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2024年8月の記事一覧

緑のオカンと紫のオカン

緑のオカンと紫のオカン

皆さんの髪の毛の色は何色だろうか。私の髪の色は基本的に黒だが、気分転換に染めてみたいなあと思う事がある。昔の日本社会では女性の髪色には黒色が好まれ、髪を染めていると不良扱いされたりした時代もあった。しかし今日では茶髪が普通に市民権を得て、髪の色の自由化も進んだように思う。

しかしである。街を歩くとたまに、生物学的に人間には絶対生えてこないような色に染められた髪にお目にかかることがある。いやいや、

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金子みすゞの詩に見える「優しさ」と「悲しみ」のこと

金子みすゞの詩に見える「優しさ」と「悲しみ」のこと

降ったり止んだり、どんより灰色な静岡の空。霧雨に包まれながら藤枝市郷土博物館・文学館で開催中の「金子みすゞ生誕120年、作品発表100年記念の特別展」を見にいった。

金子みすゞに関する貴重な資料の数々、遺稿手帳、直筆の詩などを見る。特別に上手い字というわけではないが、まるっとしていて丁寧に書かれている。消しゴムで消したような、何度も推敲した形跡が見える。素朴で暖かみのある詩によく合っている字だと

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寂しいって言えないのよ

寂しいって言えないのよ

台風の影響で友達との予定がいくつか流れた。
家にいることしかできず、気分が落ちている。
本当は文章を書くのも億劫。このまま寝たい。
けど、性格上宣言したことを達成できなくて余計落ち込むことも分かっているので、書く。

私の今のブルーの1番の原因が寂しさだということに、本当は気づいている。

会うはずだった人と会えず、家で一人。
誰かからのたわいもない連絡を期待してスマホを何分かおきに触ってしまう自

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ロシア映画に興味を持って勉強しているとどーしても政治史の鬱話題に巻き込まれるハナシ、、、まあ仕方ないんだけど😓

ロシア映画に興味を持って勉強しているとどーしても政治史の鬱話題に巻き込まれるハナシ、、、まあ仕方ないんだけど😓

皆さん、こんにちは。

先日、1920年代のソ連のSF映画「アエリータ」の話をしましたが、

このときは、

「ロシアの政治問題や国際問題は無視して、あくまでノンポリの視点から、ロシアの映画やロシアの芸術のことを勉強していきたいな、、、」

みたいなことを書きました。

その後の、結論。

無理だなw

だってさあ、、、

私がたとえば昔のあるロシア芸術に興味を持ち、

「うわあ、この芸術家さんの

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必要じゃなくなっただけ

必要じゃなくなっただけ

人が離れていく。

連絡が途絶える。

物理的にも、心の繋がりも、離れる。

それはきっとお互いが必要じゃなくなっただけなんだと思う。

いや、私は必要なんだよ!!!

そう思っていても実はそういう運命で、必要じゃなかったりする。その方が正しかったりする。

自分の意思では決められない。

きっとまた、思いも知らないところで必要な誰かに出会う。その誰かもきっといつか、離れてしまうかもしれない。離れ

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魔女物語 (群像社ライブラリー)

魔女物語 (群像社ライブラリー)

魔女物語 (群像社ライブラリー)

 魔女や妖怪など、超常的なものをテーマにした短編小説集です。
 とはいえ、おとぎ話に出てくるような魔女や妖怪が、そのまま登場する作品ではありません。現代風に解釈されています。

 作者のテッフィさんは、ロシアで生まれ育った方です。ロシア革命をきっかけに、フランスへ亡命しました。本書に収められた作品は、フランス時代に書かれたそうです。

 作品に登場する魔女

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こういう日もある

こういう日もある

サイテーだ。

友達が裏垢のストーリーであげる悪口も

何年か前似たようなことをしてた過去の私も

たった数個の誹謗中傷をまるで世間の声みたいに取り上げる神様気取りのネットニュースも

見出しを見てつい開いてしまう私も

親指にいつのまにできてたささくれも

自転車がエレベーターに挟まれたのも

足の踏み場がないくらい散らかった部屋も

今日も気づいたら夜なのも

口論してから連絡をよこさない恋人

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僕のヒーロー

僕のヒーロー

今にも消えてしまいたい時、私は記事を書く。

思いの丈、ありったけ全てを文字に当てつける。

ものに当たることも、ひとに当たることもなく、自分に当たり、こうして文字に当たる。

私にここという居場所があってよかった。

下手くそな記事しか書けないし、ただの自己満でしかないが、こんな下手くそな人間でも生きているということを通りすがりのあなたが、こうして見つけてくれたから私は生きている。

人は人に傷

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仕事を休んだだけで呪われた日になる

仕事を休んだだけで呪われた日になる

仮病を使って休んだ。
ズル休みというところだろうか。
私は精神的に行きたくなくて、休んだ。
自身の摂食障害も辛くて心が死んでしまい、休んだ。

元々仕事終わりに友人とご飯に行く約束をしている。それは行こうと思う。

これはズル休みというところになってしまうのだろうか。

人生って長くて、世界って広いのに、結局は学生の頃のように自分軸であればあるほど狭い視野に留まってしまう。

本来自分の人生好きな

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「読」

「読」

◇読書というとエライ事みたいに言われるけど一昔前の読書は贅沢だったし、ゲームはバカになると言われたけど今や大金が動く世界的スポーツだし、下品だと言われたアニメが国民的にもなる。

要はその時代に無く新しくて批判される物事は、それだけ人の心を揺さぶるし無視できない存在という事だろうと思う。

そう考えると肯定ばかりされる物事はキナ臭く、批判される物事が時代を変えるというパラドックスがあるんだよね。

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イギリス民話集

イギリス民話集

イギリス民話集

 イギリスの民話を、たくさん集めた本です。イギリス民話の決定版と言えます(^^)
 イギリスの民話を知りたいなら、まず、本書を読んでみるのがよいでしょう。

 いかにも昔話らしい素朴なものから、現代の都市伝説にそっくりな話まで、あります。
 「三匹の子豚」や、「ジャックと豆のつる」のように、日本でも、よく知られた話もあります。
 怖い話、笑える話、不思議な話、ほのぼのする

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地域猫(最近の動向)

地域猫(最近の動向)

最近は暑いので猫巡りもあまりしていないのですが、なんとなく気になるので書いてみようかなと思った次第です。
私の活動範囲の中だけの話なので他の地域が合致するわけではないと思いますが。

やっぱり減ってる?最近はどこの公園や海辺などに行っても猫が少なくなっているように感じます。なんだかんだで15年ぐらいは同じ公園や海辺などを見てますが、明らかに猫さん達の数が減っているように思えます。

途中から野良猫

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生活を建築する -バウハウスのデザインの美しさ

生活を建築する -バウハウスのデザインの美しさ

 
 
私たちは普段無意識にデザインに囲まれています。
 
デザインというものは、絵画や音楽、物語と違って、寧ろ無意識に吸収することが、意味求められています。そこで暮らしていくための様式なわけですから。
 
第二次大戦前のドイツに設立された美術学校バウハウス、とそこから派生するデザイン運動は、現在の21世紀まで続く、ある種のモダニズムのトーン、生活様式を決定づけた重要な運動です。

バウハウスは、

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今季のトーハク「浮世絵の部屋」のテーマは……『北斎の変遷を見る』っぽいです

今季のトーハク「浮世絵の部屋」のテーマは……『北斎の変遷を見る』っぽいです

これから東京国立博物館(トーハク)へ行こうと思っていたら、台風の影響で昼過ぎから(?)休館になってしまったようです。ということで、先日見てきたものをnoteしていきます。

同館の浮世絵が展示されている部屋が、「葛飾北斎」特集になっていました……というのは嘘で、少しだけほかの絵師の作品も展示されています。

とはいえ、下の写真の壁面に並んでいる……20作品前後でしょうか……葛飾北斎ばかり。しかも「

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