森繁久彌~異国の初夜
森繁久彌にこんなエピソードがある。
とある劇場のこけら落としに呼ばれ、挨拶に立った森繁御大、緞帳が下りるのを待って隣にいる杉村春子に一言、「さて、つかぬことをお聞きしますが、私、あなたと寝たことありましたっけ?」。次の瞬間、特大のビンタの音が劇場中に響いたという。
傑作だけど、この手の話というのは、多少尾ひれがついたものと考えたほうが無難か。もっとも、「森繁ならさもありなん」「森繁なら許されそう」という前提がなければ、笑い話としても成立しようがないわけである。
実際、森繁久