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ディーパンの戦い(2016年)【映画紹介を続けないといけないんだ。ここで生きていかないといけないんだ!「起きて。もう朝よ」】

スリランカ内戦。
タミルイーラム解放の虎は敗北し、
兵士たちは難民と偽装家族を作り、
パリへ逃れる。

言葉もわからない土地で、
偽物の家族で、
揉めながらどうにかこうにか生活していくしかないが、
伝手を頼って住んだ辺りは治安がすこぶる悪い。

なにせ不法難民である。
誰にも頼れないので、偽装家族で団結するしかないのだが。
みんなストレスが大きすぎておかしくなってくる。

ようやくうまくいきそうになったら、壊れて、
それを継ぎ合わせたら、また壊れる。
夫でも妻でも娘でもないのに、
むりやり修復する。

しかし・・・

***

最後の方、怖いくらいに壊れていく。

でもバッドエンドではない。
超ウルトラハッピーエンド???????
だけど、あまりにもファンタジーな終わり方は、
あ。これ。夢??

と思わせる。
罪深い。
未来世紀ブラジル感がする(やめて!)

ネタバレタグをつけておく。

***

そうだ。主人公は元兵士。ギャング程度では相手にならないのだが、
アクション映画ではないので描写は控えめ。

いや。そういう映画やないねんで。

そういうんじゃない。

それは物語のアクセントでしかない。

難民という人々が、
ただの一方的な弱者ではないことの、
メタファーでしかない。

難民も人間だ。
人間は野獣だ。
私たちも獣だ。
我々は等しく美しい。
生けるものたちよ。
お前たちはみな醜く、そして美しい。

***

いや、普通に難民かわいそ映画だと思ってくれても、
いいんだろうけど。
それって映画にはならないような気がするんだ。
違うんだ。

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