ルネ・クレール レトロスペクティブ

ルネ・クレール レトロスペクティブ

『自由を我等に』を観てないの? バカじゃないの? ルネ・クレール没後40年を迎えた2021年。10月15日から新宿武蔵野館で「ルネ・クレール レトロスペクティブ」が始まる。4Kデジタルリマスターのきれいな映像で見られる5作品は以下のとおり。 巴里の屋根の下 Sous les toits de Paris (1930年) ル・ミリオン Le Million (1931年) 自由を我等に À nous la liberté (1931年) 巴里祭 Quatorze Juille

スキ
2
蝶は水中で呼吸する[短編]

蝶は水中で呼吸する[短編]

 その日、僕は街路樹から降ってくるセミの鳴き声にうんざりしながら歩いていた。夏は苦手だ。外に出るだけで疲れる。  僕の毎日は、特別楽しいことや派手な事はないけれど、好きな事をして平和で穏やかな日々だ。安心するし、自分らしくいられると思う。下手に張り切って上手くいった事など一度もない。  つまらない、暗いと思われてもいい。スリルより安全がいいんだ。まぁ、そういう平凡なのが僕だ。  歩道橋の階段に差し掛かった時、階段の上から女の子が落ちてきた。白いブラウスが広がって、蝶みたいだ

スキ
17
『トムボーイ』男の子として過ごした10歳の夏を描くフランス映画
+5

『トムボーイ』男の子として過ごした10歳の夏を描くフランス映画

転勤一家の長女である10歳のロールは、両親と6歳の妹との4人暮らし。お母さんのおなかには赤ちゃんがいて、もうすぐ生まれる。 引っ越し先の団地では、子どもたちが夏休みを遊んで過ごしていた。リザという同い年の女の子に名前を聞かれ、「ミカエル」と名乗る。それは男の子の名前で、髪が短く、短パンをはき、胸の膨らみもまだなく、周囲の男の子たちも声変わり前の中で、ロールは新しい友人たちに「男子」として迎え入れられる。 2011年の映画だが、10年後の2021年に日本で一般公開された。セ

スキ
1
シャンタル・アケルマン『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン』ジャンヌ・ディエルマンの生をめぐって
+1

シャンタル・アケルマン『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン』ジャンヌ・ディエルマンの生をめぐって

本作は、物語ること、共有することのアイデンティティの損失を軸に、蓄積する不安やストレスが惹き起こす閉塞性に囚われる女性の三日間を描く。 1 ジャンヌ・ディエルマン(以下ジャンヌ)は編み物をしようと、そのときの気分に応じるものとしてラジオをつけたのだが、流れだした『エリーゼのために』は、終始、ジャンヌのためのメロディであり、映画それ自体に活かされることはなかった。つまり『エリーゼのために』は機械に落とし込まれた多様性の一端に過ぎず、必要に応じ、そして与えられた時間にだけ機能

スキ
5
『イリュージョニスト』『ぼくを探しに』血のつながった親子だって元を正せば他人

『イリュージョニスト』『ぼくを探しに』血のつながった親子だって元を正せば他人

『イリュージョニスト』シルヴァン・ショメ 非常に雰囲気のあるアニメ映画。アマプラで視聴。 またもやフランス。老手品師タチシェフは、ある日、スコットランドの離島に流れ着く。そこで、手品師のことを何でも願いを叶えてくれる“魔法使い”と信じている素朴な少女、アリスと出会う。 序盤、言葉が通じないながらも生活を営む二人の様子は、ぎこちなくも愛おしい。その内、言葉の通じないアリスの方が都会にどんどん馴染んでいってすれ違い…まあ想像しうる結末だ。 途中出てくる1950年代パリのデパートが

スキ
7
『アヴリルと奇妙な世界』散歩するとモヤモヤが霧散するタイプ

『アヴリルと奇妙な世界』散歩するとモヤモヤが霧散するタイプ

『アヴリルと奇妙な世界』クリスチャン・デスマール、フランク・エキンジ アマプラで視聴。ひょんなことから普仏戦争が回避されたフランス・パリが舞台。 1870年から1941年の間、優秀な科学者が次々と謎の失踪を遂げたことで産業革命は起こらず、科学技術が蒸気機関で止まっているという世界観はスチームパンク的でロマンがある。パリ唯一の樹木、コナラの木のある場所が暗くて寂しくて打ち捨てられてて良い。動く要塞メカや飛行機も心躍る。 アマプラでは日本語版も出てるけど、雰囲気出てるのはフランス

スキ
1
天使の入り江/La Baie des Anges
+1

天使の入り江/La Baie des Anges

フランス映画の巨匠「ジャック・ドゥミ」による長編映画。天使の入り江と呼ばれる南仏「ニース」を舞台に、ギャンブル中毒の男女が繰り広げる恋の行方は‥ 基本情報監督: ジャック・ドゥミ 脚本: ジャック・ドゥミ 音楽: ミシェル・ルグラン 製作国: フランス 公開: 1963年 出演: ジャンヌ・モロー、クロード・マン、ポール・ゲールほか 監督は『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』などの数々の名作を生み出したジャック・ドゥミ。主演はヌーヴェル・ヴァーグの代表的女

スキ
2
名言から学ぶ【ココ・シャネル】女性が憧れるブランドの源を探る!

名言から学ぶ【ココ・シャネル】女性が憧れるブランドの源を探る!

言葉には、その人の生き方や人柄が見えてきますよね。 今回は『名言×人×私』をテーマとして、 偉大な方々の言葉から、 私の大事にしていることもシェアしていきたいと思います♪ 6人目「ココ・シャネル」を選んだ理由以前憧れのブランドでこちらの記事を書きました♪ もうひとつの憧れのブランドが「シャネル」です。 正直、昔から好きだったかというとそうではなかったのですが、 最近、友人にすすめられた映画『ココ・アヴァン・シャネル』(2009年公開)を観てから興味をもちました! そ

スキ
13