カフェバグダッド

中東(オリエント)の奥行きの深さを、文化、歴史を交えて日本に紹介していきたいと考えています。近くて、遠い、両者の関係を深める助けになるんじゃないかと思います。トルコ・コーヒーなどを飲みながら、中東のカフェにいる気分で、マガジンに収録される記事をたのしんでいただけたらと思います。

カフェバグダッド

中東(オリエント)の奥行きの深さを、文化、歴史を交えて日本に紹介していきたいと考えています。近くて、遠い、両者の関係を深める助けになるんじゃないかと思います。トルコ・コーヒーなどを飲みながら、中東のカフェにいる気分で、マガジンに収録される記事をたのしんでいただけたらと思います。

    マガジン

    • 中東シネマ倶楽部

      中東(オリエント)地域の映画レビュー、映画祭リポートをお届けします。

    • 【マガジン】ネット中傷・ネットリンチにどう対応するか

      自身の経験をリアルタイムに紹介し、ネット中傷・ネットリンチを対処する際のヒントを示せればと思います。

    • トルコ南東部を行く

      2022年10月に訪れたトルコ南東部の旅の記憶。ハタイ地方のアンタキヤからガジアンテップ、シャンルウルファへとバスで東に移動しました。翌年2月のトルコ・シリア地震でこの地域は被災し、多くの犠牲者が出ました。

    • 猫のいる国、猫のいる街、猫のいる家

      猫がいる風景と、そこに暮らす人々にまつわる話を拾いあげていきます。

    • この広い世界を知るための10皿

      世界各国・地域の食文化を10皿で紹介する記事を集めたマガジンを作りたいと思います。皆さんが旅先などで印象に残った料理の数々をぜひ10皿にまとめて記事にして、#世界を知るための10皿 とハッシュタグをつけて公開ください。自分で撮った写真がなければ、ツイッターやインスタグラムで見つけた写真をツイートごとはめ込むことも可能です。タイトルは「○○(料理)を知るための10皿」を基本としますが、「ワイルドすぎる中東飯、クルド料理を知るための10皿」のような形容詞や前振りを加えても構いません。10皿そろわなければ5皿でも。国のくくりにこだわらず、地方、民族、都市(例・パリのカフェ飯を知るための10皿)といったものも歓迎です。質問はコメント欄に遠慮なくお寄せください。

    最近の記事

    イラン(人監督によるサイコホラー)映画「聖地には蜘蛛が巣を張る」

    タイトルにある「聖地」とは、イラン北東部にあるイスラム教シーア派聖地マシュハド。この街を舞台にした、「サイコスリラー」と呼んでいいのかどうか分からないが、恐らくそうしたカテゴリーに入っているのだろう、という作品。制作国はデンマーク。イランでの撮影は認められず、ロケ地には同じ中東の国ヨルダンが使われたようだ。 2001年にマシュハドで実際に起きた売春婦を狙った連続殺人事件を下敷きにしている。街頭に立つ女性を次々と殺す男性とその家族、事件を追う男女2人の新聞記者が主要な登場人物

      • 【記録⑥】個人の中傷と別次元、宗教・人種へのヘイトスピーチ

        イスラム教の断食月ラマダンが始まった。この、イスラム教徒にとって神聖な1か月の始まりに、悲しい報告をしなければならないのはとてもつらい。しかし、座視すれば、もっと事態を悪化させるのではと考えた。こうした行いが放置され続ければ、日本、日本人全体への悪評が、世界に広まってしまう可能性もある。ともかくまず、「中東の建築と美術あらためラブアンドピース」氏が、2020年10月3日に発信したツイートを読んで欲しい。 イスラム教徒のことをアラビア語で「ムスリム」というが、その言葉を極めて

        • 【記録⑤】トルコから、個人情報暴露ツイートを重ねる中東中傷研究者

          私と比呂啓さんに対して執拗な中傷を続けてきた「中東の建築と美術あらためラブアンドピース」氏が率いる「中東中傷研究会」のメンバー、トルコ在住のアカウント名「HIROKI WAKAMATSU」氏が、個人情報暴露ツイートを書き込んだ。 最初に個人情報暴露の口火を切った「Verde*Antalya」氏との連携ということになる。それにしても彼らの粘着は常軌を逸している。中傷や個人情報暴露を重ねた上で、対話やリアクションをしないことを執拗になじり続ける。 こちらの立場からすれば、攻撃し

          • 【記録④】個人情報の暴露すら、ためらわない中東中傷研究者の暴走

            「中東の建築と美術あらためラブアンドピース」氏による中傷ツイートは、表面上は沈静化しているように見える。何度でも強調したいが、これは自主的な反省からではなく、こちらが問題提起の声をあげたことによるものだ。もしこちらが、打たれるがままに沈黙していたら、取り巻きを含めた「中東中傷研究会」からの攻撃は、さらに激しくなっていたことは明らかだろう。 そうした中、取り巻きのひとりが、私の個人情報の暴露という卑劣な手法をおこなっていたことが新たに判明した。どこまで卑怯な人たちなんだろうか。

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • 中東シネマ倶楽部
            カフェバグダッド
          • 【マガジン】ネット中傷・ネットリンチにどう対応するか
            カフェバグダッド
          • トルコ南東部を行く
            カフェバグダッド
          • 猫のいる国、猫のいる街、猫のいる家
            カフェバグダッド
          • この広い世界を知るための10皿
            カフェバグダッド
          • 世界と日本をつなぐ人たち
            カフェバグダッド

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            【トルコ南東部を行く⑮】ターキッシュ・ディライト付き苦味コーヒー

            トルコ南東部アンタキヤからバスで北東へ。ガジアンテップに到着する。手持ちのトルコリラが残り少なく、日本円の現金からの両替か、クレジットカードでのキャッシングをしたかったが、アンタキヤやガジアンテップのバスターミナルには両替所がなく、銀行ATMからのキャッシングも、なぜかできない。綱渡り状態だったが、ガジアンテップのバスターミナルから市内中心部までのタクシー代はなんとか手持ちで足りた。ホテルに荷物をおいて中心部を歩き回り、ようやく円を両替してくれる店を見つける。 今回の旅行では

            【記録③】取り巻きたちが、パスを回すように繰り返す中傷ツイート

            ネット暴力の口火を切った「中東の建築と美術あらためラブアンドピース」氏が一見、静かになった一方で、その取り巻きといえる人々による「助太刀」中傷が続く。一体、彼ら中東研究者とはなんなんだろう。 この、探究対象がネット中傷とネットリンチのノウハウという人たち。昔は本分だっただろう中東研究が彼らの頭から忘れ去られていることが哀しくもある。 この集団に呼称が必要なので、今後、「中東中傷研究会」と表記することにする。 彼らのネットリンチでの得意技は、サッカーでいえば、パスを回しながら、

            トルコ南東部を行く⑭ドネルケバブ店の隣にマクドナルド、らしい風景

            トルコ南東部ハタイ県アンタキヤでの滞在もあすで終わる。この街の魅力は、歴史遺産、食文化をはじめ、数えたらキリがないほどだが、古めかしく雰囲気のあるカフェがたくさんあることも、そのひとつだろう。 行きつけのようになった旧市街のカフェ。地中海に比較的近いためか、秋が深まってきた夜の空気も、さらに内陸にはいった街に比べるとマイルドだ。 気候が良く、居心地も良ければ、長く滞在したくもなる。とても悲しいことに、2月のトルコ・シリア大地震で、街は壊滅的ない被害を受けた。犠牲者には心から

            【記録②】拡散に悪用されるまとめサイト--ネット中傷対応

            まとめサイトとか、まとめブログというサービスがある。個人が、さまざまな人のツイッターでのつぶやきをつなぎ合わせてひとつの「ストーリー」にしてサイトにアップできるというもの。今回の私と比呂啓さんに対する中傷、言葉の暴力の拡散にも利用された。 この「まとめ」、一見、個々のツイートをつなぎ合わせているだけのようにみえるが、その間に「アラビア語クウェート方言bot」氏がはさみ込む文章が非常に恣意的で悪質だ。 黒字の部分になる。「被害者ぶった反論記事」と言った言葉を使って、自分たち

            【記録①】ネット中傷・暴言で傷つく人たちを生まないために

            【2023.3.17】ここ数日続いていた、私と比呂啓さんに対する中傷ツイートが、一時のネットリンチのような状態からは、表面的には多少減少してきた。とはいえ、その変化が、何によるものかと言えば、以下のnote記事で、暴言ツイートに問題提起をしたからだろう。 だとすれば、こちらが声をあげなければ、名指しした上での中傷ツイートは今も続いていた可能性が高い。一方的に浴びせられる中傷から我が身を守るために、大きな労力を割かなくてはならないのは、何ともやり切れない。 中傷の主、「中東

            トルコ南東部を行く⑬--円形のケバブをザクロ果汁のハイボールで

            晩御飯をどこで食べるか、前もって特に決めていた訳ではなかったので、石畳のアンタキヤ旧市街をぶらぶら歩いて、なんとなく店の名前「ジャミーラ」にひかれてドアノブを押した。 賑やかな生演奏が流れるホールで、観光客とおぼしきグループが楽しそうにわいわいやっている。2階にも席があって、そちらに通される。 先客はいなかったので、下からの喧騒が聞こえては来るものの、まあまあ静かな空間だ。 まずは、エフェスビールを頼み、乾いたのどを潤す。最近は日本のレストランでも結構みかけるとはいえ、「

            トルコ南東部を行く⑫--バラの香りが漂う甘美なデザート

            歴史ある洞窟のキリスト教会や考古学博物館を見学し、路上の市場を散歩して、ちょっと疲れたな、と思い、旧市街の一角にあるカフェに入る。 ここが、なかなか趣きがあって良いカフェだった。ここアンタキヤのカフェというと、実は思い出があって、もう20年ぐらい前の冬、数時間だけ街に立ち寄った時に一軒寄ったことがあった。 ようは、水タバコを吸いに行ったのだった。室内は水タバコの煙が立ち込め、男性たちがトランプに興じていた。水タバコは、アラブ圏でトンバクと言われるタバコの葉を巻いた葉巻のよう

            【プロローグ】常軌を逸した中傷ツイートについて問題提起します。

            【2023.03.16 中傷ツイート事例を1件追加しました】 このところ私の周辺で、ツイッター上での口汚い文言を使っての一方的な中傷が目に余るので、問題提起させてもらいます。中傷ツイートは、主として「中東の建築と美術あらためラブアンドピース」さんによるものです。 とにかく、言葉遣いが口汚いのです、一度も会ったことすらない相手に、こんな卑劣な言葉を投げつけられるものでしょうか。あくまで一例を示します。 もし自分が、見ず知らずの人物から「ダメな個人を通り越して社会的害悪」と、罵

            トルコ南東部を行く⑪--路上マーケットを歩く楽しみ(ハタイ編)

            トルコ南東部アンタキヤ郊外にある、聖ピエール教会と考古学博物館の鑑賞を終え、じゃあ中心部に戻ろうかと思った頃。まだ陽は高く、日差しは強い。汗ばむ陽気でとても歩けないと思い、博物館前のバス停から中心部方向のバスに乗る。車窓から見える通りが賑やかになったら、中心部に近づいたと気付くだろうという適当な考えで飛び乗った。 まあ、だいたいこの辺かな、というところで運転手に言って降ろしてもらう。人がパラパラと現れたてくる横丁に入ってみたら、そこは路上マーケットだった。 直線の道路の両側

            トルコ南東部を行く⑩--遺跡の上に立つミュージアムホテル

            アンタキヤ郊外の岩山に掘られた聖ピエール教会から下り、幹線道路をわたった場所にハタイ考古学博物館があった。この場所は、2010年に世界有数のモザイク画が見つかった場所。ホテル建設中の出来事で、建設はそのまま進められ、モザイク画の上にホテルと博物館があるという稀有なスタイルが出来上がった。 紀元前300年、セレウコス朝時代に建設されたアンティオキア(アンタキヤ)。ローマ帝国、ビザンチン帝国の時代に多くのモザイク画が制作された。2010年にその一部が発見され、10年近い調査期間

            トルコ南東部を行く⑨--キリスト教が始まった頃からある教会

            ホテルでの朝食を食べながら、きょうはどこへ行こうかと考え、まず、街の北方にある「聖ピエール洞窟教会」に行ってみることにする。初期キリスト教時代の布教の拠点だったという、アンタキヤを代表する史跡だ。 ホテルから、歩くと結構かかりそうだったが、晴天で風もさわやかだったので歩いて行くことにする。 商店が並ぶ街道を歩いていくと、きのう食べたアンタキヤ名物のかぼちゃデザート「カバク・タトルス」が売られていた。サクサクとした独特の食感の記憶がまだ口に残っている。 原料のかぼちゃはかな

            トルコ南東部を行く⑧--特産のオリーブ、工夫された食べ方

            朝。海には面していないとはいえ、地中海からそう遠くない位置にあるアンタキヤ。アナトリア高原のカラカラに乾いた感じの空気ではなく、日本から来た身にも優しい、適度な湿度が感じられた。 ホテルの2階の部屋から階段を降りて、中庭に出ると、スタッフが朝食の準備を始めていた。ほかに宿泊客がいる気配も感じられない。ビュッフェではなく、座ったテーブルの上に小皿の乗ったおかずが並べられた。 大きく分類すれば、チーズ、野菜、オリーブ。それにオムレツ、パンの類いだ。 エキメッキ(パン)は、アナト