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人過於党...人のあやまちは仲間や心の偏りから出る
子曰(のたま)わく、人の過(あやまち)や、
各々其(そ)の黨(とう)に於(おい)てす。
(里仁第四、仮名論語四〇頁)
先師(孔子)が言われた。
「人の過ちは、それぞれの仲間や心の偏りから出るものである」
広島で被爆した歌人の正田篠枝(しょうだしのえ)は、GHQの検閲干渉が危惧されたが、処刑を覚悟してこの『さんげ』を私家版として出版した。
昭和二十年八月六日午前八時十五分に広島、
八月九日午前
過而不改...映画『オッペンハイマー』を観て
子曰(のたま)わく、過ちて改めざる、是(これ)を過(あやまち)と謂(い)う。(衛霊公第十五、仮名論語二三九頁)
先師(孔子)が言われた。
「あやまって、それに気付きながらも改めないのを、
本当のあやまちと言うのだ」
この四月、映画『オッペンハイマー』を観た。
米国で昨年七月に公開されてから八ケ月後の、
日本での公開であった。
既に米アカデミー賞の作品賞など七部門を受賞していた。
日本人の目か
見賢思斉...人は内省することで成長する
「子曰(のたま)わく、賢を見ては齊(ひと)しからんことを思い、不賢(ふけん)を見ては内に自ら省みるなり。」(里仁第四・仮名論語四四頁)
自分より優れた人を見たら、自分もそのようになりたいと思い、つまらない人を見たら、自分はどうかと内省する。
優れた人物を見ると、
自分もそのようになりたいと思い、
そうなろうと努力してきたことが、
人類を進歩させ、人間を成長させてきた。
これは何も聖人賢人に対し
従心所欲...「七十を過ぎる頃から自分の思いのままに行動しても、決して道理をふみはずすことがなくなった」
七十にして心の欲する所に從(したが)えども、矩(のり)を踰(こ)えず。
(為政第二、仮名論語一二・一三頁)
先師(孔子)が言われた。
「七十を過ぎる頃から自分の思いのままに行動しても、決して道理をふみはずすことがなくなった」
芥川賞作品を楽しむ人もいれば、直木賞ものを好む人もいる。
カズオ・イシグロに惹かれる人
村上春樹を愛するハルキスト
小川洋子ワールドに魅せられる人
多和田葉子のディストピア
成功者のバイブル…論語を愛し、活用した偉人達
新一万円札の顔となった「近代日本経済の父」渋沢栄一も論語を愛した一人です。
彼が著した『論語と算盤』は非常に有名です。
彼は論語でいう「君子」を「紳士」ととらえ直し、
自らの生き方と当時の日本を成長させるうえでのバイブルとしていました。
論語から生き方、人と社会の導き方を学び、
己を支える拠り所とし、
明治維新後の日本経済と、
500もの企業の発展に尽力しました。
現京セラ㈱の設立者・稲盛和