Daisuke Imai

“湖畔吟歌”式武六弦

Daisuke Imai

“湖畔吟歌”式武六弦

マガジン

  • 湖畔吟 弍

    ニ○ニ四年

  • 夢の中。

    現実と夢を行き来する毎日 顔を知らない親友が夢の中 二人の交流で 決まっていた未来が徐々に変わり始める

  • 失敗の再現性。

    「成功」は再現性低く「失敗」は再現性が高い。失敗しまくった経験からくる成功の為ではなく失敗しない為のマニュアル。店舗ビジネス版。

  • 随感随筆

  • 随感随筆

最近の記事

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文章を書くという事①

たまに文書についてお褒め頂く事がある。大変ありがたい限りだ。 しかしながら文章の書き方について学んだ事があるかと言えば、全くない。なんなら勉強が苦手だった為に学校の成績も平均点以下。基本的な文法も頭に入っていない。 じゃあ何が文章に影響しているのかな?と考えた。すると何点か思い当たる事があったので今回は誰の役に立つかも分からないが自分の文章作成について意識的に行なっている事を何回かに分けて書いてみる事にした。 とその前に結論を先に。 「自分の特徴を活かす」これに限る。

    • 「夏」

      ◇「危険な暑さ」ニュースがそう言えば外には人がいなくなる。 ニュースで言ったからなのか、単に暑いから外に出ないだけのか、もしくはその両方なのか。「最高気温36℃」確かに数字にすると危ない感じがする。しかしながら時間帯で気温は違えば場所によっても違う。 日向から木陰に入れば暑さから逃れた安堵感でリラックス効果を感じるし、湖畔ならばその周囲は冷やされた空気や風で幾分温度は下がり、またアスファルトで固められ熱せられた地面からの熱は太陽の熱と相まって殺人的な暑さをもたらす。 そ

      • 「心」

        ◇「若者撃退」 若者の有り余るエネルギーを邪魔に思う大人という構図は万国共通であるようで、遠くは北ヨーロッパのフィンランドにて「浜辺で騒ぐ若者たちをクラシック音楽で撃退!」という記事を嘘か本当かネットで目にした。 音楽好きの自分としては成程一理あるなと、そう思った。 音楽は人の感情を動かすものであり、また感情を動かす事ものこそが音楽というものであり、その意味では人を変える事に繋がるのが音楽だからだ。 ◇その記事によるとフィンランド南部のエスポー市にて夜中ビーチに集まる

        • 「森」

          ◇蝉が鳴いていない夏は“ただクソ暑いだけ”という感じで夏らしさを感じない。 四季折々に動植物の営みが音や匂いや手触りとなり、それぞれが古来から日本人の五感を刺激し季節の到来を全身で感じさせていたのだと思う。 だから“季語”がある俳句が生まれたんじゃないかとも思う。 それならば日本の芸術は季節の多様さ、自然が生んだと言っていいと思う。 ◇自然は徹底して排除される。 特に都市部では家の中に一匹虫が出ただけで騒ぎになる。同じように店舗に虫が迷い込んできてそれにクレームする

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        文章を書くという事①

        マガジン

        • 湖畔吟 弍
          38本
        • 夢の中。
          7本
        • 失敗の再現性。
          33本
        • 随感随筆
          1本
        • 随感随筆
          6本
        • インドの思い出
          1本

        記事

          「祭」

          ◇祭り、縁日、屋台。神輿、山車、祭囃子。 幼き頃、毎年その日が楽しみでしょうがなかった。 昔から祭りの日は予報が雨でも晴れる不思議。それは神の力だと思って差し支えない、そう思ってた。だけど今年はそうもいかなそうだ。神も年老いたのかもしれない。それならば致し方あるまい。 ◇昼間は子供神輿を担ぎ山車を引き、休憩所のお寺で賄いオニギリを頬張る。夜は祖父母の家に行きお小遣いを貰って夜の屋台へ。カキ氷、たこ焼き、焼きそば。型抜き、くじ引き、金魚掬い。 その日は夢の中にいる様な幸

          「全」

          ◇ボチボチ通っているラーメン屋さん。ピークタイム外したが店内ほぼ満席だったのは誤算だった。 店内奥、高校一年ぐらいの男の子が3人ワイワイ部活の話をしながら食事の提供を待っている。自分の隣には同時に入店した40半ばくらいのおじさん。 先に商品が提供された学生3名つけめん大盛りライス付き。後に時間差で自分と隣のおじさんにラーメン並が提供された。 しかし先に食べ終わったのは、人一倍食べるのが遅い自分だった。 ◇学生3名は商品提供後も会話が止まらなかった。 一口食べては手を

          「超」

          ◇不思議な体験がある人は言わないだけで意外と多いと思う。自分もないではない。 それぞれ印象的なのではっきり覚えているし、人に言えない事もあるが、言える事はnoteに書くこともしばしばある。 夜勤の職場を経験している人ならば大体「見た」事があるだろうと、以前そう書いた事があった。昔勤めた職場では全員が見ていたからだ。 ◇時には超能力とか、霊感とか、第六感とか、色んな名前が付くことがある。 信じるか信じないかと言われれば、あるかもしれないし無いかもしれないと答える。何を指

          「蝉」

          ◇夏と言えば「蝉」だった。 朝方から騒がしく鳴き始め、鳴き声に釣られた蝉がまた鳴き始め、それが永遠に連鎖する大合唱。それは夏の到来を耳で理解する一つの出来事であり、また自然の目覚まし時計だった。 しかし年々蝉は減り続けているようで、いよいよ今年は蝉の鳴き声をとんと聞かなくなった。 幼き頃に蝉取りをして遊んだ神社もやはり例外ではなく、暑さだけが厳しくなった。ただ木々の深緑は当時の姿を今に残している。 ◇子供の頃は虫取りが一般的な遊び方だった。 ファミコン始めとするTV

          「食」

          ◇先日、スリランカ式のワンプレートを食した。 見た目に極彩色の料理はスパイスふんだん、香り食感を含めて味についてもやはり極彩色だった。 日本人ならこういう組み合わせはしないだろうなぁ。具材に入っていたパイナップルを食べてそう感じた。こういう発見が外国の料理にはある。 ◇辛かったり甘かったり、五味の振り幅が激しくも、食べ進める中あるいは混ぜたりすると、一体感が出る不思議。 食べながら考えていると「その土地の料理はその土地の人を表す」とそんな気がしてきた。 食べ物は身体

          「星」

          ◇七夕。最初の記憶は幼稚園児の頃。 願い事を書いた短冊は笹に吊るされ、その後に木まるごと燃やされた。 煙と共に願い事は天へと上り叶えてくれるのだと、先生はそう言った。 願い事に何を書いたかは忘れた。 ◇二番目の記憶は二十歳頃。当時、親しかった人の母親が亡くなった日。 どこか胸騒ぎがして真夜中に病院の近くまで行ったが中には入らず帰ってきた。 翌日。願い事は届かなかった。 ◇三番目の記憶は、また別の病院内の記憶。当時、入院していた祖母の元へ毎日の様にお見舞いに行って

          「葬」

          ◇「おくりびと」という映画がある。 ※2008年作品 日本アカデミー賞“最優秀作品賞”に輝いたこともある作品であるから観たことある人も多いかもしれない。それこそ億万長者になった人を「億りびと」とモジって呼ぶキッカケにもなっている作品でもある。 もしも自分が人生の名作映画を挙げるとすれば「おくりびと」は、その中の一本になる。 ◇「おくりびと」とは納棺師のことを指す。 故人を棺に納める人の事をいうが、細かな説明なくともそこそこ歳を重ねた人であれば誰しも見たことがあると思う

          「円」

          ◇ポテチが値上げ 世界的インフレ、円安、気候変動、作物の不良。戦争で航路が制限され物流コストが上がるなど特にここ数年慌ただしい。 ここに来て子供のおやつの定番ポテチが値上げのニュース。経済原則の話で子供に被害が及ぶのは何とも不愉快な気持ちになる。 そもそも経済原則は子供をおざなりにする。 なので少子化なのだろう。 少子化は世界的に起きていることでもある。 ◇それで思い出したのは何でも「手作り」した祖母の事。いや、時代と言った方がいいかもしれない。その最後の世代じゃな

          「旅」

          ◇「行き当たりばった旅」 そうネーミングしてノープラン一人旅をしていた時期がある。 大体は三連休を取得して行き先だけ適当に決める。そうしたら行き帰りの飛行機だけ取って出発。宿も取らない。 現地に着いたら観光案内所とか近くの食堂などで現地の人におすすめの観光地を聞く。なんせ行き先しか決めていないから何があるか全く知らないのだ。 すると当然何も予定していないので全てが予定外の出来事になる。それが良かったし何より性に合った。トラブルはある意味で想定内。 行き当たりばっ旅を

          「酒」

          ◇「餓死したんだ。そいつプロのドラマーを目指してた」 伯父から貰ったウイスキーはその人が持って来たモノだと言う。 ある日、久しぶりにその人から伯父に連絡が来て唐突に飲む事となり開封したこのウイスキーは最後の贅沢だったのかもしれない。 餓死したのはその飲みの後、しばらくしての事だった様だ。 その話を聞き、現代にあって餓死?どういう状況?生活保護は?自死?色々考えたが、音楽に魅せられた自分にはその理由も何だか解る気がした。 一般的な定年を遥かに越え七十過ぎてもプロドラマ

          「信」

          ◇「みんなが同じ事を言っている時は怪しい」 いつからかそう思うようになっていた。理由はいくつかあると思う。だけどきっかけは小学生の時に先生から「天皇は神ではなく人間でした」という“人間宣言”の話を聞いた時だと思う。 子供心にぶったまげた。 皆んなが信じていた事が一瞬にして覆るという出来事が衝撃だった。 ◇「共同幻想が無いとコミュニティーは維持できない」 というのは今なら理解できる。そしてそれが陳腐化を始めた時にコミュニティーは壊れ始める。 古巣の会社が壊れた原因もコ

          「空」

          ◇祖母が亡くなったその年に、庭にある柿の木と柚子の木が同時に枯れた。一緒に逝ったんだなと思った。 家主が死ぬと家の端々が壊れ始めたり、故人が大切にしていたものが壊れたり、また自分の祖母の様に庭の木が同時に死ぬという事がある。 人が死ぬとそういう事があるのは経験則で知っている人は多いと思う。見えない何かで繋がっていたとしか説明できない様な事がある。 日本では人が死ぬと故人の茶碗を割る風習がある。今では知らない人の方が多いかもしれない。 なんとなくだが、茶碗を割る事と、故