カフェバグダッド
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イラクの少数派ヤジーディ、女性たちの戦い…「バハールの涙」
イラクの宗教的少数派ヤジーディが、ISの奇襲攻撃を受け、多くが殺害されたり、拉致され監禁される惨事が起きてから、この8月で10年がたった。10年という時間は短いようで長く、その後、中東では、パレスチナ・ガザでの惨劇などが発生し、ISが犯した数々の蛮行は、特に、現地から遠く離れた日本では、すでに歴史の彼方にかすんでしまっている感も否めない。
そうした歴史を少しでも思い返してもらいたい、という気持ち
問題提起といやしの「合わせ技」…ノルウェー映画「ヒューマン・ポジション」
氷河が作り出したフィヨルド地形に囲まれた美しい街、ノルウェー・オーレスンが舞台。病気休職を経て、地元新聞社に復帰した女性の仕事とプライベートを、北欧の風景や街並みとともに描く。女性は記者として、ある事件をきっかけに消息を絶った難民申請者の行方を追いかけている。
と、書くと、社会派作品の範疇という印象にもなるが、みていて、そういう雰囲気がほとんどない、静かで淡々としたタッチの不思議な映画だった。美
野菜こそが、トルコ料理の主役…岡崎伸也さんトーク③(野菜料理編)
東京・西荻窪の「旅の本屋のまど」で先日行われた、「食で巡るトルコ」出版を記念した岡崎伸也さん(写真右。左は版元の「阿佐ヶ谷書院」の島田真人さん)のトークイベント。
https://note.com/cafebaghdad/n/n9963872eadc2
プロジェクターを使って岡崎さんが解説した料理の数々を、本人の許諾を受けて写真付きで紹介してきた。①肉料理、②魚料理ときて3回目は、野菜料理にな
自然とともに生きている、クルド人の「芯」描く…クルド映画『別れ』
クルド人が多く暮らす街としても知られる埼玉県川口市で、今年もSKIPシティ国際Dシネマ映画祭が開かれている。首都圏で上映される、中東に関係した映画をフォローしている私にとっては、今年の注目作は、トルコのクルド人であるハサン・デミルタシュ監督の「別れ」。外せない作品だ。ということで、雨雲ただよう天気の中、川口のトルコ料理レストランで朝食の腹ごしらえをした後、映画祭会場を訪れた。
上映後のティーチイ