十年前、上野に北斎展を見に行った。 人混みを泳いでいると、娘の応為が描いた〈三曲合奏図〉と目が合った。 正直、北斎のどの絵よりも衝撃だった。 北斎の絵は動きのピークを捉え、「瞬間を永遠化」して安定している。 応為は予兆を掴み、「瞬間を永遠に瞬間化し続け」ている。 この差は大きい。
買っちまった。おしえてくださりありがとうございます。