森野 しゑに

海外生活での癒しは日本のドラマ・映画を観ること。音楽も幅広く聴きます。ヨーロッパのとあ…

森野 しゑに

海外生活での癒しは日本のドラマ・映画を観ること。音楽も幅広く聴きます。ヨーロッパのとある国在住。俳優・三浦春馬くんが永遠に好きです。※春馬くんの似顔絵と花のイラストについては愛でるための個人保存はOK。無断転載はご遠慮ください。

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  • No Music, No Life

    好きな音楽のこと

  • ドラマ・シネマローグ

    日本のドラマ・映画を中心に感想と思ったこと考えたこと。

  • 三浦春馬の世界

    三浦春馬くんの出演したドラマ・映画、舞台、歌、彼を偲び想いを綴っています。月命日に似顔絵を季節の花と共に描いています。

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    物語を綴るように、体験を通したエッセイ。

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    日常のつぶやき

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三浦春馬 tourist ツーリスト 人生の旅路

私は今、ドラマの舞台となっている東南アジアとは真逆の国に居て、光のない真冬はマイナス20度以下にもなる極寒の北の果てから、アジアの眩しい太陽の光と暑く湿った空気を夢見ている。 「tourist ツーリスト」は、国外へ出るのが難しい今だからこそ観たくなる、ロードムービーのような作品だ。 映像の中では、ひとっ飛びにどんな国へも行くことができる。 バンコク篇天久 真は、ふらりと目の前に現れ、また何処かへ流れてゆく、根無し草のような男性だ。すでに人生に飽き焦燥感に駆られている野上さ

    • 映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」〜キューバ音楽のレジェンドたち

      平均年齢70代?すでに全盛期を過ぎた、キューバのかつての大物ミュージシャン達と、アメリカ人ギタリスト ライ・クーダが出会い、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブというビッグバンドを組んだことから始まった奇跡。 アルバムを録音し、それぞれの生い立ち、音楽、人生を語り、老齢ながら精力的にツアーに出る、その模様をヴィム・ヴェンダース監督がフィルムに収めた音楽ドキュメンタリーは、世界中を虜にし、キューバ音楽を世に知らしめた。 ついにはカーネギーホールでのコンサート、オバマ大統領からホワ

      • 花の絵をまた「みんなのフォトギャラリー」にいくつか追加しました。 秋桜、桔梗、野葡萄、水仙、ヒヤシンス、クレマチスなど季節の花をタイトル画像にどうぞ💐 morino_sieniで検索すると一覧が出ます

        • 芙蓉をあなたに

          芙蓉の花は、朝に咲き夕方にはしぼむ一日花。 芙蓉は、儚く美しい人にたとえられ「芙蓉の顔」と言う表現もある。 中国では蓮の花の美称(ほめたたえた呼び方)が、芙蓉だという。 だから「芙蓉の顔」とは、蓮の花のように美しい、という意味でもあるらしい。 ちなみに日本でいう芙蓉のことは、木芙蓉という名前で区別しているそうだ。 芙蓉と蓮の花に、こんな関連があったとは、調べるまで全く知らなかった。 ハスは春馬くんの故郷・土浦とも縁の深い花だ。 霞ヶ浦湖畔に広がるという、ハス田をいつか見に

        • 固定された記事

        三浦春馬 tourist ツーリスト 人生の旅路

        • 映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」〜キューバ音楽のレジェンドたち

        • 花の絵をまた「みんなのフォトギャラリー」にいくつか追加しました。 秋桜、桔梗、野葡萄、水仙、ヒヤシンス、クレマチスなど季節の花をタイトル画像にどうぞ💐 morino_sieniで検索すると一覧が出ます

        • 芙蓉をあなたに

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          めぐり逢い

          朝ときどき散歩に行く小さな島で、よく出会う老夫婦がいる。 いつも海が見渡せるベンチに並んで座り、家から持参したポットから熱い珈琲を代わる代わるカップに注いで、手さげ袋からこれまた持ってきたシナモンロールを取り出し、その間とくに話すでもなく、まさに阿吽の呼吸という感じでお茶しながら、二人は黙って長いこと海を眺めている。 見かけるたびに、ああ、いい夫婦だなぁ、と思う。 私は結婚願望の薄い人間だったが、80〜90年代に流れていたチャーミーグリーンのCMに出てくる、手を繋いでス

          めぐり逢い

          アイヌの衣装と文化に触れて 〜北方先住民族を巡る旅 その3

          私がこれまで目にして来た北方先住民族のアート・伝統工芸・文化などについて綴ってきましたが、最終回である本記事では、アイヌの衣装や文化を取り上げました。 第1回 イヌイット・アートについてはこちら 第2回 サーミの伝統手工芸と文化についてはこちら 本記事は4000文字を超えていますので、お時間がある時にどうぞ。 アイヌとの出会い私がはじめてアイヌの人々に会ったのは、小学生の頃に北海道旅行をした時だった。 あまりにも昔で記憶が曖昧なのだが、家族でたぶん白老のアイヌコタンを

          アイヌの衣装と文化に触れて 〜北方先住民族を巡る旅 その3

          猫派

          私は、猫が大好きだ。 犬も嫌いじゃないけど、一緒に暮らすなら、だんぜん猫派だ。 猫は、一匹でいるのが当たり前で群れない。散歩させる必要がない。眠たくなったらすぐゴロンと横になり、夏は涼しいところ冬は暖かいところに、いつの間にか移動してる。 ご飯が欲しい時や、甘えたい時だけ寄ってきて気まぐれ、マイペースで人に媚びず、忠誠心なんてものはカケラもない。 猫の何がそんなにいいのか? そもそも猫の形状というか、みめかたち、仕草が魅力的。猫の身体は、しなやかで流動体みたいにグニャグニャ

          映画「市子」〜それでも生きる

          ついに映画「市子」を観た。 ・ 一緒に暮らす長谷川(若葉竜也さん)からプロポーズされた翌日、市子(杉咲花さん)は突然姿を消した。 長谷川の気持ちが嬉しくて、嬉しくて、思わず泣いてしまった彼女が、いったいなぜ? 川辺市子という女性は、存在しない そう告げる刑事(宇野祥平さん)の言葉に、最初は事態が飲み込めなかった長谷川だが、市子を探す中で、全く知らなかった彼女のもう一つの顔が次第に浮き彫りになってゆく。 子供の頃から、自分を偽って生きるしかなかった市子。 そんな環境を

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          ドラマ「すいか」〜ハピネス三茶の愛すべき人々

          夏になると思い出し観たくなるドラマ、それが『すいか』だ。 小林聡美さんが初主演を飾った2003年放映の作品だが、私の中では今も色褪せない。 脚本の木皿泉さんは、夫婦二人の共同執筆という珍しい形を取っている。私は本作で木皿さんを知り、大ファンになった。 本記事は書いてるうちに熱くなり、5000文字近くなってしまいました。 お時間のある時にどうぞ。 1983年夏、中学生の基子は、小学生の双子の女の子から、ノストラダムスの大予言により1999年にハルマゲドンがやって来て、もうすぐ

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          あなただけに聞こえる天空の音楽

          あなたは あなただけに聞こえる 心地よい旋律を奏でていた あなたはいつも この世界を愛し 清らかな言葉を紡いでいた あなたは あなただけに見える未来を ただ真っ直ぐに見つめていた あなたは あなたという存在そのものが 私たちを魅了する 美しい音楽 音の粒子が降り注ぎ 暗闇の中で 私たちは 柔らかな光に包まれ やがて全てが一つとなるだろう あなたにまた出逢う 幾千の星々が瞬く 果てしない宙の彼方で

          あなただけに聞こえる天空の音楽

          ドラマ「カルテット」〜みぞみぞする四重奏

          契約している動画配信サービスで配信が始まったので、ドラマ「カルテット」を観た。 これまで何度か配信を逃していたので、6年ぶりくらいの再視聴。 なんといってもこの物語を一言で表すカルテット(四重奏)というタイトルが秀逸で、坂元裕二・脚本の中でも自分的にはベスト3に入る大好きな作品だ。 本作の魅力は、偶然の出会いから軽井沢の別荘で奇妙な共同生活を送りながら、ドーナツホールというグループを組むことになった四人の、人間模様という名のアンサンブルだ。 ミステリー仕立ての展開もあり、普通

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          映画「コンパートメントNo.6」〜旅は道連れ世は情け

          映画「コンパートメント No.6」を観た。 監督は、アキ・カウリスマキを継ぐ次世代と言われているユホ・クオスマネン。 今作はロシアを舞台にしているが、フィンランド映画だ。 劇中音楽のセレクト、キャストや映像の雰囲気は、たしかにカウリスマキを彷彿とさせるものがあった。 モスクワに住み、考古学を専攻するフィンランド人留学生のラウラは、共に旅するはずだった恋人イリーナにドタキャンされ、一人で出発することになる。 寝台列車で相部屋になったロシア人のリョーハは、粗野で馴れ馴れしくセク

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          白夜の森、ラップランドにて

          今の時期こちらの国は白夜で、22時を過ぎても空は白んだまま。 南部では数時間だけ夜の帳が下りるが、北極圏では一晩中太陽は沈まず、完全な白夜となっている。 夫の生まれ故郷であるラップランドの町まで約1000kmもの道のりを車で移動。途中の街々に泊まりながら、数日かけて帰省した。 ここ数年、国境沿いにある夫の祖父が建てたサマーハウスの大規模な修繕を行っているので、昨年は夫と息子まで駆り出され、義父も交え男だけで泊まり込み2週間くらい作業していた。 こちらの国でサマーハウスを持つ

          白夜の森、ラップランドにて

          今週末は夏至祭。夫の故郷へ帰省するため途中の街々で宿泊しながら北極圏へ向けて数日かけ車で北上中です。国をほぼ縦断する1000km近い大移動。 しばらく皆様の記事を読んだりコメントの返しなどが遅くなります。 夏至祭の記事はこちら↓ https://note.com/morino_sieni/n/n15852783692e

          今週末は夏至祭。夫の故郷へ帰省するため途中の街々で宿泊しながら北極圏へ向けて数日かけ車で北上中です。国をほぼ縦断する1000km近い大移動。 しばらく皆様の記事を読んだりコメントの返しなどが遅くなります。 夏至祭の記事はこちら↓ https://note.com/morino_sieni/n/n15852783692e

          ラベンダーをあなたに

          清涼感の中に青々しさがある、ラベンダーの芳しい匂いをかぐと、穏やかな気持ちになり心が静まってゆく。 私にとってラベンダーは、とても身近なハーブだ。 エッセンシャルオイルを使うようになって20数年が経つが、とくにラベンダーは、日頃から頻繁に使っている精油だ。 抗菌・殺菌効果もあるので傷や虫刺されに直接塗ったり、キャリアオイルと混ぜてアロママッサージをしたり、風邪のひきはじめにはディフューザーでミストを部屋に拡散したりと、常備している。 心を落ち着かせる効果があることから、病院の

          ラベンダーをあなたに

          サーミと私、伝統手工芸に導かれ 〜北方先住民族を巡る旅 その2

          これから3回に渡り、私がこれまで目にして来た北方先住民族のアート・伝統工芸・文化などについて綴ってゆきたいと思います。 第1回の記事はこちら 第2回は、ヨーロッパで唯一の先住民族サーミについて。 4000文字近くありますので、お時間のある時にでも、お読みください。 サーミとの出会い私とサーミとの出会いは、まだ結婚する前、夫の生まれ故郷である北極圏の街を訪れたことからだった。 その日、夫は用事があるというので、私は一人で地元の博物館を訪れた。そこにはラップランドの自然、文

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