見出し画像

芙蓉をあなたに

芙蓉の花は、朝に咲き夕方にはしぼむ一日花。
芙蓉は、儚く美しい人にたとえられ「芙蓉のかんばせ」と言う表現もある。

中国では蓮の花の美称(ほめたたえた呼び方)が、芙蓉だという。
だから「芙蓉のかんばせ」とは、蓮の花のように美しい、という意味でもあるらしい。
ちなみに日本でいう芙蓉のことは、木芙蓉もくふようという名前で区別しているそうだ。
芙蓉と蓮の花に、こんな関連があったとは、調べるまで全く知らなかった。

ハスは春馬くんの故郷・土浦とも縁の深い花だ。
霞ヶ浦湖畔に広がるという、ハス田をいつか見に行ってみたい。

盛りを過ぎ花が散ったあとの芙蓉の姿も「枯れ芙蓉」として、侘び・寂びの美を見出した、日本人の美意識も素敵だと思う。

哀しみの多く語らず
枯芙蓉かれふよう
    - 中野英歩





芙蓉には、「変幻」という花言葉がある。
夕方しぼむまでに、花の色が移り変わってゆくことから、この花言葉がつけられたという。

中でも酔芙蓉すいふようは、色が変化する様子が、酒に酔ってゆく姿に重ねられ、この名前がついたらしい。

春馬くんも、お酒が好きだったね。
日本酒は、うんちくを語るほど詳しかったし、バラエティで蔵元に行った時は、美味しくて酔いがまわるほど飲んでしまい、ほろ酔い加減で頬が薄桃色に染まり、移動中のバスの中で居眠りしてしまったり、天然なところも炸裂していた(笑)
ラフロイグというウイスキーも好きだと言っていた。
私はまだ飲んだことがないけれど、スモーキーな味わいがなかなか個性的なウイスキーらしい。
春馬くんは通好みというか、若いのに好みが渋かった。
そのまま歳を重ねていけば、けっこうな趣味人になったんじゃないかと思う。


変幻自在とは
春馬くんを現すような言葉だ

俳優としてだけでなく
人としても魅力的だから

今だに、あなたは
幾つもの顔を見せて
私たちは、あなたに心奪われ
飽くことがない

未完のまま去ったから
なおさらに
私たちそれぞれの中で
いつか
あなたという人は
完成するのであろう




芙蓉の花言葉

繊細な美

しとやかな恋

変幻


酔芙蓉の花言葉

再生






いただいたサポートは、日本のドラマや映画観賞のための費用に役立てさせていただきます。