『ともに共に』論語普及会

論語普及会は、安岡正篤先生の高弟である伊與田覺学監が、東洋古典の淵源である論語の普及に…

『ともに共に』論語普及会

論語普及会は、安岡正篤先生の高弟である伊與田覺学監が、東洋古典の淵源である論語の普及によって日本人の道義の昂揚と、素読を楽しむことを目指し、昭和62年に設立。論語は人生の折々にそっと背中をおしてくれる言葉の宝庫です。共に学び、まごころ溢れるおもいやり豊かな日本を創りませんか。

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    とらまる×論語普及会 論語普及会会員のとらまるが論語にふれた記事と、普及会の記事をまとめて収録しています。

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共に論語を学ぶ…論語普及会とは

論語普及会は、安岡正篤先生の高弟である伊與田覺学監が、東洋古典の淵源である論語の普及によって日本人の道義の昂揚を図ろうと、家毎に論語を備え、家族が和やかに素読を楽しむことを目指し、昭和六十二年に設立されました。 爾来三十年、村下好伴前会長を先達に、全国各地の寺子屋・論語教室の方々と共に普及活動を行っております。 論語は、人生の折々にそっと背中をおしてくれる言葉の宝庫です。 『仮名論語』は、伊與田覺学監が香を焚き、一字一字に祈りを込めて墨書されました。 全文を読み下し、全漢字

    • 見賢思斉...人は内省することで成長する

      「子曰(のたま)わく、賢を見ては齊(ひと)しからんことを思い、不賢(ふけん)を見ては内に自ら省みるなり。」(里仁第四・仮名論語四四頁) 自分より優れた人を見たら、自分もそのようになりたいと思い、つまらない人を見たら、自分はどうかと内省する。 優れた人物を見ると、 自分もそのようになりたいと思い、 そうなろうと努力してきたことが、 人類を進歩させ、人間を成長させてきた。 これは何も聖人賢人に対してだけとは限らない。 最初は、子どもに無償の愛を注ぐ母親に対してであろう。

      • 従心所欲...「七十を過ぎる頃から自分の思いのままに行動しても、決して道理をふみはずすことがなくなった」

        七十にして心の欲する所に從(したが)えども、矩(のり)を踰(こ)えず。 (為政第二、仮名論語一二・一三頁) 先師(孔子)が言われた。 「七十を過ぎる頃から自分の思いのままに行動しても、決して道理をふみはずすことがなくなった」 芥川賞作品を楽しむ人もいれば、直木賞ものを好む人もいる。 カズオ・イシグロに惹かれる人 村上春樹を愛するハルキスト 小川洋子ワールドに魅せられる人 多和田葉子のディストピアにはまる人。 取り上げる主題や文体によって 好みの作家と苦手に感じる作家とそれ

        • 迷い悩んだ時こそ論語…あなたの背中を押す言葉がそこにある

          論語の篇や各章は、一つのテーマ別に分かれているわけではありません。 各編・各章に関連性はなく、単独のものです。 ですので、論語を読む時は どこから読み始めても良いですし どこで終わっても良いのです。 今悩んでいることの 解決のヒントとなるページを偶然開くかもしれません。 何気なく読んだ箇所に、今求めていた言葉や教えがあるかもしれません。 論語は背中を押してくれる言葉ばかりです。 悩んだ時、迷った時、あなたの役に立つ言葉がきっとあるはずです。 私達、論語普及会は 論語

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        共に論語を学ぶ…論語普及会とは

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        記事

          論語から生まれた言葉…四字熟語とことわざ

          ・学而第一 「巧言令色」「切磋琢磨」 「和を以って貴しと為す」 ・為政第二  「温故知新」  「義を見て為さざるは勇なきなり」  「五十にして天命を知る」 ・公冶長第五  「一を聞いて十を知る」 ・雍也第六  「博文約礼」 ・泰伯第八  「戦々兢々」 ・顔淵第十二  「克己復礼」 ・子路第十三  「剛毅木訥」 皆さんも聞き覚えのある言葉があるかと思います。 これらはいずれも「論語」から生まれてきているのです。 どの言葉も孔子の教えをコンパクトに凝縮

          論語から生まれた言葉…四字熟語とことわざ

          日本人は論語に育てられた…論語からの発展

          日本人は過去から現代に至るまで、 私達の生活や立ち居振る舞いは 「論語」の影響を強く受けてきました。 礼儀作法や 尊敬・感謝の気持ちの示し方 謙虚な姿勢 他者への思いやりなど 日本人が備える倫理観やマナーは 「論語」を通して身に付いてきたものばかりです。 また、四字熟語やことわざには「論語」が由来の言葉が多くあるのです。 『日本人らしさのルーツ、ここにあり』

          日本人は論語に育てられた…論語からの発展

          素読をする…味わうように読む

          素読とは、 意味や内容の理解はひとまず置いておいて 文章を声に出して読むことです。 何度も繰り返し読むことで、 文章の真意を脳や身体に直接インプットします。 そして潜在意識の中に記憶させていき、 理解を深めていく方法です。 江戸時代では、藩校や寺子屋で 人づくりや道徳教育の適切な方法の一つとして 明治の中頃まで盛んに行われていました。 声に出して読む 目で文字を見る 耳で音として聞く 身体と心で感じる という、感覚器官を通じて 心身に染み入るように読んでいくこと。 それ

          素読をする…味わうように読む

          読みやすい『仮名論語』…漢文を親しみやすく編集

          論語は中国でできた言行録ですので、原文は漢文です。 漢文のままだと日本人には読みにくいため、 漢文の漢字にひらがなを足した 「書き下し文(読み下し文ともいいます)」が考えられました。 しかし、元々の漢字の読み方が分からない場合、 音読に困りますので、さらに日本人向けの書き下し文が作成されました。 「論語普及会」の伊與田覺先生は、 誰でも親しめるように、そして気楽に、 子どもも読めるようにと全文を書き下し、 全漢字に読み仮名を附けた『仮名論語』(上段には訳文)を作成しまし

          読みやすい『仮名論語』…漢文を親しみやすく編集

          論語の構成……全20篇、500章

          論語の構成は、学而篇から郷党篇までを「上論」 先進篇から堯日篇までを「下論」と呼びます。 篇の名称は各篇の初めの二文字をとったものです。 学而第一の始まりは、漢文で書くと 「子曰、学而時習之、不亦説呼。」と書きます。 その、最初の「学」と「而」をとって「学而」です。 為政第二は、「子日、為政以徳」 「子曰く、政を為すに得を以ってす」の 「為」と「政」をとって「為政」です。 各篇は平均25の短文からなっています。 『テーマは始まりの言葉にあり』

          論語の構成……全20篇、500章

          成功者のバイブル…論語を愛し、活用した偉人達

          新一万円札の顔となった「近代日本経済の父」渋沢栄一も論語を愛した一人です。 彼が著した『論語と算盤』は非常に有名です。 彼は論語でいう「君子」を「紳士」ととらえ直し、 自らの生き方と当時の日本を成長させるうえでのバイブルとしていました。 論語から生き方、人と社会の導き方を学び、 己を支える拠り所とし、 明治維新後の日本経済と、 500もの企業の発展に尽力しました。 現京セラ㈱の設立者・稲盛和夫もまた、古典や論語を愛し、得た学びを経営に活かしたことで成功した人です。 事

          成功者のバイブル…論語を愛し、活用した偉人達

          生き方の処方箋…論語から学ぶ道徳心と社会性

          孔子の教えは人間の生き方について説いたものが多いです。 内容は、道徳的振る舞い、働く心得、 人間関係や家族関係を良きものにするなど 日常生活のあらゆる場面で役立つエッセンスが豊富です。 教えも実はシンプルで分かりやすく、 現代にも通じる話ばかりです。 孔子の教えは社会の発展や、 ビジネスの場面でも大きな影響を与えてきました。 多くの社会人・経営者らに好まれ、 論語をもとにしたビジネスマン向けの解説本・実用書なども多くあります。 『人生を一層豊かにする論語』

          生き方の処方箋…論語から学ぶ道徳心と社会性

          絶えず努力し、学び続けた人…孔子とは

          孔子は、紀元前551年春秋時代末期の 魯という国に生まれ、 紀元前479年、73歳で亡くなりました。 孔子は、もとは低い身分の出身で、 父を早くに亡くし、貧しい母子家庭の中で育ちました。 そんな中、幼い頃から、自ら勉学に励み、 下働きもいっぱいして役人となりました。 出世した時もあれば、 うまくいかず辞職せざるを得ない時もあり、 浮き沈みの激しい人生ではありました。 ですが、当時の政治を改革したいという志を常に持ち、挑戦をし続けた人です。 生まれた身分や能力などは関

          絶えず努力し、学び続けた人…孔子とは

          人と社会のみちしるべ…論語とは

          論語は、今から約2500年前に中国でできました。 論語をあまり知らない人からすると、 孔子が書いた本というイメージの人もいるかもしれません。 ですが実は、論語は弟子達がまとめた語録なのです。 孔子(紀元前551~479年、春秋時代末期の思想家・教育者・政治家)が亡くなった後、孔子と優れた弟子達が言ったこと、行ったことを書き記しました。 孔子、直弟子、孫弟子達は、 それぞれが生き方、政治や国の在り方などを 様々に問答していました。 その中で、孔子から直接学んだ言葉の記

          人と社会のみちしるべ…論語とは

          歌善必反...音楽をこよなく愛した孔子

          子(し)、人と歌いて善ければ、必ず之(これ)を反(かえ)さしめて、而(しか)る後に之に和す。 (述而第七、仮名論語九四頁) 先師(孔子)は、人と歌われて、 相手がすぐれた歌い手だと必ずくりかえさせて、 自らもこれに合せて歌われた。 音楽をこよなく愛した孔子が、 繰り返させ一緒に合わせて歌われた歌とは どのような曲であろうか。 繰り返させて、とあるから、 朝廷の政(まつりごと)を歌った「雅(が)」や 宗廟での祖先を讃えた「頌(しょう)」のような 公式に歌われたものではないだ

          歌善必反...音楽をこよなく愛した孔子

          人不己知...人が自分を認めてくれないのを気にすることはない。

          子(し)曰(のたま)わく、人の己を知らざるを患(うれ)えず、其の不能を患(うれ)うるなり。 (憲問第十四、仮名論語二百十七頁) 先師(孔子)が言われた。 「人が自分を認めてくれないのを気にすることはない。  自分にそれだけの能力がないのを気にすることだ」 昨年、荊妻に難しい病気が見つかり、 手術までの一ヶ月は本人より私の方が沈んだ。 普段は朝からクラシック音楽を聴いている。 作曲家はシベリウスやニールセン、グリーグなどで、 針葉樹林を歩いているような感じの曲が多い。

          人不己知...人が自分を認めてくれないのを気にすることはない。

          不欲勿施...自分が人からされたくないことは、人にしてはいけない。

          己の欲せざる所は人に施すこと勿(なか)れ。 (顔淵第十二、仮名論語一六二・一六三頁  衛霊公第十五、仮名論語二三七頁) 先師(孔子)が言われた。 「自分が人からされたくないと思うことは、 人もいやなのだから、それを人にしてはいけない」 いつも持ち歩く小銭入れに、 一センチ強の化石が入っている。 五億年前のカンブリア紀三葉虫の化石である。 小銭を出す度に、五億年という時間の長さ、 殆どの動物の門(生物の分類)の先祖が出現した カンブリア紀の多様性について考えさせられる。

          不欲勿施...自分が人からされたくないことは、人にしてはいけない。