森野 しゑに

海外生活での癒しは日本のドラマ・映画を観ること。音楽も幅広く聴きます。ヨーロッパのとあ…

森野 しゑに

海外生活での癒しは日本のドラマ・映画を観ること。音楽も幅広く聴きます。ヨーロッパのとある国在住。俳優・三浦春馬くんが永遠に好きです。※春馬くんの似顔絵と花のイラストについては愛でるための個人保存はOK。無断転載はご遠慮ください。

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    三浦春馬くんの出演したドラマ・映画、舞台、歌、彼を偲び想いを綴っています。月命日に似顔絵を季節の花と共に描いています。

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    日本のドラマ・映画を中心に感想と思ったこと考えたこと。

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三浦春馬 映画「君に届け」〜初恋の面影

風早くんを想うとき、心の隅っこが微かに疼く。 風早くんは、爽やかと笑顔と優しさから出来ている。 大切な宝物みたいにそっとずっと胸の奥に仕舞ってあるような、誰しも…

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手前味噌への道

私はほぼ毎年、味噌を仕込んでいる。 こう聞くと、いかにも私がマメな人間で、やっぱり味噌は手作りの方がだんぜん美味しいものね、と思った方もいるだろう。 ところが私…

森野 しゑに
17時間前
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ちょっと怖い絵本と歌の世界

今日はまた絵本について書いてみようと思う。 少し趣向を変えて、ちょっと怖い感じがするけれど惹かれる絵本を、自分の本棚から選んでみた。 まず最初の1冊は 『なおみ』…

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今まで春馬くんへ手向けるために描いてきた花の絵。かなりの数になったので、一部を「みんなのフォトギャラリー」でシェアできるようにしました。
さっそく花菖蒲の絵を5名の方が使ってくれました。
季節の花をタイトル画像にどうぞ💐
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三浦春馬 ドラマ「小さな故意の物語」〜若き恋の残酷さ

2012年に放映された、東野圭吾ミステリーシリーズ第8話「小さな故意の物語」を、久しぶりにまた視聴した。 この時、春馬くん22歳。まだ瑞々しい少年の面影があり、学生服も…

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ドラマ「最高の離婚」~それぞれの夫婦のかたち

春の連ドラ開始の狭間に、先日10年ぶりくらいにドラマ『最高の離婚』を観た。 当時も、坂元裕二さん脚本の醍醐味であるセリフの秀逸さや、夫婦の悲喜こもごもをユーモラス…

森野 しゑに
3週間前
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春がきらいな、あなたへ

あなたが産声をあげた日の空は 淡く桜色に染まっていたのだろうか それとも満開の桜はすでに 風に吹かれて舞いあがり 散り始めていたのだろうか 愛されるより、愛した…

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3週間前
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気持ちが沈む朝。昨日小学校で銃撃事件が起きた。朝大使館からの一斉メールで知る。容疑者も被害者も12歳ということに国中が衝撃を受けている。一人は即死、二人重体。息子とほとんど歳も変わらない。いつも通り学校へ送り出した子供がそのまま帰って来なかったとしたら…。動機はまだ発表されず。

森野 しゑに
4週間前
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映画「土を喰らう十二ヵ月」、水上勉「土を喰う日々 わが精進十二ヶ月」~滋味深く生きること

映画『土を喰らう十二ヵ月』を観た。 作家のツトム(沢田研二さん)は、愛犬の "さんしょ" と信州の山奥にある山荘で暮らしている。 ツトムは季節ごとの山の恵みを享受し…

森野 しゑに
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霧の朝に

霧雨にしっとりと濡れながら 白く煙る景色の中に佇んでいると 夢の中に迷いこんでしまったような ぼんやりとした心持ちになってくる 港の方では何度も霧笛が鳴っている…

森野 しゑに
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タンポポをあなたに

日本では春になると姿を見せるタンポポは、こちらの国では春と夏の境目あたりに咲きはじめ、そこから夏の終わり頃まで長く、道端など何処にでも咲いているのが見られる。 …

森野 しゑに
1か月前
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東日本大震災から13年

故郷を想い、手を合わせる

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森野 しゑに
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小説「ののはな通信」三浦しをん〜忘れ得ぬひと

今作は、1980年代に横浜のミッション系女子校で出会った、二人の女性の物語。 "のの"こと野々原茜は、クールで頭脳明晰だが、同級生に比べて家は経済的に貧しく、自分が分…

森野 しゑに
1か月前
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CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN〜エスニック・サウンドの進化形

発見した時は久々に大興奮したバンド、CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN。ちょっと長くて読みづらいかなぁというバンド名の由来は、キューバ民謡のリズムから命名したそうだ…

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ドラマ「お別れホスピタル」〜死ぬってなんだろう

苦しくなるほど胸を締め付けられたドラマ「透明なゆりかご」につづき、原作:沖田×華さん、脚本:安達奈緒子さんが再びタッグを組んだドラマ「お別れホスピタル」 前作は…

森野 しゑに
2か月前
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映画「PERFECT DAYS」〜かけがえのない毎日に、言葉はいらない

やっと観てきました「PERFECT DAYS」 ヴィム・ヴェンダースの映画を観たのはいつぶりだろう…と思い返したら「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」以来だった…。 なんとあ…

森野 しゑに
2か月前
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三浦春馬 映画「君に届け」〜初恋の面影

三浦春馬 映画「君に届け」〜初恋の面影

風早くんを想うとき、心の隅っこが微かに疼く。
風早くんは、爽やかと笑顔と優しさから出来ている。

大切な宝物みたいにそっとずっと胸の奥に仕舞ってあるような、誰しもの心の中にいる初恋の人の面影を形にしたら、風早くんになるんじゃないかと思うほど、春馬くん演じる風早くんは、初恋の男の子を象徴するかのような存在だ。



普段学園ラブストーリーなどは自分とあまりにも世代差があるため観ないし、この作品も春

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手前味噌への道

手前味噌への道

私はほぼ毎年、味噌を仕込んでいる。

こう聞くと、いかにも私がマメな人間で、やっぱり味噌は手作りの方がだんぜん美味しいものね、と思った方もいるだろう。
ところが私の味噌は…家族の誰からも喜んでもらえない…

なぜか?

これまでの味噌は、毎回蓋を開けた瞬間から

なんじゃこりゃぁあっ!!!by 松田優作(太陽にほえろ ジーパン刑事殉職シーン風に)

思わず自分でも叫んでしまうような、不穏な代物が出

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ちょっと怖い絵本と歌の世界

ちょっと怖い絵本と歌の世界

今日はまた絵本について書いてみようと思う。
少し趣向を変えて、ちょっと怖い感じがするけれど惹かれる絵本を、自分の本棚から選んでみた。

まず最初の1冊は
『なおみ』谷川俊太郎 作:沢渡 朔 写真
こちらは写真絵本なのだけど、表紙のモノクロ写真からしてちょっと怖い。なんだか心霊写真っぽくて、妙に心掴まれる(笑)
全体的に仄暗くぼんやりとした夢の中にいるかのようなトーンで、とても子供向けとは思えない。

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今まで春馬くんへ手向けるために描いてきた花の絵。かなりの数になったので、一部を「みんなのフォトギャラリー」でシェアできるようにしました。
さっそく花菖蒲の絵を5名の方が使ってくれました。
季節の花をタイトル画像にどうぞ💐
morino_sieniで検索すると一覧が出ます

三浦春馬 ドラマ「小さな故意の物語」〜若き恋の残酷さ

三浦春馬 ドラマ「小さな故意の物語」〜若き恋の残酷さ

2012年に放映された、東野圭吾ミステリーシリーズ第8話「小さな故意の物語」を、久しぶりにまた視聴した。
この時、春馬くん22歳。まだ瑞々しい少年の面影があり、学生服も似合っている。

もう、何回目かも数えなくなった春馬くんの月命日。
数え続けても、永遠に終わりはないのだから…
今日は似顔絵ではなく、久しぶりに春馬くん出演のドラマの感想を綴りたいと思う。



良(春馬くん)、洋子(波瑠さん)、

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ドラマ「最高の離婚」~それぞれの夫婦のかたち

ドラマ「最高の離婚」~それぞれの夫婦のかたち

春の連ドラ開始の狭間に、先日10年ぶりくらいにドラマ『最高の離婚』を観た。
当時も、坂元裕二さん脚本の醍醐味であるセリフの秀逸さや、夫婦の悲喜こもごもをユーモラスに描いていて、その面白さに惹きこまれたけれど、結婚してまだ数年で子育てに追われていたこともあり、夫婦とは…なんてそんなに深く考えてはいなかった。
しかし今改めて観ると、夫婦ってなんだろうな…としみじみと思うところがあった。

真面目だけど

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春がきらいな、あなたへ

春がきらいな、あなたへ

あなたが産声をあげた日の空は

淡く桜色に染まっていたのだろうか

それとも満開の桜はすでに

風に吹かれて舞いあがり

散り始めていたのだろうか

愛されるより、愛したいと 

誰かの光になりたいと

あなたは願ったのではなかったか

春はきらい、と

言っていたあなたへ

時を超え、私たちが

あなたの生まれた春を

愛おしみ

好きになるから

春馬くん

34歳の誕生日おめでとう

気持ちが沈む朝。昨日小学校で銃撃事件が起きた。朝大使館からの一斉メールで知る。容疑者も被害者も12歳ということに国中が衝撃を受けている。一人は即死、二人重体。息子とほとんど歳も変わらない。いつも通り学校へ送り出した子供がそのまま帰って来なかったとしたら…。動機はまだ発表されず。

映画「土を喰らう十二ヵ月」、水上勉「土を喰う日々 わが精進十二ヶ月」~滋味深く生きること

映画「土を喰らう十二ヵ月」、水上勉「土を喰う日々 わが精進十二ヶ月」~滋味深く生きること

映画『土を喰らう十二ヵ月』を観た。

作家のツトム(沢田研二さん)は、愛犬の "さんしょ" と信州の山奥にある山荘で暮らしている。
ツトムは季節ごとの山の恵みを享受し、小さな畑を耕し、子供の頃口減らしに出された京都の禅寺でおぼえた精進料理を自ら作り、喰う。

映画の中では四季折々の山の風景が映し出され、季節の移り変わりを表す二十四節気を示す構成は、まだ雪深い立春から始まり、啓蟄、清明、立夏、芒種、

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霧の朝に

霧の朝に

霧雨にしっとりと濡れながら

白く煙る景色の中に佇んでいると

夢の中に迷いこんでしまったような

ぼんやりとした心持ちになってくる

港の方では何度も霧笛が鳴っている

その音に誘われるかのように

靄に包まれ歩いてゆくと

このままどこか知らない世界へ

吸い込まれてしまうような気がする

こんな霧の朝に

自分と同じ姿をしたもう一人の自分

ドッペルゲンガーに

会ってしまうのかもしれない

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タンポポをあなたに

タンポポをあなたに

日本では春になると姿を見せるタンポポは、こちらの国では春と夏の境目あたりに咲きはじめ、そこから夏の終わり頃まで長く、道端など何処にでも咲いているのが見られる。
野原で黄色のタンポポが辺り一面に咲いているのを見ると、初夏の光が感じられ、夏至祭で被る花冠にもタンポポは編まれている。

ヨーロッパでは古くから恋占いにも使われていた花だという。
花言葉の一つである "神託" とは、神のお告げを表す。
タン

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東日本大震災から13年

故郷を想い、手を合わせる

鎮魂


小説「ののはな通信」三浦しをん〜忘れ得ぬひと

小説「ののはな通信」三浦しをん〜忘れ得ぬひと

今作は、1980年代に横浜のミッション系女子校で出会った、二人の女性の物語。
"のの"こと野々原茜は、クールで頭脳明晰だが、同級生に比べて家は経済的に貧しく、自分が分不相応なお嬢さん学校に通っていることに、どこか引け目を感じている。
いっぽう牧田はなは、天真爛漫な帰国子女で、外交官の家に生まれ育ったお嬢様だが、勉強は苦手で、東大以外は大学じゃないという父親のプレッシャーがある。
育った環境も性格も

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CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN〜エスニック・サウンドの進化形

CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN〜エスニック・サウンドの進化形

発見した時は久々に大興奮したバンド、CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN。ちょっと長くて読みづらいかなぁというバンド名の由来は、キューバ民謡のリズムから命名したそうだ。
ちなみに、こちらは日本人によるバンドで、なかなか面白いバッググラウンドがあるのですが、詳細は下に記しています。

花様年華

アルバムの中でもキャッチーな「花様年華」は、鬼リピしている。
ウォン・カーウァイ監

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ドラマ「お別れホスピタル」〜死ぬってなんだろう

ドラマ「お別れホスピタル」〜死ぬってなんだろう

苦しくなるほど胸を締め付けられたドラマ「透明なゆりかご」につづき、原作:沖田×華さん、脚本:安達奈緒子さんが再びタッグを組んだドラマ「お別れホスピタル」
前作は命の誕生と死を見つめる小さな産院が舞台だったが、今回は末期がんなど死と向き合う患者とその家族を見つめる療養病棟が舞台だ。

主人公の辺見歩(岸井ゆきのさん)は、療養病棟で働く看護師。
病院では吸えないので、毎朝出勤前に海辺で車を止め電子タバ

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映画「PERFECT DAYS」〜かけがえのない毎日に、言葉はいらない

映画「PERFECT DAYS」〜かけがえのない毎日に、言葉はいらない

やっと観てきました「PERFECT DAYS」
ヴィム・ヴェンダースの映画を観たのはいつぶりだろう…と思い返したら「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」以来だった…。
なんとあれから20年以上も経っており、浦島太郎にでもなったような気分。

上映開始40分前に、いきなり夫が映画に行こうと言い出し、体感温度マイナス20°の中、ツルツルに凍った道を小走りし滑り込む勢いで映画館に到着したものの、慌てて家を

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