目からビーム!24 英霊の神降ろしとしての空手チョップ~討入りから真珠湾、12月はやはり忙しい
力道山時代の名レフェリーに沖識名がいる。何が「名」なのか。公明正大なジャッジを身上にしているという意味ではない。観客のヒート(興奮)を煽る名人なのである。
特に彼の采配の活きるのはタッグマッチだ。ガイジン組の捕まり二人がかりの攻撃で息も絶え絶えの吉村道明、何度か力道山にタッチを試みるが、なぜか沖レフェリーにはその瞬間が見えていない(※、見えていない に傍点)。「レフェリー、どこに目をつけてんだ!」。客の罵声を浴びるのも彼の大切な仕事である。そして観客の怒号がピークに達したとこ