美穂ノート

 このノート、XのFFさんの間では、中に何が書いてあるんだろう?とかなり盛り上がりました。

 ペンケ

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『必要なのは結果だ 気休めじゃない』

『必要なのは結果だ 気休めじゃない』

【コヴェナント/約束の救出】2時間ずっーーーっとハラハラドキドキ、気が休まらない作品でした(笑)タイトルや写真から、戦争ものだとは察しがつきますが、かなりのヒューマンドラマでもありました!実話ベースの物語です。

2018年、アメリカ軍のキンリー曹長(演∶ジェイク・ギレンホール)はアフガニスタンに派遣されていました。ミッションは、タリバンが武器や弾薬を隠している場所を見つけること。そこで彼は現地の

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アナログ派の愉しみ/映画◎アンリ・コルピ監督『かくも長き不在』

長年のつれあいの顔が
アカの他人に見えたときに

アンリ・コルピ監督の『かくも長き不在』(1961年)は危険な映画だ。既婚者ならだれでもこんな体験をしたことがあるだろう、ふと、つれあいの顔に見覚えがなく、まるでアカの他人としか思えない、といったような……。そんなときの対処法はふたつある。ひとつは、いまさら違和感をどうするわけにもいかず、いったん瞼を閉じてから、目の前の相手が人生の伴侶と割り切ること

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『怒りにまかせるには人生は短すぎる』

『怒りにまかせるには人生は短すぎる』

【アメリカン・ヒストリーX】

正直、前半は退屈だなぁと思っていました。しかし、ラストで全部持っていかれましたね(⁠@⁠_⁠@⁠;⁠)
人種差別問題をテーマにした作品です。

デレク(演∶エドワード・ノートン)は白人至上主義のスキンヘッド集団に所属していました。彼はその中でもカリスマ的な存在でした。ある日、自宅に黒人の車泥棒が侵入し、デレクはこの泥棒を射殺します。

刑務所送りとなったデレクですが

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お花畑 わたしはだぁれ? ここはどこ?

お花畑 わたしはだぁれ? ここはどこ?

ロンドンに住む高齢の父親とその娘の物語、映画「ファーザー (The Father '20年)」を観ました。

アンソニー・ホプキンスが2度目のアカデミー主演男優賞に輝き、またアカデミー脚色賞も受賞した本作の素晴らしさは私が語るまでもないので、ストーリーのほんの一部を紹介しながら個人的な感想を述べたいと思います。

父親のアンソニーは81歳で認知症を患っており、自分のこともよく分からなくなるほどで、

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アナログ派の愉しみ/映画◎イ・チャンドン監督『ペパーミント・キャンディー』

男の愚かさを
見くびってはならない

韓国映画の傑作、イ・チャンドン監督の『ペパーミント・キャンディー』(2000年)をわたしは落ち着いて観ることができない。稀代の「カメレオン俳優」ソル・ギョングの演じる主人公キム・ヨンホが、あたかも自分の合わせ鏡のように思えるからだ。


この作品では時間軸が重きをなす。ファーストシーンは1999年の春、背広姿のヨンホはソウルを流れる漢江の河原に現れる。このと

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『おとなしくしないで 思う存分 出歩きなさい』

『おとなしくしないで 思う存分 出歩きなさい』

【82年生まれ、キム・ジヨン】小説が原作の作品です。結婚や出産、子育てと仕事、これを焦点に当てた女性の活躍劇は多々ありますが、欧米物は華やかでハッピーエンドのものが多いですよね。こちらの作品は欧米作品と比べると、暗いのですがリアリティがありました。久々の韓国映画でよかったです(*^^*)

ジョン(演∶チョン・ユミ)は幼少の頃から母親になるまで平凡な人生を歩んできました。出産を期に、好きでやりがい

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【映画】たまたま入った映画館で『ショーシャンクの空に』を観た…あの日確かに映画の神様がいたのかもしれない

【映画】たまたま入った映画館で『ショーシャンクの空に』を観た…あの日確かに映画の神様がいたのかもしれない

人間性をなくした時が死ぬ時さ
【ショーシャンクの空に】
(1994年/アメリカ/監督 フランク・ダラボン)

■ジャンル/人間ドラマ、サスペンス、友情
■誰でも楽しめる度/★★★★☆(ある程度の大人、高校生位から)
■後味の良さ/★★★★☆(中盤は辛いけど、感動・・・)

(個人の感想です)

※以下、映画の内容にふれます

********************

■ただ泣きたくて、映画館に入

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母の聖戦(2023年)【今日は帰ってきてから映画感想を書くから】

母の聖戦(2023年)【今日は帰ってきてから映画感想を書くから】

今日は忠告しておく。重い話だ。
ホロコーストネタより重い。
ホロコーストなんて、しょせんは過去の話である。
これが現在進行形の話だと、うめく。
リアルな悪夢だ。

メキシコでは、
麻薬カルテルが猖獗し、
一般市民が殺害される事件が多発。
警察や軍も手を出せない修羅の国となっているという。

そんな話を聞いたのが20年ほど前。
それ以前から兆候はあったのだが。
21世紀初頭のあたりから、とみに酷くな

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アナログ派の愉しみ/映画◎スティーヴン・キング原作『スタンド・バイ・ミー』&宮本 輝 原作『泥の河』

その夏、少年は
世界の神秘と出会った

アメリカと日本のふたりの作家、スティーヴン・キングと宮本輝のあいだにはのっぴきならない共通項がある。両者とも1947年生まれであること、そして、ともに少年期を主題にした短篇小説を書き、かつ、それらを原作としてつくられた映画のいずれもが大傑作となったことだ。前者がロブ・ライナー監督の『スタンド・バイ・ミー』(1986年)、後者が小栗康平監督の『泥の河』(198

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『君は、ほんとうは、いい子なんだよ。』

『君は、ほんとうは、いい子なんだよ。』

【窓ぎわのトットちゃん】

タレントの黒柳徹子さんが、自身の幼少時代を書かれた本である「窓ぎわのトットちゃん」をアニメ映画化したものです。世界的な大ベストセラーとなった本ですよね。私も子供の頃に読んだのですが、内容をフワッとしかで覚えていなかったので、新鮮な気持ちで鑑賞できました!

黒柳さんは、バイオリニストの父親から、「トット助」と呼ばれていたことから、自身も周りも「トットちゃん」と彼女のこと

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アナログ派の愉しみ/映画◎フランク・キャプラ監督『毒薬と老嬢』

おばあさんが
「超能力」を発揮するとき

おばあさんが発揮する「超能力」の凄まじさを一度だけ目撃したことがある。かつて信州へ山登りに出かけて、地元の路線バスに乗り込んだとき、車内には5人連れの老婦人だけが腰かけておしゃべりしていた。農家のおかみさん同士らしい集団はこちらに一瞥をくれると、通りすがりの客に気をまわす必要もないと判断したのだろう、すぐにおしゃべりを再開したのだが、わたしは呆気に取られて

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プロジェクト・ユリシーズ(2022年・原題:tidas:監督:ローランド・エメリッヒ)【ここはいったいどこなんだ?本当に映画紹介なのか?「お前、来る場所を間違えたな。ここは地球だよ」】

プロジェクト・ユリシーズ(2022年・原題:tidas:監督:ローランド・エメリッヒ)【ここはいったいどこなんだ?本当に映画紹介なのか?「お前、来る場所を間違えたな。ここは地球だよ」】

ドマイナーSF映画。
環境破壊のために地球から宇宙をはるか、
別の惑星ケプラーホニャララに退避した人類は、

そろそろ住めるようになったかな?

と判断して地球に調査団を送り込む。

いや、送り返す。
以前も送り込んだことがあったけど、
帰ってこなかった。

さて主人公は先の調査隊隊長の娘だ。
人類の存亡を賭けて、
今は亡き父の任務を引き継いで、同じ目的地に旅立つ。
彼らは人類の使命のためだけに生

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モラトリアム・リミクシーズ

モラトリアム・リミクシーズ

至急!
至急!
至急!

アマプラで『コンエアー』が公開中!

ラスト、飛行機の爆破の風炎にさらされ
ニコラスのパヤパヤがジリジリしているのを
確認できます!

この機会をお見逃しなく

さて、1番言いたかったことを言えたので
あとは、だらだらな雑記だ

もうここからは卑猥な話しか書かないので
読まないでください

6月に入ってから見たドラマ・映画一覧

・ギバーテイカ―
・ごめんね青春!
・HO

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